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ジメチルベンジルアミン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ジメチルベンジルアミン
識別情報
CAS登録番号 103-83-3 チェック
PubChem 7681
ChemSpider 7398 チェック
UNII TYP7AXQ1YJ チェック
EC番号 203-149-1
ChEMBL CHEMBL45591 チェック
特性
化学式 C9H13N
モル質量 135.21 g mol−1
外観 無色及び淡黄色液体
密度 0.91 g/cm3 at 20 °C
融点

-75 °C, 198 K, -103 °F

沸点

180-183℃

への溶解度 1.2 g/100mL[1] (27 °C)
危険性
NFPA 704
3
3
0
Rフレーズ R10, R20, R21, R22, R34, R52, R53
Sフレーズ S26, S36, S45, S61
引火点 55 °C (131 °F; 328 K)
発火点 410 °C (770 °F; 683 K)
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

ジメチルベンジルアミンDimethylbenzylamine、略称:DMBA)は、化学式C6H5CH2N(CH3)2で表される有機化合物ベンジル基と二つのエチル基窒素原子に結合した構造をとる第三級アミンである。ポリウレタンエポキシ樹脂を合成する際の触媒として利用されている。

他のベンジル基をもつ有機化合物と同様に、ブチルリチウムを反応させるとオルトメタル化が進行する。この反応により、2-X-C6H4CH2N(CH3)2 (X = SR, PR2など)の構造を持つ様々な誘導体が知られている。

ヨードメタンで処理することにより、四級化反応が起き容易にアンモニウム塩である[C6H5CH2N(CH3)3]+Iが生成する[2] 。この塩は相間移動触媒として利用できる有用な化合物である。

ジメチルベンジルアミンは、ホルムアルデヒドギ酸の存在下におけるベンジルアミンメチル化によって得ることができる[3][4][5]。(エシュバイラー・クラーク反応を参照)

脚注

[編集]
  1. ^ https://pubchem.ncbi.nlm.nih.gov/compound/7681#section=Melting-Point”. 2016年11月閲覧。
  2. ^ Brasen, W. R.; Hauser, C. R. (1963). "2-Methylbenzyldimethylamine". Organic Syntheses (英語).; Collective Volume, vol. 4, p. 585
  3. ^ Eschweiler, W. (1905). “Ersatz von an Stickstoff gebundenen Wasserstoffatomen durch die Methylgruppe mit Hülfe von Formaldehyd”. Chem. Ber. 38: 880. doi:10.1002/cber.190503801154. 
  4. ^ Clarke, H. T.; Gillespie, H. B.; Weisshaus, S. Z. (1933). “The Action of Formaldehyde on Amines and Amino Acids”. J. Am. Chem. Soc. 55 (11): 4571. doi:10.1021/ja01338a041. 
  5. ^ Icke, R. N.; Wisegarver, B. B.; Alles, G. A. (1945). "β-Phenylethyldimethylamine". Organic Syntheses (英語).; Collective Volume, vol. 3, p. 723