ジャガイモ博物館の一覧
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ジャガイモ博物館の一覧(ジャガイモはくぶつかんのいちらん)では、北アメリカやヨーロッパを中心に、ジャガイモに関する展示をコンセプトとする博物館を一覧にしている[1]。
オーストリア
[編集]- Waldviertler Erdäpfelwelt (ヴァルトフィアテルは地名。Erdäpfelweltはジャガイモの世界、ぐらいの意味)は、オーストリア北部のシュヴァイクガースのタウンホールに設置された博物館で、一部にインタラクティブディスプレイも導入され、現代までのジャガイモの歴史や使用法についての展示を行っている[2]。
ベルギー
[編集]- Musée vivant de la pomme de terre (「生きている、ジャガイモ博物館」の意味)はベルギーのジュナップにあるワロニア植物園の一部で、北ヨーロッパ産の様々な品種の玉ねぎの栽培もおこなっている[3]。
- Frietmuseum(フリッツ博物館)はブルージュにあり、フライドポテト(フリッツ)に特化した展示を行っている。この博物館は、1399年に建てられたブルージュでも最も古い建造物の一つにはいっている[4]。
カナダ
[編集]- The Canadian Potato Museum(カナダ・ポテト・ミュージアム)は、プリンスエドワード島のオレアリーにあり、ジャガイモアートのコレクションに関して世界最大級を誇っている。エントランスには、4.3メートル大のファイバーグラス製でできたジャガイモが設置されていることでも知られる。訪問者は、野生のジャガイモが今日の農業に取り入れられ栽培されてきた流れを知ることができる[5][6]。
- Potato World(ポテト・ワールド)はジャガイモを専門とする博物館である。世界有数のフライドポテトの生産地で「首都」ともいわれるフローレンスビル=ブリストルにある[7][8]。
デンマーク
[編集]- Danmarks Kartoffelmuseum (デンマークジャガイモ博物館ぐらいの意味) はオッテルプにある[9]。デンマークにジャガイモが入ってきた時代は「ドイツのこぶ」と呼ばれていたが、地元の有志がジャガイモの普及につとめ、そういった歴史もあってこの場所に博物館ができた[10]。
フランス
[編集]- Moulin Gentrey(ジャントレ製粉所はフランス北東部のアルソーにある。1870年のころからあるでんぷんの製粉所を建物として使用しており、繊維工業におけるでんぷんの生産と使用の歴史を学ぶコースの一角で、小規模ながらジャガイモの展示も行っている[11][12]。
ドイツ
[編集]- Deutsches Kartoffelmuseum (ドイツじゃがいも博物館)はフースゲンハイムにあり、同じ町の農業博物館のとなりにある、もともとはシナゴーグだった建物を使っている。1987年開設[13]。
- Das Kartoffelmuseum (じゃがいも博物館)は、ミュンヘンにある1996年開設の博物館である。ユニリーバのグループ会社であるプファンニ社(Pfanni)に代わりオットー・エッカート財団が運営を行っている[14][15]。
- Vorpommersches Kartoffelmuseum (フォアポンメルンじゃがいも博物館)はドイツ北東部のトリブゼー(Tribsees)にある[16]。
日本
[編集]- THE DANSHAKU LOUNGEは北海道七飯町の道の駅なないろ・ななえに隣接し、男爵いもを生んだ川田龍吉の事跡を紹介している[17]。
アイルランド
[編集]- National Famine Museum(アイルランド国立飢餓博物館)は、中西部のストロークスタウンにある。ジャガイモの不作により生じた歴史的飢饉の展示を主眼にしている。
イタリア
[編集]リトアニア
[編集]- Bulvės muziejus(ジャガイモ博物館)は、クディルコス・ナウミエスティスにある。
アメリカ
[編集]- Potato Museum(ジャガイモ博物館)はニューメキシコ州のアルバカーキにある。もともとはワシントンDCにあり、当時は完全予約制だった。1993年にアルバカーキに移転。非営利団体が運営している[19][20]。
- Idaho Potato Museum(アイダホジャガイモ博物館)はブラックフット (アイダホ州)にある。世界最大の64センチメールのポテトチップ(プリングルズ)を展示していることで知られる[21]。
脚注
[編集]- ^ De Jong, Hielke; Sieczka, Joseph B.; De Jong, Walter (2011). The Complete Book of Potatoes. Portland, London: Timber Press. p. 235. ISBN 9781604693072 15 January 2018閲覧。
- ^ “AusflugszielWaldviertler Erdäpfelwelt”. Niederoesterreich Card. 17 January 2018閲覧。
- ^ “Conservatoire Botanique de Wallonie et Musée vivant de la Pomme de Terre”. Wallonie Belgique Tourisme. 16 January 2018閲覧。
- ^ Barkham. “Land of the friet”. The Guardian. 15 January 2018閲覧。
- ^ “One of the top 11 food museums in the world!”. Canadian Potato Museum. 15 January 2018閲覧。
- ^ “Canadian Potato Museum”. Atlas Obscura. 15 January 2018閲覧。
- ^ “National French Fry day celebrated at Potato World in the French Fry Capital of the World”. Potato Pro. 16 January 2018閲覧。
- ^ “Homepage”. Potato World. 22 May 2018時点のオリジナルよりアーカイブ。16 January 2018閲覧。
- ^ Ussing. “Velkommen til Danmarks eneste kartoffelmuseum” (デンマーク語). Danmarks Kartoffel Museum. 16 January 2018閲覧。
- ^ “The Danish Potato Museum, Otterup”. Visit Denmark. 16 January 2018閲覧。
- ^ Vincenot. “Le moulin de Gentrey à Harsault”. France 3. France Télévisions. 16 January 2018閲覧。
- ^ “Féculerie”. Moulin Gentry. 16 January 2018閲覧。
- ^ “Geschichte des Museums”. Deutsches Kartoffelmuseum. 16 January 2018閲覧。
- ^ “Kartoffelmuseum zieht ins Werksviertel”. Süddeutsche Zeitung. 16 January 2018閲覧。
- ^ “Homepage”. Kartoffelmuseum. 16 January 2018閲覧。
- ^ “Uber Uns”. Vorpommersches Kartoffelmuseum. 17 January 2018閲覧。
- ^ THE DANSHAKU LOUNGE - はこぶら(函館市公式観光サイト)
- ^ Museo della patata, Orizzonti di pianura
- ^ “Potato Museum Seeks a New Home”. New York Times. 17 January 2018閲覧。
- ^ “The Potato Museum”. Center for non-profit excellence. 17 January 2018閲覧。
- ^ “Idaho Potato Museum Southwest of Yellowstone”. Yellowstone Park. 17 January 2018閲覧。
関連項目
[編集]- 食品・飲料をテーマにした博物館の一覧
- 三星青蔥文化館 - 三星葱を紹介する台湾の博物館
- 世界にんじん博物館