ジャスティン・グリム
シカゴ・カブス時代 (2016年10月29日) | |
基本情報 | |
---|---|
国籍 | アメリカ合衆国 |
出身地 | テネシー州サリバン郡ブリストル |
生年月日 | 1988年8月16日(36歳) |
身長 体重 |
6' 3" =約190.5 cm 200 lb =約90.7 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 右投右打 |
ポジション | 投手 |
プロ入り | 2010年 MLBドラフト5巡目 |
初出場 | 2012年6月16日 |
年俸 | $1,250,000 (2018年)[1] |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
| |
この表について
|
ジャスティン・スコット・グリム(Justin Scott Grimm, 1988年8月16日 - )は、アメリカ合衆国テネシー州サリバン郡ブリストル出身のプロ野球選手(投手)。右投右打。現在は、フリーエージェント(FA)。
経歴
[編集]プロ入り前
[編集]2007年のMLBドラフト13巡目(全体414位)でボストン・レッドソックスから指名されたが契約せずにジョージア大学へ進学した。
プロ入りとレンジャーズ時代
[編集]2010年のMLBドラフト5巡目(全体166位)でテキサス・レンジャーズから指名され、プロ入り。
2012年6月16日のヒューストン・アストロズ戦でメジャーデビューを果たし、6回を無四球、7奪三振、3失点で初勝利を記録した[4]。この年は5試合に投げ、うち2試合で先発登板した。成績は1勝1敗、防御率9.00、WHIP1.79だった。マイナーではAA級フリスコ・ラフライダーズとAAA級ラウンドロック・エクスプレスの2球団に所属し、計28試合中22試合で先発登板。11勝6敗、防御率2.81、WHIP1.14という好成績で、メジャーへの足掛かりを作っていた。
2013年は先発陣の一角として17試合に投げたが、防御率6.37、WHIP1.65、89.0イニングで15被弾と打ち込まれた。ただ、勝ち運には恵まれて7勝(7敗)を挙げていた。
カブス時代
[編集]2013年7月22日にマット・ガーザとのトレードで、マイク・オルト、カール・エドワーズ・ジュニア、後日発表選手[5]と共にシカゴ・カブスへ移籍した[6]。カブスではリリーフ専業となり、10試合で防御率2.00と好投したが2敗を喫した。同年の通算成績は、27試合の登板で7勝9敗、防御率5.97、FIP4.59という成績だった。
2014年3月3日にカブスと1年契約に合意した[7]。この年はカブスリリーフ陣の中心的存在となり、ナショナルリーグ9位タイとなる73試合に登板。5勝2敗、防御率3.78、WHIP1.25、FIP3.20という好成績を叩き出し、大ブレイクした。
2015年は、前年の登板過多の影響で前腕部の炎症を発症し、開幕後約1ヵ月の間故障者リスト入りした[8]。しかし、これが休養となって復帰後は好投し、最終的には62試合の登板で3勝5敗3セーブ、防御率1.99、奪三振率12.1という好成績を残した。防御率は、50試合以上に投げたカブスのリリーフ陣ではクローザーのヘクター・ロンドンに次ぐチーム2位・奪三振率は、役割関係なくチームトップの数値だった[9]。
2016年は3年連続60試合以上となる68試合にリリーフ登板し、2勝1敗、防御率4.10、WHIP1.33、奪三振率11.1を記録した。三振奪取の面では2年連続10.0超の優秀な数値だったが、防御率やWHIPは悪化するなど、やや低調だった。
2017年は登板が50試合に大きく減少し、1勝2敗1セーブ、防御率5.53、WHIP1.34[10]と前年以上に成績を落とした。
ロイヤルズ時代
[編集]2018年3月18日にカンザスシティ・ロイヤルズと1年125万ドル+出来高最大30万ドルで契約を結んだ[12][✝ 1]。シーズンでは16試合に登板して防御率13.50と振るわず、7月7日に自由契約となった[13]。
マリナーズ時代
[編集]2018年7月19日にシアトル・マリナーズとマイナー契約を結び、傘下のAAA級タコマ・レイニアーズへ配属された。9月1日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[14]。オフの10月31日にFAとなった[10]。
ドジャース傘下時代
[編集]2019年1月3日にクリーブランド・インディアンスとマイナー契約を結び、スプリングトレーニングに招待選手として参加することになった[15]。3月22日にFAとなった。
その後、3月25日にロサンゼルス・ドジャースとマイナー契約を結んだ[10]。シーズン開幕後は傘下のAAA級オクラホマシティ・ドジャースでプレーした。
レッズ傘下時代
[編集]2020年7月21日にトレードで、シンシナティ・レッズへ移籍した。移籍後は傘下のAAA級ルイビル・バッツでプレーした。オフの11月4日にFAとなった[10]。
ブルワーズ時代
[編集]2019年12月4日にミルウォーキー・ブルワーズとマイナー契約を結び、2020年のスプリングトレーニングに招待選手として参加することになった[16]。
2020年7月21日にメジャー契約を結んで40人枠入りした[17]。8月28日にDFAとなり[18]、9月1日に自由契約となった[19]。
ブルワーズ退団後
[編集]2021年4月6日にメキシカンリーグのグアダラハラ・マリアッチスと契約したが、公式戦に出場することなく退団した。
2021年5月7日にマリナーズとマイナー契約を結んだ。この年はAAA級タコマで45試合に登板して3勝1敗5セーブ3ホールドの成績を挙げたが、メジャー昇格機会はなかった。オフの11月7日にFAとなった[10]。
アスレチックス時代
[編集]2021年12月28日にオークランド・アスレチックスとマイナー契約を結んだ[20]。
2022年4月7日にアスレチックスとメジャー契約を結び、開幕ロースターに選ばれた[21]。シーズンでは開幕から15試合に登板していたが5月28日にDFAとなり[22]、31日に自由契約となった[10]。
詳細情報
[編集]年度別投手成績
[編集]年 度 |
球 団 |
登 板 |
先 発 |
完 投 |
完 封 |
無 四 球 |
勝 利 |
敗 戦 |
セ 丨 ブ |
ホ 丨 ル ド |
勝 率 |
打 者 |
投 球 回 |
被 安 打 |
被 本 塁 打 |
与 四 球 |
敬 遠 |
与 死 球 |
奪 三 振 |
暴 投 |
ボ 丨 ク |
失 点 |
自 責 点 |
防 御 率 |
W H I P |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2012 | TEX | 5 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | .500 | 65 | 14.0 | 22 | 1 | 3 | 0 | 0 | 13 | 3 | 0 | 14 | 14 | 9.00 | 1.79 |
2013 | 17 | 17 | 0 | 0 | 0 | 7 | 7 | 0 | 0 | .500 | 406 | 89.0 | 116 | 15 | 31 | 1 | 1 | 68 | 4 | 0 | 67 | 63 | 6.37 | 1.65 | |
CHC | 10 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 3 | .000 | 36 | 9.0 | 4 | 0 | 3 | 0 | 1 | 8 | 0 | 0 | 3 | 2 | 2.00 | 0.78 | |
'13計 | 27 | 17 | 0 | 0 | 0 | 7 | 9 | 0 | 3 | .438 | 442 | 98.0 | 120 | 15 | 34 | 1 | 2 | 76 | 4 | 0 | 70 | 65 | 5.97 | 1.57 | |
2014 | 73 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | 2 | 0 | 11 | .714 | 292 | 69.0 | 59 | 4 | 27 | 2 | 4 | 70 | 8 | 0 | 32 | 29 | 3.78 | 1.25 | |
2015 | 62 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 5 | 3 | 15 | .375 | 204 | 49.2 | 31 | 4 | 26 | 1 | 1 | 67 | 8 | 0 | 18 | 11 | 1.99 | 1.15 | |
2016 | 68 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 1 | 0 | 10 | .667 | 225 | 52.2 | 47 | 5 | 23 | 2 | 1 | 65 | 7 | 0 | 24 | 24 | 4.10 | 1.33 | |
2017 | 50 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 2 | 1 | 4 | .333 | 232 | 55.1 | 47 | 12 | 27 | 0 | 1 | 59 | 4 | 1 | 34 | 34 | 5.53 | 1.34 | |
2018 | KC | 16 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 3 | 0 | 3 | .250 | 67 | 12.2 | 17 | 2 | 14 | 1 | 0 | 8 | 1 | 0 | 19 | 19 | 13.50 | 2.45 |
SEA | 5 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | ---- | 16 | 4.2 | 2 | 1 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 1 | 1 | 1.93 | 0.43 | |
'18計 | 21 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 3 | 0 | 3 | .250 | 83 | 17.1 | 19 | 3 | 14 | 1 | 0 | 11 | 1 | 0 | 20 | 20 | 10.38 | 1.90 | |
2020 | MIL | 4 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | .--- | 27 | 4.2 | 9 | 4 | 4 | 0 | 0 | 6 | 0 | 0 | 9 | 9 | 17.36 | 2.79 |
MLB:8年 | 310 | 19 | 0 | 0 | 0 | 20 | 23 | 4 | 46 | .465 | 1570 | 360.2 | 354 | 48 | 158 | 7 | 9 | 367 | 35 | 1 | 221 | 206 | 5.14 | 1.42 |
- 2020年度シーズン終了時
背番号
[編集]- 51(2012年 - 2013年途中)
- 52(2013年途中 - 2018年7月6日、2020年)
- 54(2018年9月2日 - 同年終了)
- 46(2022年)
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ “Justin Grimm Contract Details, Salaries, & Earnings” (英語). Spotrac. 2018年3月19日閲覧。
- ^ Explaining Reds Players Weekend nicknames MLB.com (2017年8月25日) 2017年9月9日閲覧
- ^ Andy Call (2017年8月24日). “Explaining Cubs Players Weekend nicknames” (英語). MLB.com. 2018年3月16日閲覧。
- ^ Clint Foster. “Rapid Reaction: Rangers 8, Astros 3”. 2012年6月16日閲覧。
- ^ 同年8月23日にニール・ラミレスがカブスへ移籍。
- ^ "Cubs acquire INF Olt, RHPs Grimm and Edwards, plus two PTBNL for Garza". MLB.com (Press release) (英語). 22 July 2013. 2018年4月7日閲覧。
- ^ “Cubs agree to terms with 19 players on 2014 contracts” (英語). MLB.com (2014年3月3日). 2014年3月4日閲覧。
- ^ 友成那智、村上雅則『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2016』廣済堂出版、2016年、368頁。ISBN 978-4-331-52002-4。
- ^ 2015 Chicago Cubs Pitching Statistics - Baseball-Reference.com (英語) . 2016年5月4日閲覧。
- ^ a b c d e f MLB公式プロフィール参照。2022年6月11日閲覧。
- ^ Carrie Muskat (2018年3月15日). “Cubs release right-handed reliever Grimm” (英語). MLB.com. 2018年3月16日閲覧。
- ^ a b Anthony Castrovince (2018年3月18日). “Royals sign Grimm; option 4 to Triple-A Omaha / Right-hander Gaviglio designated for assignment” (英語). MLB.con. 2018年3月19日閲覧。
- ^ Jeffrey Flanagan (2018年7月7日). “Royals waive Grimm to open spot on 40-man” (英語). MLB.com. 2018年7月18日閲覧。
- ^ Greg Johns (2018年9月1日). “Mariners bolster roster with Paxton, 6 callups” (英語). MLB.com. 2018年9月2日閲覧。
- ^ Mandy Bell (2019年1月3日). “Tribe inks Grimm to Minors deal with ST invite” (英語). MLB.com. 2019年2月27日閲覧。
- ^ Mark Polishuk (2019年12月5日). “Brewers Sign Justin Grimm” (英語). MLB Trade Rumors. 2020年7月24日閲覧。
- ^ Anthony Franco, George Miller (2020年7月21日). “Justin Grimm, Logan Morrison To Make Brewers’ Opening Day Roster” (英語). MLB Trade Rumors. 2020年7月24日閲覧。
- ^ “Brewers Designate Justin Grimm, Place Manny Pina On IL” (英語). MLB Trade Rumors. 2020年8月28日閲覧。
- ^ “Brewers Release Justin Grimm, Select Phil Bickford” (英語). MLB Trade Rumors. 2020年9月2日閲覧。
- ^ Alex Hall (2021年12月31日). “A’s sign Justin Grimm to minor league contract” (英語). Athletics Nation. 2022年1月3日閲覧。
- ^ Anthony Franco (April 7, 2022). “Athletics Select Five Players, Designate Sam Selman” (英語). MLB Trade Rumors. April 17, 2022閲覧。
- ^ Mark Polishuk (2022年6月8日). “Athletics Designate Justin Grimm, Select Austin Pruitt” (英語). MLB Trade Rumors. 2022年6月11日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]
- 選手の通算成績と情報 MLB、ESPN、Baseball-Reference、Fangraphs、The Baseball Cube、Baseball-Reference (Register)
- Justin Grimm stats MiLB.com
- Georgia Bulldogs bio[リンク切れ]
- Justin Grimm (@jgrimm52) - Instagram