コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

ジャニベク・アリムハヌリ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ジャニベク・アリムハヌリ
基本情報
通称 Qazaq Style(カザク・スタイル)
階級 ミドル級
身長 182cm
リーチ 182cm
国籍 カザフスタンの旗 カザフスタン
誕生日 (1993-04-01) 1993年4月1日(31歳)
出身地 アルマトイ
スタイル サウスポー
プロボクシング戦績
総試合数 15
勝ち 15
KO勝ち 10
敗け 0
テンプレートを表示
獲得メダル
カザフスタンの旗 カザフスタン
世界ボクシング選手権
2013 アルマトイ ミドル級
アジア選手権
2013 アンマン ミドル級
アジア競技大会
2014 仁川 ミドル級

ジャニベク・アリムハヌリJanibek Alimkhanuly1993年4月1日 - )は、カザフスタンプロボクサーアルマトイ出身。現IBFWBO世界ミドル級統一王者

来歴

[編集]

アリムハヌリは、父と祖父がボクシングを好きだったこともあり、6歳でボクシングを始めた。最初の試合は6歳の時だったが、その試合では黒星を喫している[1]

アマチュア時代

[編集]

2013年10月、カザフスタンアルマトイで行われた世界ボクシング選手権にミドル級(75kg)で出場し、金メダルを獲得[2]

2015年10月、カタールドーハで行われた世界ボクシング選手権にミドル級(75kg)で出場し、2回戦で敗退[3]

2016年8月、リオデジャネイロオリンピックにミドル級(75kg)で出場し、3回戦で敗退[4]

プロ時代

[編集]

2016年10月29日、アルマトイのアルマトイ・アリーナ英語版でミルトン・ヌネスとデビュー戦で対戦し、初回2分25秒TKO勝ちを収めた[5]

2019年4月12日、ロサンゼルスクリプト・ドットコム・アリーナでクリスチャン・オリバスとWBCアメリカ大陸及びWBOグローバルミドル級王座決定戦を行い、10回3-0(2者が100-90、99-91)の判定勝ちを収め両王座を獲得した[6]

2021年6月26日、ヴァージン・シアターにてワシル・ロマチェンコvs中谷正義の前座で、元WBA世界ミドル級レギュラー王者のロブ・ブラントと対戦し、8回終了時にブラントが棄権した為TKO勝ちを収めアメリカ大陸王座の3回目の防衛に成功した[7]

2021年11月20日、ミケロブ・ウルトラ・アリーナにてテレンス・クロフォードvsショーン・ポーターの前座で、ハッサン・ヌダム・ヌジカムと対戦し、8回2分40秒TKO勝ちを収めアメリカ大陸王座は4度目、グローバル王座の3度目の防衛に成功した[8]

2022年5月21日、ラスベガスのリゾーツ・ワールド・イベント・センターでWBO世界ミドル級暫定王座決定戦をWBO同級3位のダニー・ディグナムと行い、2回2分49秒KO勝ちを収め王座を獲得した[9][10]

2022年8月30日、正規王者のデメトリアス・アンドラーデが王座を返上したため、アリムハヌリは暫定王者から正規王者に認定された[11]

2022年11月12日、ラスベガスのパームス内ザ・パールでWBO世界ミドル級14位のデンゼル・ベントリー英語版と対戦し、12回3-0(116-112×2、118-110)の判定勝ちを収め初防衛に成功した[12][13]

2023年5月13日、カリフォルニアのストックトン・アリーナでWBO世界ミドル級6位のスティーブン・バトラーと対戦し、2回2分35秒KO勝ちを収め2度目の防衛に成功した[14]。この試合でアリムハヌリは30万ドル(約4200万円)、バトラーは7万5千ドル(約1000万円)のファイトマネーを稼いだ[15]

2023年10月14日、テキサス州ローゼンバーグのフォート・ベント・コミニティーセンターでIBF世界ミドル級王者のビンセンツォ・グアルティエリと王座統一戦を行い、6回1分25秒TKO勝ちを収めWBO王座3度目の防衛、IBF王座獲得と2団体王座統一に成功した[16][17]

2024年7月13日、ラスベガスのパームス内ザ・パールでIBF世界ミドル級3位のアンドレイ・ミハイロビッチと対戦する予定だったが、前日計量の当日にアリムハヌリが最終減量中に重度の脱水症状となり失神して病院に搬送されたため、試合中止となった[18]

2024年9月3日、IBF本部で王者のアリムハヌリとIBF世界ミドル級3位のアンドレイ・ミハイロビッチの間で行われる仕切り直しのIBF指名試合の入札が行われ、アリムハヌリ擁するトップランクが35万ドル(約5088万円)を提示するが、ミハイロビッチ擁するノーリミット・ボクシングがわずか1000ドルの差となる35万1000ドル(約5103万円)を提示し、興行権を落札したため、試合はノーリミット・ボクシングが拠点とするオーストラリアで行われることになった。ファイトマネーは、王者のアリムハヌリが落札額の65%にあたる22万8150ドル(約3281万円)、挑戦者のミハイロビッチが35%にあたる12万2850ドル(約1766万円)を受け取ることになった[19]

2024年10月4日、シドニーのザ・スターでIBF世界ミドル級3位のアンドレイ・ミハイロビッチ英語版と対戦し、9回2分45秒TKO勝ちを収めIBF王座の初防衛に成功した。なお、WBOはこの試合でWBO王座が懸けられることを拒否したため、IBF王座のみが懸けられた[20]

2024年10月8日、WBOはアリムハヌリに対して、WBO世界ミドル級1位のハムザ・シェラーズと防衛戦を行うよう指令した[21]

戦績

[編集]
  • アマチュアボクシング:308戦 300勝 8敗[22]
  • プロボクシング:16戦 16勝 (11KO) 無敗
日付 勝敗 時間 内容 対戦相手 国籍 備考
1 2016年10月29日 1R 2:25 TKO ミルトン・ヌネス  コロンビア プロデビュー戦
2 2017年9月9日 6R 判定3-0 ジルベルト・ペレイラ・ドス・サントス ブラジルの旗 ブラジル
3 2018年9月28日 6R 判定3-0 カルロス・ガルバン  コロンビア
4 2018年11月3日 8R 判定2-1 ボーン・アレクサンダー アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
5 2019年2月2日 5R 0:21 TKO スティーブン・マルティネス アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
6 2019年4月12日 10R 判定3-0 クリスティアン・オリバス メキシコの旗 メキシコ WBCアメリカ大陸・WBOグローバルミドル級王座決定戦
7 2019年8月17日 5R 2:51 KO ステュアート・マクレラン カナダの旗 カナダ WBCアメリカ大陸防衛1・WBOグローバル防衛1
8 2019年11月9日 6R 2:31 KO アルバート・オノルノセ カナダの旗 カナダ WBCアメリカ大陸防衛2
9 2020年10月9日 2R 2:59 KO ゴンサロ・ガストン・コリア アルゼンチンの旗 アルゼンチン WBOグローバルミドル級王座決定戦
10 2021年6月26日 8R 終了 TKO ロブ・ブラント アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 WBCアメリカ大陸防衛3
11 2021年11月20日 8R 2:40 TKO ハッサン・ヌダム・ヌジカム フランスの旗 フランス WBCアメリカ大陸防衛4・WBOグローバル防衛1
12 2022年5月21日 2R 2:11 KO ダニー・ディナム イギリスの旗 イギリス WBO世界ミドル級暫定王座決定戦→正規王座に認定
13 2022年11月12日 12R 判定3-0 デンゼル・ベントリー英語版 イギリスの旗 イギリス WBO防衛1
14 2023年5月13日 2R 2:35 KO スティーブン・バトラー カナダの旗 カナダ WBO防衛2
15 2023年10月14日 6R 1:25 TKO ビンセンツォ・グアルティエリ ドイツの旗 ドイツ IBF・WBO世界ミドル級王座統一戦
IBF獲得・WBO防衛3
16 2024年9月4日 9R 2:45 TKO アンドレイ・ミハイロビッチ英語版 ニュージーランドの旗 ニュージーランド IBF防衛1
テンプレート

獲得タイトル

[編集]
  • WBCアメリカ大陸ミドル級王座
  • WBOグローバルミドル級王座
  • WBO世界ミドル級暫定王座(防衛0=正規王座に認定)
  • WBO世界ミドル級王座(防衛3)
  • IBF世界ミドル級王座(防衛1)

脚注

[編集]
  1. ^ Blaine Henry. “Qazaq Style: Janibek Alimkhanuly”. Fight-Library.com. November 13, 2022閲覧。
  2. ^ 17.World Championships Baluan Sholak Sports Palace, Almaty, Kazakhstan October 14-26, 2013”. Amateur.Boxing.Strefa.pl. 2022年8月9日閲覧。
  3. ^ 18.World Championships Ali Bin Hamad Al-Attiyah Arena, Doha, Qatar October 6-15, 2015”. Amateur.Boxing.Strefa.pl. 2022年8月9日閲覧。
  4. ^ 31.Olympic Games Riocentro Pavilion 6, Rio de Janiero, Brazil August 6-21, 2016”. Amateur.Boxing.Strefa.pl. 2022年8月9日閲覧。
  5. ^ Zhanibek Alimkhanuly to make pro debut on Saturday”. The Ring (2016年10月27日). 2021年6月22日閲覧。
  6. ^ Alexander Besputin Retains Top WBA Spot, Decisions Blanco”. BoxingScene.com. 2019年4月12日閲覧。
  7. ^ Janibek Alimkhanuly handles Rob Brant with ease on Loma card”. The Ring (2021年6月26日). 2021年7月21日閲覧。
  8. ^ Janibek Alimkhanuly Chops Down, Stops Hassan N'Dam in Eight”. boxingscene.com (20 November 2021). 23 May 2022閲覧。
  9. ^ Janibek Alimkhanuly Destroys Danny Dignum In Two, Wins Interim 160-pound Title”. ringtv.com (21 May 2022). 23 May 2022閲覧。
  10. ^ 先輩王者ゴロフキンを彷彿 アリムハヌリがWBOミドル級暫定王座獲得 元王者ヘリング敗れる Boxing News(ボクシングニュース)2022年5月22日
  11. ^ Demetrius Andrade vacates WBO title; interim titlist Janibek Alimkhanuly elevated to champion”. ESPN.com (2022年8月30日). 2022年8月31日閲覧。
  12. ^ Alexander Besputin Retains Top WBA Spot, Decisions Blanco”. BoxingScene.com. 2022年11月13日閲覧。
  13. ^ アリムハヌリ判定勝ちでWBOミドル級初防衛 フェルナンド・バルガス三男2連勝 Boxing News(ボクシングニュース)2022年11月13日
  14. ^ 左強打爆発 アリムハヌリが圧勝でWBOミドル級V2 2度目のバトラーまたも無念 Boxing News(ボクシングニュース)2023年5月14日
  15. ^ Notebook: Prograis believes new deal will include Matias unification”. Dan Rafael (2023年5月13日). 2023年6月21日閲覧。
  16. ^ Janibek Alimkhanuly Breaks Down, Stops Vincenzo Gualtieri in Six To Unify WBO, IBF Titles”. Boxing Scene.com. 2023年10月15日閲覧。
  17. ^ アリムハヌリがグアルティエリを6回TKO ゴロフキンに続きミドル級2団体統一 Boxing News(ボクシングニュース)2023年10月15日
  18. ^ Dehydrated Janibek Alimkhanuly out of fight with Andrew Mikhailovich”. ESPN.com (2024年7月12日). 2024年7月13日閲覧。
  19. ^ No Limit Boxing Outbids Top Rank To Claim Rights To Janibek-Mikhailovich IBF/WBO Title Fight”. RingTV.com (2024年9月3日). 2024年9月5日閲覧。
  20. ^ Alimkhanuly headed to Australia to defend vs. Mikhailovich”. Dan Rafael (2024年9月19日). 2024年9月24日閲覧。
  21. ^ WBO orders Janibek Alimkhanuly to face Hamzah Sheeraz Bad Left Hook 2024年10月8日
  22. ^ GET TO KNOW THE REAL JANIBEK ALIMKHANULY”. ProBox TV. 2024年4月7日閲覧。

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]
暫定王座決定戦 対戦者
ダニー・ディナム
WBO世界ミドル級暫定王者
2022年5月21日 - 2022年8月30日
次暫定王者
正規認定により消滅
空位
前タイトル保持者
デメトリアス・アンドラーデ
WBO世界ミドル級王者

2022年8月30日 - 現在

次王者
N/A
前王者
ビンセンツォ・グアルティエリ
IBF世界ミドル級王者

2023年10月14日 - 現在

次王者
N/A