統一世界王者
統一世界王者(とういつせかいおうじゃ)とは、世界に複数存在するボクシング世界王者認定団体のうち、複数の団体で王者となった者のこと。
ボクシングにおいては各団体がそれぞれの世界王者を認定するため、通常、各階級に世界王者は複数人存在するが、一人のボクサーが全ての団体に王者と認められた場合、その者が世界で唯一の王者という栄誉を手にすることとなる。そうでなくとも複数団体で王者と認められることは栄誉とされ、統一団体王者と呼ばれる。
2020年代現在、主要な認定団体は世界ボクシング協会(WBA)・世界ボクシング評議会(WBC)・国際ボクシング連盟(IBF)・世界ボクシング機構(WBO)の4団体とされる。なお、2番目に古いWBCの設立は1963年であるが、完全独立(独自のルールとランキング創設)は1966年8月27日のため、公式な統一王者は同日以降に達成した選手のみとされる。
複数団体統一世界王座に就いたボクサー一覧
[編集]WBA・WBC・IBF・WBOのいずれかの統一王者を列記する。
四団体統一王者
[編集]男性選手
- テレンス・クロフォード アメリカ合衆国 *2階級四団体統一王者。
- ジョシュ・テイラー イギリス
- テレンス・クロフォード アメリカ合衆国 *2階級四団体統一王者。
- オレクサンドル・ウシク ウクライナ ※WBAは休養王者デニス・レベデフが並立。*2階級四団体統一王者
- オレクサンドル・ウシク ウクライナ*2階級四団体統一王者
女性選手
- ケイティー・テイラー アイルランド *2階級四団体統一王者。
- シャンテル・キャメロン イギリス
- ケイティー・テイラー アイルランド *2階級四団体統一王者。
- クラレッサ・シールズ アメリカ合衆国 *2階級四団体統一王者。
- クラレッサ・シールズ アメリカ合衆国 *2階級四団体統一王者。
三団体統一王者 (三団体 (WBA・WBC・IBF)時代)
[編集]ミドル級
クルーザー級
- イベンダー・ホリフィールド アメリカ合衆国 *2階級三団体統一王者。
二団体統一王者 (二団体 (WBA・WBC)時代)
[編集]- ポーン・キングピッチ タイ
- 海老原博幸 日本
- サルバトーレ・ブルニ イタリア
- オラシオ・アカバリョ アルゼンチン※在位中に分裂
- エデル・ジョフレ ブラジル
- ファイティング原田 日本※在位中に分裂
- ライオネル・ローズ オーストラリア
- ルーベン・オリバレス メキシコ
- チューチョ・カスティーヨ メキシコ
- ラファエル・エレラ メキシコ
- エンリケ・ピンダー パナマ
- カルロス・オルチス プエルトリコ※2期目在位中に分裂
- イスマエル・ラグナ パナマ※1期目は分裂前
- カルロス・テオ・クルス ドミニカ共和国
- マンド・ラモス アメリカ合衆国
- ケン・ブキャナン イギリス
- ロベルト・デュラン パナマ
スーパーライト級
ウェルター級
- エミール・グリフィス アメリカ領ヴァージン諸島
- ルイス・ロドリゲス キューバ
- カーチス・コークス アメリカ合衆国※在位中に分裂
- ホセ・ナポレス キューバ
- ビリー・バッカス アメリカ合衆国
- シュガー・レイ・レナード アメリカ合衆国
- デニー・モイヤー アメリカ合衆国
- ラルフ・デュパス アメリカ合衆国
- サンドロ・マジンギ イタリア
- ニノ・ベンベヌチ イタリア
- 金基洙 韓国※在位中に分裂
- フレディ・リトル アメリカ合衆国
- カルメロ・ボッシ イタリア
- 輪島功一 日本
- オスカー・アルバラード アメリカ合衆国
ミドル級
- ディック・タイガー ナイジェリア
- ジョーイ・ジャーデロ アメリカ合衆国
- エミール・グリフィス アメリカ領ヴァージン諸島※1期目在位中に分裂
- ニノ・ベンベヌチ イタリア
- カルロス・モンソン アルゼンチン
- ロドリゴ・バルデス コロンビア
- ウーゴ・コーロ アルゼンチン
- ビト・アンツォフェルモ イタリア
- アラン・ミンター イギリス
ライトヘビー級
ヘビー級
- ソニー・リストン アメリカ合衆国
- モハメド・アリ アメリカ合衆国※1期目は分裂前
- ジョー・フレージャー アメリカ合衆国※これより分裂後
- ジョージ・フォアマン アメリカ合衆国
- レオン・スピンクス アメリカ合衆国
三団体統一王者 (四団体 (WBO設立)時代以後)
[編集]男性選手
- ビック・ダルチニアン (WBA・WBC・IBF)
ライト級
- パーネル・ウィテカー (WBA・WBC・IBF)
- ファン・ディアス (WBA・IBF・WBO)
- ネート・キャンベル (WBA・IBF・WBO)
- ワシル・ロマチェンコ (WBA・WBC・WBO)
- テオフィモ・ロペス (WBA・IBF・WBO)
- ジョージ・カンボソス・ジュニア (WBA・IBF・WBO)
スーパーライト級
- コンスタンチン・チュー (WBA・WBC・IBF)
ウェルター級
- コーリー・スピンクス (WBA・WBC・IBF)
- ザブ・ジュダー (WBA・WBC・IBF)
- エロール・スペンス・ジュニア (WBA・WBC・IBF)
- フロイド・メイウェザー・ジュニア (WBA・WBC・WBO)*2階級統一王者
スーパーウェルター級
- ロナルド・ライト (WBA・WBC・IBF)
ミドル級
- ゲンナジー・ゴロフキン (WBA・WBC・IBF)
- サウル・アルバレス (WBA・WBC・IBF)*3階級統一王者
- ジョー・カルザゲ (WBA・WBC・WBO)
ライトヘビー級
- ダリユシュ・ミハルチェフスキ (WBA・IBF・WBO)
- アルツール・ベテルビエフ(WBC・IBF・WBO)
- ロイ・ジョーンズ・ジュニア (WBA・WBC・IBF)
- セルゲイ・コバレフ (WBA・IBF・WBO)
- アンドレ・ウォード (WBA・IBF・WBO)*2階級統一王者
クルーザー級
ヘビー級
- ジェームス・ダグラス (WBA・WBC・IBF)
- イベンダー・ホリフィールド (WBA・WBC・IBF) *2階級三団体統一王者。
- リディック・ボウ (WBA・WBC・IBF)
- レノックス・ルイス (WBA・WBC・IBF)
- ウラジミール・クリチコ (WBA・IBF・WBO)
- タイソン・フューリー (WBA・IBF・WBO)
- アンソニー・ジョシュア (WBA・IBF・WBO)
- アンディ・ルイス・ジュニア(WBA・IBF・WBO)
- オレクサンドル・ウシク(WBA・IBF・WBO)*2階級統一王者
女性選手
フライ級
- マーレン・エスパーザ(WBA・WBC・WBO)
- ガブリエラ・アラニス(WBA・WBC・WBO)
スーパーウェルター級
- ナターシャ・ジョナス(WBC・IBF・WBO)
スーパーライト級
- アナ・エステチェ(WBA・IBF・WBO)
二団体統一王者 (三団体時代以後)
[編集]男性選手
- リカルド・ロペス (WBC・WBO) (WBA・WBC)
- 井岡一翔 (WBA・WBC)
- フランシスコ・ロドリゲス・ジュニア (IBF・WBO)
- 高山勝成 (IBF・WBO)
- マイケル・カルバハル (WBC・IBF)
- ウンベルト・ゴンザレス (WBC・IBF)
- サマン・ソーチャトロン (WBC・IBF)
- ジョバンニ・セグラ (WBA・WBO)
- 田口良一 (WBA・IBF)
- ヘッキー・ブドラー (WBA・IBF)
- 寺地拳四朗 (WBA・WBC)
フライ級
- ブライアン・ビロリア (WBA・WBO)
- ファン・フランシスコ・エストラーダ (WBA・WBO)*2階級統一王者
- ジェシー・ロドリゲス(IBF・WBO)
スーパーフライ級
- 渡辺二郎 (WBA・WBC)※WBAは統一戦直後に剥奪されたため記録上の統一
- ジョニー・タピア (IBF・WBO)
- クリスチャン・ミハレス (WBA・WBC)
- フェルナンド・マルティネス (WBA・IBF)
バンタム級
- フェルナンド・モンティエル (WBC・WBO)
- ノニト・ドネア (WBC・WBO)*2階級統一王者
- ライアン・バーネット (WBA・IBF)
- イスラエル・バスケス (WBC・IBF)
- セレスティーノ・カバジェロ (WBA・IBF)
- ノニト・ドネア (IBF・WBO)*2階級統一王者
- ギレルモ・リゴンドウ (WBA・WBO)
- カール・フランプトン (WBA・IBF)※WBAは休養王者ギレルモ・リゴンドウが並立
- ダニエル・ローマン (WBA・IBF)
- ムロジョン・アフマダリエフ (WBA・IBF)
- ブランドン・フィゲロア (WBA・WBC)※WBAはスーパー王者ムロジョン・アフマダリエフが並立
- スティーブン・フルトン (WBC・WBO)
フェザー級
- ホルヘ・パエス (IBF・WBO)
- ナジーム・ハメド (IBF・WBO) (WBC・WBO)
- ファン・マヌエル・マルケス (WBA・IBF)
- ユリオルキス・ガンボア (WBA・IBF)※WBAはスーパー王者クリス・ジョンが並立
スーパーフェザー級
- アセリノ・フレイタス (WBA・WBO)
- エリック・モラレス (WBC・IBF)
- マルコ・アントニオ・バレラ (WBC・IBF)
- シャクール・スティーブンソン(WBC・WBO)
ライト級
- フリオ・セサール・チャベス (WBA・WBC)
- オスカー・デ・ラ・ホーヤ (IBF・WBO)
- ディエゴ・コラレス (WBC・WBO)
- ファン・マヌエル・マルケス (WBA・WBO)
- ロバート・ゲレーロ (WBA・WBO)※両王座共に暫定王座で、WBAはスーパー王者ファン・マヌエル・マルケス、正規王者ブランドン・リオスが並立、WBOは正規王者ファン・マヌエル・マルケスが並立
- ホルヘ・リナレス (WBA・WBC)
- ミゲル・アンヘル・ガルシア (WBC・IBF)
スーパーライト級
- アーロン・プライヤー (WBA・IBF)
- フリオ・セサール・チャベス (WBC・IBF)
- リッキー・ハットン (WBA・IBF)
- ティモシー・ブラッドリー (WBC・WBO)
- デボン・アレクサンダー (WBC・IBF)
- アミール・カーン (WBA・IBF)
- ラモン・ピーターソン (WBA・IBF)
- ダニー・ガルシア (WBA・WBC)
- ジュリアス・インドンゴ (WBA・IBF)
- ホセ・カルロス・ラミレス (WBC・WBO)
ウェルター級
- サイモン・ブラウン (WBC・IBF)
- フェリックス・トリニダード (WBC・IBF)*2階級統一王者
- リカルド・マヨルガ (WBA・WBC)
- キース・サーマン (WBA・WBC)
スーパーウェルター級
- テリー・ノリス (WBC・IBF)
- フェリックス・トリニダード (WBA・IBF)*2階級統一王者
- オスカー・デ・ラ・ホーヤ (WBA・WBC)
- シェーン・モズリー (WBA・WBC)
- サウル・アルバレス (WBA・WBC)※WBAはスーパー王者フロイド・メイウェザー・ジュニアが並立*3階級統一王者
- フロイド・メイウェザー・ジュニア (WBA・WBC)*2階級統一王者
- ジャレット・ハード (WBA・IBF)
- ジュリアン・ウィリアムズ (WBA・IBF)
- ジェイソン・ロサリオ (WBA・IBF)
ミドル級
- ジェラルド・マクラレン (WBC・WBO)
- ケリー・パブリク (WBC・WBO)
- セルヒオ・マルチネス (WBC・WBO)
- ダニエル・ゲール (WBA・IBF)
- ジャニベク・アリムハヌリ (IBF・WBO)
スーパーミドル級
- スベン・オットケ (WBA・IBF)
- ジョー・カルザゲ (IBF・WBO)
- ミッケル・ケスラー (WBA・WBC)
- アンドレ・ウォード (WBA・WBC)
- カール・フローチ (WBA・IBF)※WBAはスーパー王者アンドレ・ウォードが並立
ライトヘビー級
- ヴァージル・ヒル (WBA・IBF)
- アントニオ・ターバー (WBC・IBF) (WBA・WBC)
- バーナード・ホプキンス (WBA・IBF)*2階級統一王者
クルーザー級
- ジャン=マルク・モルメク (WBA・WBC)
- デニス・レベデフ (WBA・IBF)
- ムラト・ガシエフ (WBA・IBF)※WBAは休養王者デニス・レベデフが並立
ヘビー級
女性選手
アトム級
ミニマム級
- ヨカスタ・バジェ (IBF・WBO)*2階級統一王者
ライトフライ級
- ジェシカ・ボップ (WBA・WBO)
- エブリン・ベルムデス (IBF・WBO)
- ヨカスタ・バジェ (IBF・WBO)*2階級統一王者
- ジェシカ・ネリ・プラタ (WBA・WBC)
フライ級
- スージー・ケンティキアン (WBA・WBO)
バンタム級
- アニータ・クリステンセン (WBA・WBC)
- ディナ・ソルスランド (WBC・WBO)
スーパーバンタム級
- ジャッキー・ナバ (WBA・WBC)
- マルセラ・アクーニャ (WBA・WBC)
- エリー・スコットニー (IBF・WBO)
フェザー級
- イナ・メンツァー (WBC・WBO)
- ジャニーヌ・ガーサイド (WBC・WBO)
- エディス・マティセ (WBA・WBC)
- ジェレーナ・ムルジェノビッチ (WBA・WBC)
スーパーフェザー級
- ミカエラ・メイヤー (IBF・WBO)
スーパーライト級
- アン=ソフィー・マシス (WBA・WBC)
- アデラ・ペラルタ (IBF・WBO)
- ジェシカ・マッキャスキル (WBA・WBC)*2階級統一王者
- カーリー・レイス (WBA・WBO)
ウェルター級
- ホリー・ホルム (WBA・WBC)
スーパーウェルター級
- ジゼール・サランディ (WBA・WBC)
- ハンナ・ガブリエル (WBA・WBO)*2階級統一王者
- エマ・コズィン (WBC・WBO)
スーパーミドル級
- ナターシャ・ラゴシーナ (WBA・WBC)
- エリン・セダルース (WBA・IBF)
ヘビー級
- ハンナ・ガブリエル (WBA・WBC)※WBAはライトヘビー級であるが、WBCヘビー級と同一階級。*2階級統一王者