スティーブン・フルトン
基本情報 | |
---|---|
本名 | スティーブン・フルトン・ジュニア |
通称 |
Cool Boy Steph(クールボーイ・ステフ) Scooter(スクーター) |
階級 | フェザー級 |
身長 | 169cm |
リーチ | 179cm |
国籍 | アメリカ合衆国 |
誕生日 | 1994年7月17日(30歳) |
出身地 | ペンシルベニア州フィラデルフィア |
スタイル | オーソドックス |
プロボクシング戦績 | |
総試合数 | 23 |
勝ち | 22 |
KO勝ち | 8 |
敗け | 1 |
スティーブン・フルトン | |
---|---|
YouTube | |
チャンネル | |
活動期間 | 2011年11月15日 - |
登録者数 | 約1870人 |
総再生回数 | 約10万回 |
チャンネル登録者数・総再生回数は 2024年5月12日時点。 |
スティーブン・フルトン・ジュニア(Stephen Fulton Jr.、1994年7月17日 - )は、アメリカ合衆国のプロボクサー。ペンシルベニア州フィラデルフィア出身。元WBC・WBO世界スーパーバンタム級統一王者。
来歴
[編集]12歳のときに地元フィラデルフィアのジェームズ・シュラー・ボクシングジムでボクシングを始めた。
アマチュア時代
[編集]2011年4月、ナショナル・ゴールデングローブにライトフライ級(49kg)で出場するが1回戦で敗退[1]。
2012年2月、全米選手権にライトフライ級(49kg)で出場し準決勝で敗退[2]。同年4月、ナショナル・ゴールデングローブにフライ級(52kg)で出場し2回戦で敗退[3]。
2013年4月、全米選手権にバンタム級(56kg)で出場し決勝で敗退[4]。同年5月、ナショナル・ゴールデングローブにフライ級(52kg)で出場し優勝[5]。
2014年1月、全米選手権にバンタム級(56kg)で出場し1回戦で敗退[6]。同年5月、ナショナル・ゴールデングローブにバンタム級で出場しルーベン・ヴィラに準決勝で敗退した[7]。
アマチュアの戦績は75勝15敗。
プロ時代
[編集]スーパーバンタム級
[編集]2014年10月4日、プロデビュー戦を2回TKO勝ち[8]。
2019年5月11日、IBO世界スーパーバンタム級王者パウルス・アムブンダ(ナミビア)に3-0の判定勝ちを収め王座を獲得した[9]。
2020年1月25日、ニューヨークのバークレイズ・センターでWBO世界スーパーバンタム級2位のアーノルド・ケガイ(ウクライナ)とWBOインターコンチネンタルスーパーバンタム級王座決定戦を行い、12回3-0の判定勝ち(117-111×2、116-112)を収めた[8][10]。
2020年8月1日、コネチカット州アンカシヴィルのモヒガン・サン・アリーナで、WBO世界スーパーバンタム級王座決定戦を、同級2位のアンジェロ・レオと行う予定だったが、試合3日前にフルトンの新型コロナウィルス感染が判明して欠場になり[11]、代わりに前座で出場する予定だったトレメイン・ウィリアムス(アメリカ)がレオと対戦し、レオが判定勝ちを収めて王者になった[12][8]。フルトンは同級1位に据え置かれてレオに挑戦することが決まった[8]。
2021年1月23日、前回と同じ会場のモヒガン・サン・アリーナでWBO世界スーパーバンタム級王者アンジェロ・レオに挑戦し、12回3-0(119-109×2、118-110)の判定勝ちを収め王座獲得に成功した[13][14]。なお、この試合は当初2020年12月に予定されていたがフルトンの新型コロナ陽性が判明して延期になっていた[8]。
2021年9月7日、WBC世界スーパーバンタム級王者のブランドン・フィゲロアと2団体統一戦を11日後の9月18日に対戦する予定だったが、フィゲロアが新型コロナウイルスに感染したため延期になった[15]。
2021年11月27日、延期されていたフィゲロアとの2団体統一戦がラスベガスのパークMGM内ドルビー・ライブで行われ、12回2-0(114-114、116-112×2)の判定勝ちを収め、WBC王座獲得及びWBO王座の初防衛に成功し2団体統一王者となった[16]。
2022年6月4日、ミネソタ州ミネアポリスのミネアポリス・アーモリーにてWBO世界スーパーバンタム級1位の元WBAスーパー・IBF世界スーパーバンタム級王者ダニエル・ローマンと対戦し、12回3-0(120-108×2、119–109)の判定勝ちを収めWBC王座の初防衛、2度目のWBO王座防衛に成功した。
2023年3月6日、5月7日に横浜アリーナでWBC・WBO世界スーパーバンタム級1位で元バンタム級4団体統一王者の井上尚弥との防衛戦を行うことを発表した[17]。しかし、井上が練習中に拳を痛めたことにより7月25日に延期され、会場も有明アリーナへと変更された[18]。
2023年7月25日に有明アリーナにおいて、挑戦者の井上を相手にWBC・WBO世界スーパーバンタム級タイトルマッチを行い、8Rに井上の左ボディからの右ストレートで大きくぐらつくと、追撃の左フックで初のダウンを奪われ、立ち上がったところに猛攻を受けてレフェリーが試合をストップし、8回1分14秒TKO負けを喫し、WBC・WBO世界スーパーバンタム級王座から陥落するとともにプロ初の敗戦となった[19]。また、ファイトマネーは井上、フルトン両者とも約5億円となった[20]。
フェザー級
[編集]2024年9月14日、ラスベガスのT-モバイル・アリーナで行われたサウル・アルバレス対エドガー・ベルランガの前座でカルロス・カストロとWBAアメリカ大陸フェザー級王座決定戦を行い、10回2-1(94-95、96-93、95-94)の判定勝ちを収め王座を獲得した[21][22]。尚当初は同年8月17日にフロリダ州オーランドのカリブ・ロイヤルでロニー・リオスと対戦する予定だったが、この興行のメインでカレブ・プラントと対戦する予定だったトレバー・マカンビーが負傷した為興行がアルバレス対ベルランガに吸収された上、リオスが10月5日にリヴァプールのM&S・バンク・アリーナでWBA世界フェザー級王者ニック・ボールとの対戦が決まった為[23]、カストロに変更した上で行われた[24]。
戦績
[編集]- アマチュアボクシング:90戦 75勝 15敗
- プロボクシング:23戦 22勝 (8KO) 1敗
戦 | 日付 | 勝敗 | 時間 | 内容 | 対戦相手 | 国籍 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2014年10月4日 | ☆ | 2R | TKO | イサック・バジャー | アメリカ合衆国 | プロデビュー戦 |
2 | 2014年11月20日 | ☆ | 4R | 判定3-0 | ダーメン・ウッド | アメリカ合衆国 | |
3 | 2014年12月5日 | ☆ | 4R | 判定3-0 | ベンジャミン・ブルゴス | アメリカ合衆国 | |
4 | 2015年1月31日 | ☆ | 6R | 判定3-0 | エリック・ゴタイ | ドミニカ共和国 | |
5 | 2015年4月25日 | ☆ | 3R 1:33 | KO | ジャマル・パラム | アメリカ合衆国 | |
6 | 2015年6月20日 | ☆ | 3R 終了 | KO | パブロ・クプル | メキシコ | |
7 | 2015年9月15日 | ☆ | 6R | 判定3-0 | サム・ロドリゲス | アメリカ合衆国 | |
8 | 2015年12月29日 | ☆ | 4R | 判定2-0 | ジョシュア・グリア | アメリカ合衆国 | |
9 | 2016年4月19日 | ☆ | 4R 1:37 | TKO | アダルベルト・ゾリラ | プエルトリコ | |
10 | 2016年7月2日 | ☆ | 3R 1:38 | TKO | クリスティアン・レンテリア | メキシコ | |
11 | 2017年4月4日 | ☆ | 8R | 判定3-0 | ルイス・サウル・ロサリオ | プエルトリコ | |
12 | 2017年12月8日 | ☆ | 8R | 判定2-0 | アダム・ロペス | アメリカ合衆国 | |
13 | 2018年6月16日 | ☆ | 9R 1:54 | TKO | ヘスス・アウマダ | メキシコ | |
14 | 2018年9月30日 | ☆ | 8R | 判定3-0 | ヘルマン・メラス | メキシコ | |
15 | 2019年1月26日 | ☆ | 5R 1:54 | TKO | マルロン・オレア | コロンビア | |
16 | 2019年5月11日 | ☆ | 12R | 判定3-0 | パウルス・アムブンダ | ナミビア | IBO世界スーパーバンタム級タイトルマッチ |
17 | 2019年8月24日 | ☆ | 6R 1:26 | TKO | イサック・アベラール | メキシコ | |
18 | 2020年1月25日 | ☆ | 12R | 判定3-0 | アーノルド・ケガイ | ウクライナ | WBOインターコンチネンタルスーパーバンタム級王座決定戦 |
19 | 2021年1月23日 | ☆ | 12R | 判定3-0 | アンジェロ・レオ | アメリカ合衆国 | WBO世界スーパーバンタム級タイトルマッチ |
20 | 2021年11月27日 | ☆ | 12R | 判定2-0 | ブランドン・フィゲロア | アメリカ合衆国 | WBC・WBO世界スーパーバンタム級王座統一戦 WBC獲得・WBO防衛1 |
21 | 2022年6月24日 | ☆ | 12R | 判定3-0 | ダニエル・ローマン | アメリカ合衆国 | WBC防衛1・WBO防衛2 |
22 | 2023年7月25日 | ★ | 8R 1:14 | TKO | 井上尚弥(大橋) | 日本 | WBC・WBO陥落 |
23 | 2024年9月14日 | ☆ | 10R | 判定2-1 | カルロス・カストロ | アメリカ合衆国 | WBAアメリカ大陸フェザー級王座決定戦 |
24 | 2025年2月1日 | - | - | - | ブランドン・フィゲロア | アメリカ合衆国 | WBC世界フェザー級タイトルマッチ 試合前 |
テンプレート |
獲得タイトル
[編集]- WBOインターコンチネンタルスーパーバンタム級王座
- WBO世界スーパーバンタム級王座(防衛2)
- WBC世界スーパーバンタム級王座(防衛1)
- IBO世界スーパーバンタム級王座
- WBAアメリカ大陸フェザー級王座
脚注
[編集]- ^ “84.US National Golden Gloves - Indianapolis - April 25-30 2011”. Amateur.Boxing.Strefa.pl. 2022年8月9日閲覧。
- ^ “US National Championships - Fort Carson - February 26 - March 3 2012”. Amateur.Boxing.Strefa.pl. 2022年8月9日閲覧。
- ^ “85.US National Golden Gloves - Mesquite - April 30 - May 5 2012”. Amateur.Boxing.Strefa.pl. 2022年8月9日閲覧。
- ^ “123.USA National Championships Hub Sports Center / Northern Quest Resort & Casino, Spokane April 1-6, 2013”. Amateur.Boxing.Strefa.pl. 2022年8月9日閲覧。
- ^ “86.US National Golden Gloves Salt Lake City May 13-18, 2013”. Amateur.Boxing.Strefa.pl. 2022年8月9日閲覧。
- ^ “124.USA National Championships Hub Sports Center / Northern Quest Resort & Casino, Spokane January 20-25, 2014”. Amateur.Boxing.Strefa.pl. 2022年8月9日閲覧。
- ^ “87.US National Golden Gloves Las Vegas May 12-17, 2014”. Amateur.Boxing.Strefa.pl. 2022年8月9日閲覧。
- ^ a b c d e WBO世界S・バンタム級タイトルマッチ アンジェロ・レオ対スティーブン・フルトン WOWOWオンライン 2021年1月29日
- ^ Jarrett Hurd vs. Julian Williams - LIVE Results From Fairfax BoxingScene.com 2019年5月11日
- ^ Stephen Fulton Boxes Past a Game Arnold Khegai For Decision BoxingScene.com 2020年1月25日
- ^ Angelo Leo vs. Tramaine Williams Set For WBO Title, Fulton Out Due To COVID-19 BoxingScene.com 2020年7月29日
- ^ Angelo Leo Pounds Tramaine Williams For Decision, Wins WBO Title BoxingScene.com 2020年8月2日
- ^ Stephen Fulton Decisions Angelo Leo in Action-Fight, Wins WBO Title BoxingScene.com 2021年1月23日
- ^ フルトン快勝 WBO・S・バンタム級王者交代 Boxing News(ボクシングニュース) 2021年1月24日
- ^ “Brandon Figueroa Tests Positive For Covid, Forced To Postpone Title Unification With Stephen Fulton”. Boxing Scene.com (2021年9月7日). 2021年9月14日閲覧。
- ^ フルトンが2-0判定でS・バンタム級2冠統一 王座陥落のフィゲロアは勝利猛アピール Boxing News(ボクシングニュース) 2021年11月28日
- ^ 井上尚弥のフルトン戦は5.7横浜アリーナ 「勝ちに徹する」も「パワーと一瞬のスピードは自分が上」 Boxing News(ボクシングニュース) 2023年3月6日
- ^ 延期の井上尚弥vs.フルトンは7.25有明アリーナ WBC&WBO・S・バンタム級タイトルマッチ Boxing News(ボクシングニュース) 2023年3月29日
- ^ 井上尚弥がS・バンタム級2団体王者に 王者フルトンを8回に沈める 年内の4団体統一へ前進 Boxing News(ボクシングニュース) 2023年7月25日
- ^ 【ボクシング】ファイトマネー合計約10億円 〝軽量級史上最大の一戦〟を制した井上尚弥、左拳負傷での延期を乗り越え世界4階級制覇 サンスポ 2023年7月25日
- ^ “Stephen Fulton climbs off floor to eke out SD win over Carlos Castro”. BoxingScene.com. (14 September 2024)
- ^ “Stephen Fulton gets dropped, defeats Carlos Castro by decision in 126 lbs debut”. FIGHTMAG. (15 September 2024)
- ^ “Ball to cap 'dream year' with Liverpool world title defence”. BBC Sport. 16 August 2024閲覧。
- ^ “Stephen Fulton vs Carlos Castro added to Canelo-Berlanga undercard”. FIGHTMAG. (5 August 2024)
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- スティーブン・フルトン公式サイト
- スティーブン・フルトン (@coolboysteph) - X(旧Twitter)
- スティーブン・フルトン (@coolboysteph) - Instagram
- STEPHEN FULTON - Premier Boxing Champions
- スティーブン・フルトンの戦績 - BoxRec
前王者 アンジェロ・レオ |
WBO世界スーパーバンタム級王者 2021年1月23日 - 2023年7月25日 |
次王者 井上尚弥 |
前王者 ブランドン・フィゲロア |
WBC世界スーパーバンタム級王者 2021年11月27日 - 2023年7月25日 |
次王者 井上尚弥 |