ジュンガリア
ジュンガリア(英語: Dzungaria、中国語: 准噶尔または準噶爾=ジュンガア)は中国新疆ウイグル自治区の北部地域で、北疆(ベイジアン)と呼ばれている。南を天山山脈、北はアルタイ山脈に囲まれた地域で、777,000平方キロメートルの広さがあり、東にはモンゴル西部があり、西にはカザフスタン東部がある。以前17~18世紀にはオイラト族のジュンガル汗国があり、もっと広い地域を指していた。
ジュンガリアはトルコ系言語を話すタリム盆地とは地理上、歴史上、民族上(モンゴル族と漢族、仏教)も異なるが、清朝もそれ以降の中国政府もこれらに地域を一つの地域、新疆地区としてまとめて扱ってきた。新疆の重工業のセンターとして、また地域の中心都市ウルムチ(オイラート語で「美しい牧草地」の意味)があり、ジュンガリアの各都市は国内からの人々を引き付けている。南疆(ナンジャン)と比べて、北疆は中国の他地域と鉄道、貿易などの面でより強く結びついてきた。
語源
[編集]ジュンガリアはモンゴル語のジュン・ガール(Zűn Gar)またはジュユン・ガール(Jüün Gar)からきていて、「左の手」という意味である。モンゴル帝国が東と西に分かれた時に、西部はジュン・ガールと呼ばれるようになった。
地理
[編集]新疆北部
[編集]新疆東部
[編集]政治区分(主な都市)
[編集]新疆北部
など
新疆東部
など
交通
[編集]鉄道は蘭新線、その西への延長・北疆線、蘭新線第二複線、精伊霍線などがある。道路は、G312国道、G217国道、G216国道、G7& G70高速道路、3014高速道路(G3014 Kuytun–Altay Expressway)、3015高速道路(G3015 Kuytun–Tacheng Expressway)などがある。
広い地域なので、飛行場はウルムチ市以外に、ハミ市、トルファン市、カラマイ市、アルタイ市など主要都市にある。
経済
[編集]乾燥地であるが、小麦、大麦、エンバク、テンサイを作り、牛、ヒツジ、馬の放牧が盛んである。畑は周りの雪山から溶けた水を利用している。
石炭、鉄鉱石、金を産出し、石油・ガス(ジュンガル油田)もジュンガリアの経済へ大きく貢献している。
民族
[編集]漢族、モンゴル族が多く、ウイグル族は比較的少ない。宗教は、仏教・道教で、イスラム教は比較的少ない。