ジャンルイジ・ドンナルンマ
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ACミランでのドンナルンマ (2016年) | |||||||||||||||||
名前 | |||||||||||||||||
愛称 | Gigio(ジージョ) | ||||||||||||||||
ラテン文字 | Gianluigi Donnarumma | ||||||||||||||||
基本情報 | |||||||||||||||||
国籍 | イタリア | ||||||||||||||||
生年月日 | 1999年2月25日(25歳) | ||||||||||||||||
出身地 | カステッランマーレ・ディ・スタービア | ||||||||||||||||
身長 | 196cm[1] | ||||||||||||||||
選手情報 | |||||||||||||||||
在籍チーム | パリ・サンジェルマンFC | ||||||||||||||||
ポジション | GK | ||||||||||||||||
背番号 | 1 | ||||||||||||||||
利き足 | 右足 | ||||||||||||||||
ユース | |||||||||||||||||
2003-2013 | クラブ・ナポリ | ||||||||||||||||
2013-2015 | ミラン | ||||||||||||||||
クラブ1 | |||||||||||||||||
年 | クラブ | 出場 | (得点) | ||||||||||||||
2015-2021 | ミラン | 215 | (0) | ||||||||||||||
2021- | パリ・サンジェルマン | 80 | (0) | ||||||||||||||
代表歴2 | |||||||||||||||||
2014 | イタリア U-15 | 4 | (0) | ||||||||||||||
2014 | イタリア U-16 | 3 | (0) | ||||||||||||||
2014-2015 | イタリア U-17 | 10 | (0) | ||||||||||||||
2016-2017 | イタリア U-21 | 7 | (0) | ||||||||||||||
2016- | イタリア | 66 | (0) | ||||||||||||||
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1. 国内リーグ戦に限る。2023年7月3日現在。 2. 2024年7月3日現在。 ■テンプレート(■ノート ■解説)■サッカー選手pj |
ジャンルイジ・ドンナルンマ(イタリア語: Gianluigi Donnarumma, 1999年2月25日 - )は、イタリア・カンパニア州ナポリ県カステッランマーレ・ディ・スタービア出身のサッカー選手。パリ・サンジェルマンFC所属。イタリア代表。ポジションはゴールキーパー。
クラブ経歴
[編集]ACミランのユース出身。16歳になる誕生日の3日前、2015年2月22日に行われたチェゼーナとのリーグ戦で初のベンチ入り。翌シーズン、シニシャ・ミハイロヴィチ監督によってユースから昇格し、第三ゴールキーパーとなった。インターナショナル・チャンピオンズ・カップ 2015でインテル、レアル・マドリードの両チームと対戦し[2]、7月30日のレアル・マドリード戦の72分にディエゴ・ロペスに代わりプロデビューを果たした。この試合では残り時間を無失点に抑えたものの、その後のPK戦で彼が得点に失敗した事によって敗北を喫した[3]。
2015年10月25日のサン・シーロで行われたUSサッスオーロ・カルチョ戦ではリーグ戦初出場を果たし、スターティングメンバーにも名を連ねた。この初出場に際してはディエゴ・ロペスが以前の三試合で勝利を掴めなかった事があり[4]、これによって若き彼はセリエAでのデビューを果たした。この16歳8ヶ月の記録はゴールキーパーとして最も若い記録となっている[5]。ミハイロヴィチ監督には「イタリアサッカーの未来」と称される程にその能力を買われている[6]。無失点に抑えた初試合はその三日後のACキエーヴォ・ヴェローナ戦であり、1-0の勝利でこの試合を終えた。11月8日には4試合目の出場となり、海外のメディアからも注目され、アタランタBC相手にスコアレスドローの結果を出した[7]。
2016-17シーズン終了後の2017年6月15日、ACミランは2018年6月で切れるドンナルンマとの契約を更新しないことを発表したが、交渉の結果、2021年までの4年契約を締結。年俸は18歳の選手としては破格の600万ユーロとなる[8]。
2018年4月15日にサン・シーロで行われたSSCナポリ戦で、史上最年少となる19歳と49日でセリエA100試合出場を達成した[9]。2019-20シーズン、第35節サッスオーロ戦でセリエA通算200試合出場を果たした[10]。2020-21シーズンは来季のチャンピオンズリーグ出場権獲得となるチームのリーグ戦第2位に貢献、同シーズンのリーグ最優秀GKに選出された[11]。しかし、結局ミランとの契約延長交渉は不調に終わり、同シーズン終了後に退団となった[12][13]。
2021年7月14日、移籍金フリーでリーグ・アン所属のパリ・サンジェルマンFCと契約を結んだことが発表された[14]。期間は2026年までの5年契約。加入当初はケイロル・ナバスに次ぐ第2GKに留まるも、ナバスの不調などもあってスタメンの座を獲得。その後はナバスとの併用で起用され、17試合に出場した。
翌年の2022ー23シーズンは、完全にナバスからポジションを奪取することに成功し、正GKとして出場を続けている。
代表経歴
[編集]UEFA U-17欧州選手権2015に臨んだイタリアU-17代表では正ゴールキーパーとして出場した[15]。2015年11月5日にはイタリアU-21代表からセルビアU-21代表、リトアニアU-21代表戦で初招集を受けた[16]。
2016年8月にはイタリアA代表に初めて招集され、9月1日のフランスとの親善試合で代表デビューを果たした。17歳6ヶ月での代表デビューはイタリア代表史上3番目の若さであり、ゴールキーパーとしては最年少、直近の105年で最年少での出場となった[17][18]。
2021年、UEFA EURO 2020では全試合に先発出場。グループステージを3連勝(無失点)で突破すると、ラウンド16では延長戦でオーストリア、準々決勝ではベルギーとの試合に勝利した。EUROでは4大会続けての対戦となるスペインとの準決勝ではPK戦でアルバロ・モラタのキックをセーブしてチームを決勝に導いた[19]。決勝のイングランド戦のPK戦でもジェイドン・サンチョとブカヨ・サカの2本のキックをセーブするなど活躍[20]、チームの優勝と共に大会最優秀選手に選出された[21]。 10月10日のUEFAネーションズリーグ ベルギー戦で1965年以来最年少となる22歳7か月で初の主将を務めた[22] [23]。
人物
[編集]- 兄のアントニオ・ドンナルンマもゴールキーパーであり、共にACミランのトップチームでプレーをしていた[24]。
- 2021年の夏にフリーでACミランからパリ・サンジェルマンFCへ移籍したことで一部のミランサポーターから強烈な反感を買っている。2023-24シーズンのUEFAチャンピオンズリーグで両者がサン・シーロで対戦した際には、ミランのサポーターから激しいブーイングにさらされた上にドンナルンマの顔が描かれた偽札が大量にピッチへ投げ込まれた[26]。
個人成績
[編集]クラブ
[編集]2022-23シーズン終了時点
クラブ | シーズン | リーグ戦 | 国内カップ | 国際大会 | その他 | 合計 | ||||||
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ディビジョン | 出場 | 得点 | 出場 | 得点 | 出場 | 得点 | 出場 | 得点 | 出場 | 得点 | ||
ACミラン | 2015-16 | セリエA | 30 | 0 | 1 | 0 | - | - | 31 | 0 | ||
2016-17 | 38 | 0 | 2 | 0 | - | 1 | 0 | 41 | 0 | |||
2017-18 | 38 | 0 | 4 | 0 | 11 | 0 | - | 53 | 0 | |||
2018-19 | 36 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 39 | 0 | ||
2019-20 | 36 | 0 | 3 | 0 | - | - | 39 | 0 | ||||
2020-21 | 37 | 0 | 0 | 0 | 11 | 0 | - | 48 | 0 | |||
通算 | 215 | 0 | 12 | 0 | 22 | 0 | 2 | 0 | 251 | 0 | ||
パリ・サンジェルマン | 2021-22 | リーグ・アン | 17 | 0 | 2 | 0 | 5 | 0 | 0 | 0 | 24 | 0 |
2022-23 | 38 | 0 | 1 | 0 | 8 | 0 | 1 | 0 | 48 | 0 | ||
通算 | 55 | 0 | 3 | 0 | 13 | 0 | 1 | 0 | 72 | 0 | ||
キャリア通算 | 270 | 0 | 15 | 0 | 35 | 0 | 3 | 0 | 323 | 0 |
代表
[編集]- 出場大会
- 2015年 - UEFA U-17欧州選手権2015(6位)
- 2017年 - UEFA U-21欧州選手権2017(ベスト4)
- 2021年 - UEFA EURO 2020(優勝)
- 試合数
- 2023年11月20日現在
- 国際Aマッチ 60試合 0得点(2016年 - )
イタリア代表 | 国際Aマッチ | |
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年 | 出場 | 得点 |
2016 | 2 | 0 |
2017 | 2 | 0 |
2018 | 7 | 0 |
2019 | 5 | 0 |
2020 | 6 | 0 |
2021 | 18 | 0 |
2022 | 10 | 0 |
2023 | 10 | 0 |
通算 | 60 | 0 |
タイトル
[編集]クラブ
[編集]- ACミラン
- スーペルコッパ・イタリアーナ:1回(2016)
- パリ・サンジェルマン
- トロフェ・デ・シャンピオン:1回(2022)
代表
[編集]- U-17イタリア代表
- 2015年 - UEFA U-17欧州選手権
- U-21イタリア代表
- 2017年 - UEFA U-21欧州選手権(ベスト4)
個人
[編集]- セリエA最優秀GK:2020-21
- UEFA EURO 2020 大会最優秀選手
- UEFA EURO 2020 大会ベストイレブン
脚注
[編集]- ^ Gianluigi Donnarumma - legaseriea.it
- ^ “Milan squad for China tour”. Forza Italian Football. (21 July 2015) 25 October 2015閲覧。
- ^ “Real Madrid 0-0 AC Milan (pens 10-9): 16-year-old goalkeeper Gianluigi Donnarumma misses decisive spot kick in friendly”. Daily Mail. (30 July 2015) 2015年10月25日閲覧。
- ^ “Teenage keeper Gianluigi Donnarumma plays in AC Milan win”. BBC Sport. (25 October 2015) 25 October 2015閲覧。
- ^ “Donnarumma 'only wanted Milan'”. Football Italia (27 October 2015). 29 October 2015閲覧。
- ^ Rogerson, Matthew (6 November 2015). “Mihajlovic: Donnarumma is the future of Italian football”. Goal.com 8 November 2015閲覧。
- ^ “Milan 0-0 Atalanta”. BBC Sport. (8 November 2015) 8 November 2015閲覧。
- ^ “OFFICIAL: GIGIO-AC MILAN TOGETHER THROUGH TO 2021”. AC MILAN (11 July 2017). 11 July 2017閲覧。
- ^ “Donnarumma record Century” (英語). Football Italia (2018年4月15日). 2020年3月5日閲覧。
- ^ “19/20セリエAベストイレブン。欧州得点王にミランの若き守護神、最多選出はユベントスではなく” (2020年8月4日). 2020年8月4日閲覧。
- ^ “今季セリエAのMVPは優勝貢献のルカク!…ベストFWは得点王のC・ロナウド”. サッカーキング (2021年6月1日). 2021年6月1日閲覧。
- ^ “ミラン、守護神ドンナルンマが退団へ…マルディーニTDが明言「別々の道を歩む」”. サッカーキング (2021年5月27日). 2021年7月4日閲覧。
- ^ “ドンナルンマ、ミラン退団が確実に。最終節でチームメイトに別れの言葉”. Football Tribe (2021年5月26日). 2021年7月4日閲覧。
- ^ “Gianluigi Donnarumma s'engage avec le Paris Saint-Germain jusqu'en 2026”. psg.fr (2021年7月14日). 2021年7月15日閲覧。
- ^ “Inventive Edouard double inspires France”. UEFA.com. (16 May 2015) 25 October 2015閲覧。
- ^ “Under 21, Di Biagio chiama Donnarumma e Berardi per Serbia e Lituania” (イタリア語). La Gazzetta dello Sport. 2015年11月5日閲覧。
- ^ “ミランの17歳GK、A代表に“超飛び級”! この105年間の同国最年少選手へ”. フットボールチャンネル. (2016年8月27日) 2016年9月2日閲覧。
- ^ “ミランGKドンナルンマ、イタリア代表史上最年少GKに”. GOAL. (2016年9月2日) 2016年9月2日閲覧。
- ^ “イタリア、激闘制して2大会ぶり決勝進出! スペインは2戦連続のPK戦で敗れる”. サッカーキング (2021年7月7日). 2021年7月8日閲覧。
- ^ “イタリア、53年ぶり2度目のEURO制覇! PK戦でイングランド下し34戦無敗維持”. サッカーキング (2021年7月12日). 2021年7月12日閲覧。
- ^ “EURO最優秀選手賞はイタリアの守護神、22歳ドンナルンマ! キャリア通算でPK戦は無敗”. ゲキサカ (2021年7月12日). 2021年7月12日閲覧。
- ^ Nicola Balice. “Italia, Donnarumma volta pagina: la fascia di capitano, il sostegno dei tifosi, un gol sotto le gambe”. 2021年10月10日閲覧。
- ^ “Italia, Donnarumma applaudito dallo Stadium: è il più giovane capitano dal 1965”. 2021年10月10日閲覧。
- ^ “Donnarumma, storia di un predestinato, da Castellammare al Milan, in A a 16 anni” (イタリア語). La Gazzetta dello Sport (25 October 2015). 25 October 2015閲覧。
- ^ 【秘話】天才GKドンナルンマ、ミラン入団前にインテルと契約寸前だった!SOCCER DIGEST Web 2016年12月6日配信
- ^ “「イタリアは容赦ないな」サン・シーロにドンナルンマを描いた偽札が舞う、フリーでPSGに移籍「まだ許されてない」”. 超ワールドサッカー (2023年11月8日). 2024年2月21日閲覧。
外部リンク
[編集]- ジャンルイジ・ドンナルンマ - Soccerwayによる個人成績
- Profile at Football Database
- transfermarkt