ジュゼッペ・ボニート
ジュゼッペ・ボニート Giuseppe Bonito | |
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自画像 | |
生誕 |
1707年11月1日 カステッランマーレ・ディ・スタービア |
死没 |
1789年5月19日 ナポリ |
ジュゼッペ・ボニート(Giuseppe Bonito、1707年11月1日 - 1789年5月19日)はイタリアの画家である。ロココ様式の時代の画家で、主にナポリで働いた。
略歴
[編集]ナポリから25㎞程離れたカステッランマーレ・ディ・スタービアで生まれた。1730年ころにはナポリで繁栄していたフランチェスコ・ソリメーナ(1657-1747)とその一族の工房で働いていた。ソリメーナの工房の画家にはフランチェスコ・デ・ムーラ(1696-1782)やコッラード・ジアキント(1703-1766)がいて、ナポリのサンタキアラ教会(Chiesa di Santa Chiara)の装飾画をデ・ムーラとともに描くなど宗教画も描いた。
1734年にナポリを占領したスペイン・ブルボン朝のカルロ7世(スペイン王、カルロス3世)の宮廷で1736年から働き、ナポリの重要な画家になった。1740年代の初めに描いた、トルコ大使の肖像画や、カルロ7世、王妃マリア・アマリア・フォン・ザクセンの肖像画は現在プラド美術館に収蔵されている[1]。カゼルタ宮殿のカルロ7世の子供たちの肖像画も残した[2]。
1751年にナポリ王の宮廷画家に任命され、1752年にローマのアカデミア・ディ・サン・ルカのメンバーになった。1755年にナポリに新たに設立された美術アカデミー(Accademia di Belle Arti)の会長になり、王立タペストリー工場の所長も務めた。
その頃、流行した風俗画も描いたが、同じくソリメーナの工房で修行したガスパーレ・トラヴェルシ(1722/1723-1770)の作品と混同されることもあった。
弟子にはElia Interguglielmi(1746–1835)がいる。
作品
[編集]-
宗教画
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楽団
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風俗画
カポディモンテ美術館 蔵
脚注
[編集]- ^ Ficha de la obra en la Galería online del Museo del Prado.
- ^ Pau Pedrón, Antonio, Los retratos del infante don Gabriel, Madrid, 2006, p. 29.
参考文献
[編集]- Giuseppe Ceci: Bonito, Giuseppe. In: Ulrich Thieme, Felix Becker (Hrsg.): Allgemeines Lexikon der Bildenden Künstler von der Antike bis zur Gegenwart. Begründet von Ulrich Thieme und Felix Becker. Band 4: Bida–Brevoort. Wilhelm Engelmann, Leipzig 1910, S. 302–303 .
- Robert Enggass: Dizionario Biografico degli Italiani. Band 12. Istituto dell’Enciclopedia Italiana, Rom 1971 (treccani.it).
- Jane Turner: The Dictionary of Art. Band 4, Grove, New York 1996, ISBN 1-884446-00-0, S. 323.