ジュリアン (映画)
ジュリアン | |
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Jusqu'à la garde | |
監督 | グザヴィエ・ルグラン |
脚本 | グザヴィエ・ルグラン |
製作 | アレクサンドル・ガヴラス |
出演者 |
レア・ドリュッケール トマ・ジオリア ドゥニ・メノーシェ |
撮影 | ナタリー・デュラン |
編集 | ヨルゴス・ランプリノス |
製作会社 | KG Productions |
配給 |
オー・エ・クール アンプラグド |
公開 |
2018年2月7日 2019年1月25日[1] |
上映時間 | 93分 |
製作国 | フランス |
言語 | フランス語 |
興行収入 | $2,803,876[2] |
『ジュリアン』(Jusqu'à la garde)は、2017年のフランスのサスペンス映画。 グザヴィエ・ルグラン初の長編映画監督作品[3]で、出演はトマ・ジオリアとドゥニ・メノーシェなど。 ドメスティックバイオレンスを題材とし、第86回アカデミー賞の短編映画賞にノミネートされた2013年の映画『すべてを失う前に』の長編バージョンである[4]。本国フランスで40万人動員のロングランヒットを記録した[5]。
2017年8月から9月にかけて開催された第74回ヴェネツィア国際映画祭に出品され、銀獅子賞(監督賞)を受賞している。 日本ではフランス映画祭2018において『CUSTODY/カストディ』のタイトルで上映されたのち、2019年に一般劇場公開された[4]。
ストーリー
[編集]この節にあるあらすじは作品内容に比して不十分です。 |
ミリアムは夫アントワーヌと離婚し、ミリアムはジョゼフィーヌとジュリアンの2人の子供を引き取ったが、ジュリアンについては親権内容を争った末、離婚調停の取り決めで親権は共同と決められたため、ジュリアンは隔週の週末ごとに別れた父アントワーヌと過ごすことになる。
しかし、ミリアムはアントワーヌに絶対に会おうとせず、電話番号も住所も伝えない。アントワーヌにDV癖があったためだ。アントワーヌはジュリアンに面会する度に母の居場所を聞き出そうとするが、彼も母親を守るため必死に嘘をつき続ける。
アントワーヌの不満は徐々に高まっていき、そしてある日、ついに怒りに満ちたアントワーヌが家に乗り込んでくる。
キャスト
[編集]- ジュリアン・ベッソン: トマ・ジオリア - 11歳の少年。
- ミリアム・ベッソン: レア・ドリュッケール - ジュリアンの母。
- アントワーヌ・ベッソン: ドゥニ・メノーシェ - ジュリアンの父。
- ジョゼフィーヌ・ベッソン: マティルド・オネヴ - ジュリアンの姉。18歳。
- サミュエル: マチュー・サイカリ - ジョゼフィーヌの恋人。ミュージシャン。
- シルヴィア: フロランス・ジャナス - ミリアムの妹。
- マドレーヌ: マルティーヌ・ヴァンドヴィル - アントワーヌの母。
- ジョエル: ジャン=マリー・ヴァンラン - アントワーヌの父。
- ナニー: マルティーヌ・シャンバッハー - ミリアムの母。
- アンドレ: ジャン=クロード・ルゲー - ミリアムの父。
- 裁判官: サディア・ベンタイエブ
- ミリアムの弁護士: ソフィー・パンスマイユ
- アントワーヌの弁護士: エミリー・アンセルティ=フォルメンティニ
作品の評価
[編集]Rotten Tomatoesによれば、114件の評論のうち、95%にあたる108件が高く評価しており、平均で10点満点中7.9点を得ている[6]。 Metacriticによれば、21件の評論の全てが高く評価しており、平均で100点満点中83点を得ている[7]。 アロシネによれば、メディアによる34件の評論のうち31件が5点満点中4点以上をつけており、平均で4.2点を得ている[8]。
受賞歴
[編集]賞 | 部門 | 対象 | 結果 |
---|---|---|---|
第74回ヴェネツィア国際映画祭[9][10] | 銀獅子賞 | グザヴィエ・ルグラン | 受賞 |
第44回セザール賞[11][12] | 作品賞 | 受賞 | |
監督賞 | グザヴィエ・ルグラン | ノミネート | |
主演男優賞 | ドゥニ・メノーシェ | ||
主演女優賞 | レア・ドリュッケール | 受賞 | |
有望若手男優賞 | トマ・ジオリア | ノミネート | |
脚本賞 | グザヴィエ・ルグラン | 受賞 | |
撮影賞 | ナタリー・デュラン | ノミネート | |
編集賞 | ヨルゴス・ランプリノス | 受賞 | |
音響賞 | ジュリアン・シカール | ノミネート | |
新人作品賞 | グザヴィエ・ルグラン |
出典
[編集]- ^ “ヴェネツィア銀獅子賞「ジュリアン」公開、別れた両親の間で揺れ動く少年描く”. 映画ナタリー. (2018年9月11日) 2019年1月22日閲覧。
- ^ “Custody (2018) - International Box Office Results” (英語). Box Office Mojo. 2019年9月3日閲覧。
- ^ “長編デビューでヴェネチア銀獅子賞、X・ルグラン監督『ジュリアン』1月公開”. CINRA.NET. (2018年9月11日) 2019年1月22日閲覧。
- ^ a b “ジュリアン”. allcinema. 2019年9月2日閲覧。
- ^ “父親の狂気が少年を追い詰めていく…銀獅子賞受賞サスペンス1月公開”. シネマトゥデイ. (2018年10月14日) 2019年1月22日閲覧。
- ^ “Custody (Jusqu'à la garde) (2018)” (英語). Rotten Tomatoes. 2019年9月3日閲覧。
- ^ “Custody Reviews” (英語). Metacritic. 2019年9月3日閲覧。
- ^ “Critiques Presse pour le film Jusqu’à la Garde” (フランス語). AlloCiné. 2019年9月3日閲覧。
- ^ Anderson, Ariston (27 July 2017). “Venice Competition Includes Films From George Clooney, Guillermo del Toro, Darren Aronofsky”. The Hollywood Reporter. Prometheus Global Media. 27 July 2017閲覧。
- ^ Anderson, Ariston (9 September 2017). “Venice: Guillermo del Toro Wins Golden Lion for 'The Shape of Water'”. The Hollywood Reporter. Prometheus Global Media. 9 September 2017閲覧。
- ^ Palmarès par recherche - Académie des Arts et Techniques du Cinéma
- ^ “第44回セザール賞最優秀作品賞受賞!映画『ジュリアン』作品賞、 主演女優賞、脚本賞、編集賞受賞4冠の快挙!ー現在公開中”. anemo.co.jp. (2019年2月25日) 2019年2月25日閲覧。