ジョン・ダニング
表示
ジョン・ダニング(John Dunning, 1942年1月9日 - 2023年5月23日)は、アメリカの推理作家。
クリフォード(クリフ)・ジェーンウェイが登場する「本」をテーマとしたシリーズで知られる。
略歴
[編集]1942年、アメリカ合衆国のニューヨークブルックリンで生まれ、3年後に父親の故郷であるサウスカロライナ州チャールストンに引っ越す。 1964年に親元を離れコロラド州のデンバーに移り住み、競馬場の厩務員として働いたのち新聞社のデンバー・ポストに就職する。 1970年には新聞社を辞め、様々な仕事を経験しつつ小説の執筆に取り掛かっていく。
出版社とのトラブルもあって1981年以降は執筆活動を休止し、稀覯本専門の古書店を開いていたが、作家仲間の強い勧めもあり1992年に『死の蔵書』で小説界に復帰した。
2023年5月23日に死去。81歳没[1]。
作品
[編集]推理小説
[編集]- 『封印された数字』(The Holland Suggestions (1975)、松浦雅之訳、ハヤカワ・ミステリ文庫) 1998
- 『ジンジャー・ノースの影』(Looking for The Ginger North (1980)、三川基好訳、ハヤカワ・ミステリ文庫) 2000
- 『名もなき墓標』(Deadline (1981)、三川基好訳、ハヤカワ・ミステリ文庫) 1999
- 『深夜特別放送』上・下(Two O'Clock Eastern Wartime (2001)、三川基好訳、ハヤカワ・ミステリ文庫) 2001
クリフォード・ジェーンウェイもの
[編集]- 『死の蔵書』(Booked to Die (1992)、宮脇孝雄訳、ハヤカワ・ミステリ文庫)1996 - ネロ・ウルフ賞受賞
- 『幻の特装本』(The Bookman's Wake (1995)、宮脇孝雄訳、ハヤカワ・ミステリ文庫) 1997
- 『失われし書庫』(The Bookman's Promise (2004)、宮脇孝雄訳、ハヤカワ・ミステリ文庫) 2004
- 『災いの古書』(The Sign of the Book (2005)、横山啓明訳、ハヤカワ・ミステリ文庫) 2007
- 『愛書家の死』(The Bookwoman's Last Fling (2006)、横山啓明訳、ハヤカワ・ミステリ文庫) 2010
普通小説
[編集]- Denver(1980)
ノンフィクション
[編集]- Turn in Yesterday(1975)
脚注
[編集]- ^ “John Dunning, author, rare bookseller, force of nature dead at 81” (英語). The Denver Gazette. (2023年5月25日) 2023年5月29日閲覧。