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ジョージ・リンチ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ジョージ・リンチ
George Lynch
ジョージ・リンチ(2009年)
基本情報
生誕 (1954-09-18) 1954年9月18日(70歳)
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 ワシントン州スポケーン
ジャンル ハードロックヘヴィメタルグラム・メタルネオクラシカルメタル
職業 ミュージシャンソングライター
担当楽器 ギターボーカル
活動期間 1979年 -
共同作業者 ドッケンリンチ・モブソウルズ・オブ・ウィーヴィンス・ニールT&NKXM
公式サイト georgelynch.com
著名使用楽器
ESP George Lynch signature series

ジョージ・リンチGeorge Lynch1954年9月28日 - )は、アメリカ合衆国ハードロックギタリストドッケンでの活動で知られる。

経歴

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デビューまで

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ワシントン州スポケーン生まれ。カリフォルニア州サクラメントで育つ。9歳の時にフラメンコギターを始め、13歳でエレキギターを始める。ギターを手にしてから初めてコピーした曲はザ・ベンチャーズの「パイプライン」。

ジョージ・リンチは1979年と1982年にオジー・オズボーンのバンドのオーディションを受けている。2回目は、ブラッド・ギルスの後任ギタリストのオーディションで、ジョージは一旦はこれに合格しているが、その3日後にオジーはジョージの採用を取り消し、ジェイク・E・リーを採用したと言われている。

ドッケンでの成功

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1980年頃、エキサイター (Xciter)で一緒に活動していたドラマーのミック・ブラウンと共にドッケンに参加。1981年には、デビュー・アルバム『ブレイキング・ザ・チェインズ』を発表。アルバム最後に収録された「Paris is burning」の高度な演奏技術は注目を集めた。このアルバムは、当初ヨーロッパのみの販売だったが、1983年にマスタリングを新たにやり直してアメリカでも発売された。

バンドは、1984年にアルバム『トゥース・アンド・ネイル』、翌年には『アンダー・ロック・アンド・キー』を発表。ジョージは、LAメタルを代表するテクニシャンとして認知され、バンドも一定の成功を収める。1987年にはアルバム『バック・フォー・ジ・アタック』を発表。野性的かつ攻撃的な演奏を披露し、ギターヒーローとしての地位を不動のものとする。

しかし、ジョージとボーカルのドン・ドッケンの確執は、バンドが成功を収めた後も常に取り沙汰され続け、結局1988年の来日公演(ライブ・アルバムビースト・フロム・ジ・イースト』)を最後に、空中分解のようにして解散してしまう。

リンチ・モブ結成

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ドッケン解散後は、ベースのジェフ・ピルソンをそのままボーカリスト兼任に据えミックとのトリオで、ドン抜きの新バンドを結成するつもりであったがジェフが辞退。元キールのギタリスト、マーク・フェラーリのバンド、コールド・スウェットから引き抜いたボーカリスト、オニー・ローガンを起用しリンチ・モブ(Lynch Mob)を結成し、2枚のアルバムを発表(2枚目のアルバムのボーカルは現ウォレントのロバート・メイソン)。また、1993年には初のソロ・アルバム『セイクレッド・グルーヴ』を発表。その後、再結成されたドッケンに再び参加するが、再度ドン・ドッケンとの確執が深刻化し、『シャドウライフ』(1997年)を最後に脱退。現在は、リンチ・モブやソロ活動を中心としながら、さまざまなプロジェクト・バンドでも活動している。また2016年に日本で行われた「LOUD PARK16」で一夜限りの限定でドンと復縁し、ライブを行っている。

T&N結成

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2011年、ドッケンが黄金期のメンバーで再結成する話が頓挫し、ジョージがドン抜きのドッケンで活動すると発言したことからジェフ、ミックとのトリオが結成された。プロジェクト名は「Tooth and Nail」(その後、同名のレコード会社ができたため「T&N」に改名)でジェフやミックがボーカルを担当している。2012年、アルバム『スレイヴ・トゥ・ジ・エンパイアー』を発表。ゲストにセバスチャン・バックティム・オーウェンズなどが参加している。また、2013年のツアーには、ボーカルに、ストライパーのマイケル・スウィートが参加。スウィートとはその後、デュオを結成しアルバムを発表している。

主な使用機材

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ギターはドッケン初期に、アルバム『トゥース・アンド・ネイル』のジャケット裏に写って持っている、AriaProIIを使っていたりクレイマー社のヴァレッタシェイプを、後に現在のESP製に移行。仕様としてはリアポジションにハムバッカーを搭載し、トレモロユニットはフロイドローズである。使用するハムバッカーはセイモアダンカン製のシグネチャーモデル、スクリーミンディーモン。アンプはランドールのトランジスタタイプなども一時期使っていたが、その他は一貫して真空管式のスタックを使っている。現在の使用アンプはランドール社のチューブヘッド、リンチボックス。エフェクターは近年ZOOM社とのコラボレーションで、シグネチャーモデルを開発している。その他はフルトーンなどのアナログペダルも愛用。

2011年から、自身のプロデュースによるギターブランド「Mr,Scary Guitars」をESPの協力のもとに立ち上げている。ジョージ本人も製作に参加しており、ボディに様々な装飾や彫刻を施したギターが市販されている。

ディスコグラフィ

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ソロ・アルバム

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  • 『セイクレッド・グルーヴ』 - Sacred Groove (1993年)
  • Will Play for Food (2000年) ※コンピレーション
  • Stone House (2001年) ※EP
  • The Lynch That Stole Riffness! (2002年) ※EP
  • 『ウィキッド・アンダーグラウンド』 - Wicked Underground (2003年) ※with ジェフ・ピルソン
  • 『フューリアス・ジョージ』 - Furious George (2004年)
  • 『ザ・ロスト・アンソロジー』 - The Lost Anthology (2005年) ※在籍バンドの音源を含むコンピレーション
  • Guitar Slinger (2007年) ※コンピレーション
  • Scorpion Tales (2008年)
  • Orchestral Mayhem (2010年)
  • 『キル・オール・コントロール』 - Kill All Control (2011年)
  • Legacy (2012年) ※EP
  • Shadow Train (2015年)
  • 『シームレス』 - Seemless (2021年)

スウィート & リンチ

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  • 『オンリー・トゥ・ライズ』 - Only to Rise (2015年)
  • 『ユニファイド』 - Unified (2017年)
  • 『ハート・アンド・サクリファイス』- Heart & Sacrifice (2023)[1]

ドッケン

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  • 『ブレーキング・ザ・チェインズ』 - Breaking the Chains (1981年)
  • トゥース・アンド・ネイル』 - Tooth and Nail (1984年)
  • アンダー・ロック・アンド・キー』 - Under Lock and Key (1985年)
  • バック・フォー・ジ・アタック』 - Back for the Attack (1987年)
  • ビースト・フロム・ジ・イースト』 - Beast from the East (1988年) ※ライブ
  • 『ドッケン』 - Dokken (1994年) ※日本のみ
  • 『ディスファンクショナル』 - Dysfunctional (1995年)
  • 『ワン・ライヴ・ナイト』 - One Live Night (1996年) ※ライブ
  • 『シャドウライフ』 - Shadowlife (1997年)
  • Japan Live '95 (2003年) ※ライブ
  • 『フロム・コンセプション - ライヴ1981』 - From Conception: Live 1981 (2007年) ※ライブ
  • 『リターン・トゥ・ジ・イースト・ライヴ 2016』 - Return to the East Live (2016) (2018年) ※ライブ

リンチ・モブ

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  • 『ウィキッド・センセーション』 - Wicked Sensation (1990年)
  • 『リンチ・モブ』 - Lynch Mob (1992年)
  • Syzygy (1998年) ※EP
  • 『スモーク・ディス』 - Smoke This (1999年)
  • 『イーヴィル:ライヴ』 - Evil: Live (2003年)
  • 『レヴォリューション』 - REvolution (2003年) ※過去の楽曲の再録盤
  • REvolution: Live! (2006年)
  • 『スモーク・アンド・ミラーズ』 - Smoke and Mirrors (2009年)
  • Sound Mountain Sessions (2012年) ※EP
  • Unplugged: Live from Sugarhill Studios (2013年) ※EP
  • Sun Red Sun (2014年) ※EP
  • 『REBEL』 - Rebel (2015年)
  • 『ザ・ブラザーフッド』 - The Brotherhood (2017年)
  • 『バビロン』 - Babylon (2023年) [2][3]

George Lynch & Jeff Pilson

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  • 『ウィキッド・アンダーグラウンド』- Wicked Underground (2003年)
  • Heavy Hitters (2020年)

Xciter

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  • Xciter (2006年)

ソウルズ・オブ・ウィー

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  • 『レット・ザ・トゥルース・ビー・ノウン』 - Let the Truth Be Known (2008年)

T&N

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  • 『スレイヴ・トゥ・ジ・エンパイアー』 - Slave to the Empire (2012年)

KXM

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  • 『KXM』 - KXM (2014年)
  • Scatterbrain (2017年)
  • 『サークル・オブ・ドールズ』 - Circle of Dolls (2019年)

Project Nfidelikah

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  • Project Nfidelikah (2016年)

ウルトラフォニックス

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  • 『オリジナル・ヒューマン・ミュージック』 - Original Human Music (2018年)

ジ・エンド・マシーン

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  • 『ジ・エンド・マシーン』 - The End Machine (2019年)

ダーティ・シャーリー

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  • 『ダーティ・シャーリー』 - Dirty Shirley (2020年)

参加アルバム

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脚注

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外部リンク

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