スコロホッドの表現定理
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数学および統計学の分野におけるスコロホッドの表現定理(スコロホッドのひょうげんていり、英: Skorokhod's representation theorem)とは、極限測度が十分に良い振る舞い(well-behaved)をする確率測度の弱収束列は、共通の確率空間上で定義される確率変数の各点収束列の分布/法則として表現される、ということを述べた定理である。ウクライナの数学者アナトリー・スコロホッドの名にちなむ。
定理の内容
[編集]μn, n ∈ N を、位相空間 S 上の確率測度の列とする。μn は、n → ∞ に対して、S 上のある確率測度 μ に収束するものとする。また、μ の台は可分であるとする。このとき、共通の確率空間 (Ω, F, P) 上で定義される確率変数 Xn および X で次を満たすようなものが存在する:
- (Xn)∗(P) = μn (すなわち、μn は Xn の分布/法則);
- X∗(P) = μ (すなわち、μ は X の分布/法則);
- すべての ω ∈ Ω に対し、Xn(ω) → X(ω) as n → ∞ が成立する。
関連項目
[編集]参考文献
[編集]- Billingsley, Patrick (1999). Convergence of Probability Measures. New York: John Wiley & Sons, Inc.. ISBN 0-471-19745-9 (分布収束については p.70 を、スコロホッドの定理については p.333 を参照されたい)