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スズキユウリ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

スズキ ユウリ(Yuri Suzuki、1980年 - )は日本のエクスペリエンスデザイナー、サウンドデザイナー、アーティスト、ミュージシャン。ロンドンを拠点に活動しており、2018年11月より、世界最大のインディペンデントデザインコンサルタンシーPentagramでパートナー(共同経営者)を務める[1]

経歴・人物

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1980年東京に生まれ、渋谷区に育つ。幼少期より音楽に強い興味を示す[2]和光高等学校在学中に明和電機の楽器を見よう見まねで自作しコピーバンドとして活動したことが本人たちの目にとまり、日本大学芸術学部プロダクトデザイン科進学後は明和電機のアシスタントとして活動、作品制作やパフォーマンスに携わる。[3]

大学卒業後に渡英し、2006年ロイヤル・カレッジ・オブ・アート (RCA) Design Products修士課程に入学。修了後はアーティスト活動と並行し、スウェーデンの電子楽器メーカーTeenage EngineeringやピッツバーグのDisneyのリサーチ部署で勤務[4]。2008年、ロンドンにYuri Suzuki Ltdを設立。制作のかたわら、母校ロイヤル・カレッジ・オブ・アートやThe Bartlett英語版 School of Architecture Interactive Architecture Lab, UCLにてヴィジティングチューターとして教鞭をとるほか、ヨーロッパの美術大学を中心に多数の講義やワークショップを行う。2018年11月、Pentagramにパートナー(共同経営者)として加入。[5][6]

ミュージシャンとのコラボレーションも多く、過去にはWill.i.am[7]ジェフ・ミルズ[8]の楽器デザインを行なったほか、OK GoのフロントマンDamian Kulashと学生向けにミュージックビデオ制作のワークショップ[9]を共同で行なったこともある。サウンドアーティストとしては、テート・ブリテン(ロンドン)[10]バービカン・センター(ロンドン)、Mudam(ルクセンブルク)、東京都現代美術館など世界各地の美術館に作品が展示される。「OTOTO」(DIYシンセサイザー、2015年に商品化)と「Colour Chaser」(共感覚をテーマにした音楽トイ)は、2014年にニューヨーク近代美術館(MoMA)の永久収蔵品となった。[11]2019年には過去の作品群を集めた個展「Sound in Mind」がDesign Museum(ロンドン)にて開催。[12][13]

脚注

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  1. ^ 音をデザインするアーティスト、スズキユウリ。日本人初のペンタグラムパートナーになった理由(前編)”. AXIS. 2019年11月25日閲覧。
  2. ^ Nunez, Irma (2017年5月13日). “Designer Yuri Suzuki chases his dreams through sound” (英語). The Japan Times Online. ISSN 0447-5763. https://www.japantimes.co.jp/life/2017/05/13/people/designer-yuri-suzuki/ 2020年4月5日閲覧。 
  3. ^ 海外でフリーランス・アーティストとして生きるには。スズキユウリさんの仕事論。 | AdverTimes(アドタイ) by 宣伝会議”. AdverTimes(アドタイ)宣伝会議が運営する、広告界のニュース&情報プラットフォーム. 2020年4月5日閲覧。
  4. ^ 海外でフリーランス・アーティストとして生きるには。スズキユウリさんの仕事論。” (jp). AdverTimes.. 2020年4月4日閲覧。
  5. ^ 音をデザインするアーティスト、スズキユウリ。日本人初のペンタグラムパートナーになった理由(前編) | Webマガジン「AXIS」 | デザインのWebメディア”. Webマガジン「AXIS」. 2020年4月5日閲覧。
  6. ^ Schwab, Katharine (2018年11月1日). “Pentagram taps celebrated sound designer to be its newest partner” (英語). Fast Company. 2020年4月5日閲覧。
  7. ^ Will.i.am's new musical machines” (英語). BBC News. 2020年4月5日閲覧。
  8. ^ ジェフ・ミルズによる「新しい」ドラムマシーンを世界初公開、1日限りの展覧会”. CINRA.NET. 2020年4月5日閲覧。
  9. ^ Yamada, Mio (2014年10月28日). “OK Go shares a love of Japan with fans” (英語). The Japan Times. 2020年4月6日閲覧。
  10. ^ Tate. “Juke Box meets Tate Britain: Yuri Suzuki – Pop-up at Tate Britain” (英語). Tate. 2020年4月5日閲覧。
  11. ^ Yuri Suzuki | MoMA”. The Museum of Modern Art. 2020年4月5日閲覧。
  12. ^ Sound in Mind: Yuri Suzuki” (英語). Design Museum. 2020年4月4日閲覧。
  13. ^ Sound in Mind: Yuri Suzuki on his solo show at the Design Museum” (英語). www.itsnicethat.com. 2020年4月5日閲覧。

外部リンク

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