スズキ・K
K(ケイ)とは、スズキが製造していたオートバイであり、シリーズ車種として排気量別に数車種生産されていた。
同シリーズの派生車種であるコレダスポーツおよびコレダスクランブラーについても、本記事内で詳述する。
モデル一覧
[編集]K125 /K100/ K90 / K50
[編集]過去の車種は以下の通り。
スズキのオートバイ商標が「コレダ」であった頃に発売された車両であり、特にK125のエンジンはロータリーディスクバルブの2ストロークエンジンで、123cc・12ps/7,000rpm・1.3kgfm/5,500rpmと当時のレース用だったものを流用して製造されており、単気筒でありながら2本出しマフラーが特徴であったが、車両のデザインからビジネスバイクとしての性格が強くなっていた。
K100は1969年、台湾に輸出する際にKのエンジンを100cc仕様にして製造された日本国内生産の車両である。2008年の台湾映画「海角七号 君想う、国境の南」 にて登場し、「日本と台湾の友好関係が末永く続くように」という意味で、スズキ株式会社に寄贈された。
なお、K90やK50はシングルマフラーであり、K50は最高出力4,5ps、K90は7,3psで、燃料タンク容量は同じ6,5リッターとなる。
K50は1991年(M型/半月模様テープ)に12V化されており、その他にもガソリンタンクやサイドカバーのテープの模様の種類がかなり多く、マフラーの形状も何度か変わり、型式が「K50-」から「BA15A-」となっている。
K50にスピードリミッターは無く、ギア比が最高時速62km/h前後で限界になるように設計されており、ドライブスプロケット(フロントスプロケット)の「15丁化(チェーンのコマ数)」を施工するのが多く見られ、その場合最高時速は80km/hにも及ぶ。
販売されている間に、装備の小変更や車名の変更などはあったが、フルモデルチェンジは行われなかった。そのため「本物のレトロバイク」として稀有な存在であったが、エンジンが2サイクルであったため環境規制に対応できず、ヤマハ発動機(ヤマハ)「YB50」のように4サイクルに転換することもなく、K125とK90は2000年に販売を終了し、K50も2006年に販売終了となった。販売歴ではホンダ・カブに次ぐロングセラーモデルであったKシリーズも約40年の歴史に終止符を打った。
コレダスポーツ / コレダスクランブラー
[編集]1996年3月、K50をベースにレトロ調スポーツモデルとしてコレダスポーツが発売され、同年9月にはレトロオフロードモデル風に仕上げられた派生車種コレダスクランブラーが発売された。
- コレダスポーツ - スピードメーター変更、オリジナルカラーの採用、荷台を外してロングシートを装着。
- コレダスクランブラー - コレダスポーツをベースに左出しアップマフラーを装備、ブロックパターンのタイヤを装着。燃料タンクにゴム製のニーパッドを装着。エンジン型式名はA185でコレダスポーツやK50のA199とは異なるものとなっている。
標準装備されていたロングシートは2人乗りも可能な構造であったが、実際には50cc(原付一種)モデルであるため、法律上2人乗りは出来ない。なお、現在では両車種とも生産を終了している。
外部リンク
[編集]- ウェビック - スズキ K50の総合情報 ※「1996年式・2005年式K50」記載
- ウェビック - スズキ コレダスクランブラーの総合情報 ※「1996年式コレダスクランブラー50」記載