スズキ・テンプター

（ST400V）
※メーターバイザーを装着しマフラーやハンドルなどを交換した車両
基本情報
排気量クラス	普通自動二輪車
メーカー	スズキ
車体型式	NK43A
エンジン	K409型 396 cm3 4サイクル 空冷SOHC4バルブ単気筒
内径×行程 / 圧縮比	88.0 mm × 65.2 mm / 8.5：1
最高出力	20kW〔27PS〕/ 7,000rpm
最大トルク	29N・m〔3.0kg・m〕/ 5,000rpm
乾燥重量	159 kg
詳細情報 製造国 日本 製造期間 1997年 - 2002年 タイプ ネイキッド 設計統括 デザイン フレーム セミダブルクレードル 全長×全幅×全高 2,110 mm × 730 mm × 1,040 mm ホイールベース 1,430 mm 最低地上高 150 mm シート高 780 mm 燃料供給装置 キャブレター (MIKUNI BSR34) 始動方式 セルフ式 潤滑方式 ウェットサンプ 駆動方式 チェーンドライブ 変速機 常時噛合式5段リターン サスペンション 前 テレスコピックフォーク 後 ツインショック式スイングアーム キャスター / トレール 26.45° / 110 mm ブレーキ 前 ダブルパネルツーリーディングトレーリング式ドラム 後 リーディングトレーリング式ドラム タイヤサイズ 前 100/90-18 56S 後 130/80-17 65S 最高速度 乗車定員 2人 燃料タンク容量 12 L 燃費 43.5 km/L カラーバリエーション █ キャンディアカデミーマルーン █ フラッシュシルバーメタリック █ パールノベルティブラック 本体価格 469,000円（税抜） 備考 スペックは1997年のもの 先代 後継 姉妹車 / OEM 同クラスの車 ヤマハ・SR400

テンプター (Tempter) とは、スズキが製造販売していたオートバイの車種である。正式表記はST400V、国土交通省における認可型式はNK43A、原動機型式はK409となる。

概要

テンプターは1997年に発売された。絶大な人気を誇るヤマハ発動機のSR400に対抗するトラデショナルな車両として位置付けられ、車体デザインはヨーロピアンスタイル、特に英国製のビンテージバイクをイメージしている。

搭載されたエンジンは、同社のクルーザー（アメリカン）モデルであるサベージ400のものをベースにカムプロフィールと排気側ロッカーアームを変更して若干高回転寄りにした排気量396ccの空冷4ストロークSOHC4バルブ単気筒である。 その直立したシリンダーとノートンの「フェザーベッドフレーム」に似た独特のフレームワークがクラシカルな雰囲気を生み出している。始動方式はセルスタートのみ。

車体の多くは新設計で、ブレーキは前後ともドラムだが、前輪側はGT750にも用いられていたダブルパネルツーリーディングという構造を復活させた（ただし復刻ではなく新規鋳型となっている）。これらのブレーキをH型リムと組み合わせたスポークホイールも、クラシカルな外観に一役買っている。

2000年にはライン入りの新タイプの外装が追加されたものの、同年が最後のラインナップとなり2002年末までに製造終了となった。

なお「テンプター」のサブネームは、1980年代前半にスズキが生産していたGR650でも使われた名称である。英語の "Tempter" は「誘惑者」を意味する語であり、「魅惑的なオートバイ」をイメージして命名された。

参考文献

• SUZUKIサービスガイド「ST400V (NK43A)」初版（1997年4月発行）
• SUZUKIパーツカタログ「ST400V (NK43A)」初版（1997年5月発行）
• SUZUKIパーツカタログ「ST400V (NK43A)」2版（2000年3月発行）

関連項目

• スズキ・ST250

外部リンク

• GooBike バイクカタログ スズキ テンプター
• BBB - The History 時代を彩ったバイクたち - スズキ テンプター