スティーヴィー・ワンダー・プレゼンツ・シリータ
『スティーヴィー・ワンダー・プレゼンツ・シリータ』 | ||||
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シリータ の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | カリフォルニア州ロサンゼルス ザ・レコード・プラント[1] | |||
ジャンル | R&B、ソウル | |||
時間 | ||||
レーベル | モータウン | |||
プロデュース | スティーヴィー・ワンダー | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
チャート最高順位 | ||||
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シリータ アルバム 年表 | ||||
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『スティーヴィー・ワンダー・プレゼンツ・シリータ』(Stevie Wonder Presents Syreeta)は、アメリカ合衆国のR&B歌手シリータ・ライトがシリータ名義で1974年に発表した、2作目のスタジオ・アルバム。
背景
[編集]前作『シリータ』(1972年)をプロデュースしたスティーヴィー・ワンダーは、同年のうちにシリータと離婚するが、本作でも引き続きプロデューサーを務めた[3]。「カム・アンド・ゲット・ディス・スタッフ」は、元々ワンダーがルーファスのために書き下ろした曲だが、ルーファスのリード・ボーカリストのチャカ・カーンがこの曲を拒否し、同じくワンダー作の「テル・ミー・サムシング・グッド」を選んだことから、本作に収録される運びとなった[4]。「アイ・ウォナ・ビー・バイ・ユア・サイド」は、当時モータウンに所属していたG.C.キャメロンとのデュエット・ソングである[5]。
反響・評価
[編集]母国アメリカでは、本作はBillboard 200で116位、『ビルボード』のR&Bアルバム・チャートで53位を記録したが、本作からのシングルはチャート入りしなかった[2]。一方イギリスでは、「スピニン・アンド・スピニン」が全英シングルチャートで49位に達し、1975年には「ユア・キス・イズ・スウィート」が同12位のヒットとなるが、本作は全英アルバムチャート入りしていない[6]。
Donald A. Guariscoはオールミュージックにおいて5点満点中4.5点を付け「彼女のキャリアの中で最も楽しめる、そして最も一貫性のあるアルバム」「『トーキング・ブック』や『インナーヴィジョンズ』といったアルバムにも通じるため、スティーヴィー・ワンダーのファンならこのアルバムも押さえておくべき」と評している[5]。
収録曲
[編集]特記なき楽曲はスティーヴィー・ワンダーとシリータ・ライトの共作。
- Side 1
- アイム・ゴーイン・レフト "I'm Goin' Left" – 3:37
- スピニン・アンド・スピニン "Spinnin' and Spinnin'" – 4:21
- ユア・キス・イズ・スウィート "Your Kiss Is Sweet" – 4:31
- カム・アンド・ゲット・ディス・スタッフ "Come and Get This Stuff" (Stevie Wonder) – 3:37
- ヘヴィー・デイ "Heavy Day" – 4:00
- Side 2
- コーズ・ウィヴ・エンデッド・アズ・ラヴァーズ[7] "Cause We've Ended as Lovers" (S. Wonder) – 4:29
- ジャスト・ア・リトル・ピース・オブ・ユー "Just a Little Piece of You" – 4:01
- ウェイティン・フォー・ザ・ポストマン "Waitin' for the Postman" (S. Wonder) – 1:46
- ホエン・ユア・ダディズ・ノット・アラウンド "When Your Daddy's Not Around" (S. Wonder) – 1:03
- アイ・ウォナ・ビー・バイ・ユア・サイド "I Wanna Be by Your Side" (S. Wonder) – 4:04
- ユニヴァーサル・サウンド・オブ・ザ・ワールド(ユア・キス・イズ・スウィート) "Universal Sound of the World (Your Kiss Is Sweet)" – 4:06
カヴァー
[編集]- アイム・ゴーイン・レフト
- ジェリー・バトラー - アルバム『Love's on the Menu』(1976年)に収録[8]。
- エリック・クラプトン - アルバム『バック・ホーム』(2005年)に収録。
- コーズ・ウィヴ・エンデッド・アズ・ラヴァーズ
- 上記項目を参照。
参加ミュージシャン
[編集]- シリータ・ライト - ボーカル
- スティーヴィー・ワンダー - アレンジ他
- デニス・モリソン - ボーカル(#9)
- G.C.キャメロン - ボーカル(#10)
- マーロ・ヘンダーソン - ギター
- マイケル・センベロ - ギター
- レジー・マクドナルド - ベース
- オリー・ブラウン - ドラムス
- スティーヴン・マダイオ - トランペット
- デニス・モロウズ - テナー・サクソフォーン
- ミニー・リパートン - バックグラウンド・ボーカル
- デニース・ウィリアムス - バックグラウンド・ボーカル
- ラニ・グローヴス - バックグラウンド・ボーカル
- シャーリー・ブリューワー - バックグラウンド・ボーカル
- アニタ・シャーマン - バックグラウンド・ボーカル
- ポール・ライザー - ストリングス・アレンジ
脚注・出典
[編集]- ^ CD英文ブックレット内クレジット
- ^ a b Syreeta | Awards | AllMusic
- ^ “Obituary: Syreeta”. The Guardian. Guardian News and Media (2004年7月13日). 2015年11月7日閲覧。
- ^ McMillian, Stephen (2014年5月5日). “Classic Soul Album Spotlight: Rufus' 'Rags to Rufus'”. Soul Train. 2015年11月7日閲覧。
- ^ a b Guarisco, Donald A.. “Stevie Wonder Presents Syreeta - Syreeta”. AllMusic. 2015年11月7日閲覧。
- ^ SYREETA | full Official Charts History | Official Charts Company
- ^ 2014年再発CD (UICY-76685)の表記に準拠。旧規格CD (POCT-1913)での邦題は「哀しみの恋人達」だった
- ^ Jerry Butler - Love's On The Menu (Vinyl, LP, Album) at Discogs