ストーン・アローン
表示
『ストーン・アローン』 | ||||
---|---|---|---|---|
ビル・ワイマン の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
ジャンル | ロック | |||
時間 | ||||
レーベル | ローリング・ストーンズ・レコード | |||
プロデュース | ビル・ワイマン | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
チャート最高順位 | ||||
| ||||
ビル・ワイマン アルバム 年表 | ||||
|
『ストーン・アローン』(Stone Alone)は、イングランドのロック・ミュージシャン、ビル・ワイマンが1976年に発表した、ソロ名義では2作目のスタジオ・アルバム。
背景
[編集]収録曲のうち2曲はカヴァーで、「3時15分前」はゲイリー・U.S.ボンズが1961年にシングル・ヒットさせた曲、「イフ・ユー・ウォナ・ビー・ハッピー」はジミー・ソウルが1963年にシングル・ヒットさせた曲である[2]。また、「フィート」はダニー・コーチマーが提供した曲で、1981年にはスティーヴ・クロッパーによってカヴァーされている[3]。
反響・評価
[編集]アメリカでは1976年4月17日付のBillboard 200で166位に達した[1][2]。1976年4月には「3時15分前」、同年9月には「アパッチ・ウーマン」がシングル・カットされたが、いずれも英米のシングル・チャート入りは果たせなかった[2]。
Donald A. Guariscoはオールミュージックにおいて5点満点中1.5点を付け「悲しいことに、前作とは異なり焦点が絞られておらず、強力な曲にも欠け、ロック・スターがエゴを丸出しにしたサイド・プロジェクトの典型に終わっている。とはいえ、『ストーン・アローン』は野心的な作品ではあり、ほぼ全曲とも各々異なる音楽スタイル(1950年代風ロック、ディスコ、レゲエ等)が試みられており、ワイマンは真の名士であるゲスト・ミュージシャン(ドクター・ジョン、アル・クーパー、ジョー・ウォルシュ等)を迎えて、それらの曲に命を吹き込んでいる」と評している[4]。
収録曲
[編集]特記なき楽曲はビル・ワイマン作。
- 3時15分前 - "A Quarter to Three" (Gene Barge, Gary U.S. Bonds, Frank Guida, Joseph Royster) - 3:10
- ギミー・ジャスト・ワン・チャンス - "Gimme Just One Chance" - 2:49
- ソウル・サティスファイング - "Soul Satisfying" - 2:43
- アパッチ・ウーマン - "Apache Woman" - 3:34
- エブリィ・60・セコンド - "Every Sixty Seconds" - 4:12
- ゲット・イット・オン - "Get It On" - 3:35
- フィート - "Feet" (Danny Kortchmar) - 4:04
- ピーナッツ・バター・タイム - "Peanut Butter Time" - 3:54
- ワイン&ウィメン - "Wine and Wimmen" - 3:26
- イフ・ユー・ウォナ・ビー・ハッピー - "If You Wanna Be Happy" (Carmela Guida, Frank Guida, Joseph Royster) - 2:50
- ホワッツ・ザ・ポイント - "What's the Point" - 2:35
- ノー・モア・フーリン - "No More Foolin'" - 3:31
2005年再発CD (TECI-24301)ボーナス・トラック
[編集]- キャント・プット・ユア・ピクチャー・ダウン - "Can't Put Your Picture Down" - 3:08
- ラブ・イズ・サッチ・ア・ワンダフル・シング - "Love Is Such a Wonderful Thing" - 4:21
参加ミュージシャン
[編集]- ビル・ワイマン - ボーカル、ベース、パーカッション、エレクトリック・ギター、アコースティック・ギター、ピアノ
- ボブ・ウェルチ - エレクトリック・ギター(on #1, #12)、アコースティック・ギター(on #2, #8)
- ヴァン・モリソン - アルト・サクソフォーン(on #1)、ハーモニカ(on #5)、アコースティック・ギター(on #11)
- ダニー・コーチマー - エレクトリック・ギター(on #3, #4, #6, #7, #8, #9, #10)、アコースティック・ギター(on #9)
- テリー・テイラー - エレクトリック・ギター(on #3, #4)、スライドギター(on #6)、レスリー・ギター(on #9)
- ジャッキー・クラーク - エレクトリック・ギター(on #3, #9)
- ジョー・ウォルシュ - スライドギター(on #5, #11)、エレクトリック・ギター(on #7)
- ロン・ウッド - エレクトリック・ギター(on #7)
- マーク・ナフタリン - ピアノ(on #1, #8, #12)
- ドクター・ジョン - オルガン(on #2)、マリンバ(on #2)、エレクトリックピアノ(on #3)
- ラウル・ハリス - オルガン(on #3)
- アルビー・ガルテン - シンセサイザー(on #3, #4, #6, #9, #10)
- ヒュービー・ハード - オルガン(on #4, #6, #9, #10)
- ニッキー・ホプキンス - ピアノ(on #6)、オルガン(on #8)
- アル・クーパー - ピアノ(on #7)
- ダラス・テイラー - ドラムス(on #1, #2, #3, #4, #6, #8, #9, #10, #11)、パーカッション(on #1, #7)
- ジム・ケルトナー - ドラムス(on #5)
- ジョー・ヴィターレ - ピアノ(on #5)、ドラムス(on #7)、RMIエレクトラピアノ(on #11)
- グレッグ・エリコ - ドラムス(on #12)
- ギジェ・ガルシア - パーカッション(on #1, #3, #4, #7, #8, #9)
- Rocki Dzidzornu - パーカッション(on #9)
- ロバート・グリーニッジ - スティール・ドラム(on #3)
- マーク・コルビー - サクソフォーン(on #10)
- フロイド・クーリー - チューバ(on #12)
- ジョン・マクフィー - フィドル(on #11)、ペダル・スティール(on #11)
- ルース・ポインター&ボニー・ポインター - バッキング・ボーカル(on #1, #3, #4, #5, #7, #8, #9, #11)
- クライディ・キング&ヴェネッタ・フィールズ - バッキング・ボーカル(on #2, #10)
- ミック・ジレット、スティーヴ・クプカ、レニー・ピケット、エミリオ・カスティロ - ホーン・セクション
脚注
[編集]- ^ a b “Bill Wyman Chart History - Billboard 200”. Billboard. 2020年1月4日閲覧。
- ^ a b c 越谷政義『ローリング・ストーンズ大百科』CBS・ソニー出版、1986年、198-201頁。ISBN 4-7897-0261-8。
- ^ Cover versions of Feet written by Danny Kortchmar | SecondHandSongs
- ^ Guarisco, Donald A. “Stone Alone - Bill Wyman”. AllMusic. 2020年1月4日閲覧。