スーザン・ブロックマン
スーザン・ブロックマン Suzanne Brockmann | |
---|---|
ペンネーム | アン・ブロック (Anne Brock) |
誕生 | 1960年??月??日 |
職業 | 作家 |
言語 | 英語 |
国籍 | アメリカ合衆国 |
活動期間 | 1993年 - |
ジャンル | ロマンス、サスペンス、ミリタリー |
代表作 |
危険を愛する男たちシリーズ Troubleshooters シリーズ |
デビュー作 | "Future Perfect" |
公式サイト |
www |
ウィキポータル 文学 |
スーザン・ブロックマン(Suzanne Brockmann、1960年 - )は、アメリカ合衆国のロマンス作家。マサチューセッツ州ボストンのはずれに夫と2人の子供と暮らしている[1]。アン・ブロック(Anne Brock )名義も使用する。
経歴
[編集]ボストン大学のカレッジ・オブ・コミュニケーション(大学院)にて、映画製作を専攻、クリエイティブ・ライティングを副専攻したが、中退しバンド活動を始める[2]。その後、現在の夫と出会い家族となる。執筆活動を始めたのは、第二子が産まれた後のことだった。まずテレビの脚本や映画の脚本、『スター・トレック』の小説などを目標としたが、色々調べた後にロマンスのジャンルに集中することを決めた[2]。それから9回以上書き直し、1993年に処女作"Future Perfect" を上梓する[2]。
1996年、初のシリーズものとなる「危険を愛する男たち」シリーズ(原題:"Tall, Dark & Dangerous" )の第1作『私のプリンス』(原題:Prince Joe )を上梓。同シリーズは、Navy SEALs(ネイビー・シールズ)(アメリカ海軍特殊部隊)の隊員らが活躍する作品である。その次に書き始めた"Troubleshooters, Inc" シリーズは、サブジャンルとしてミリタリーやロマンティック・サスペンスに分けられる[3]。
"Troubleshooters, Inc" シリーズでは、ゲイであることをカミングアウトしているキャラクターが登場することから[4]、同性愛者向けの雑誌"Out" や "Bay Windows" で注目を集める[5]。ブロックマン自身、ゲイの息子を持つ身であり、PFLAG[注 1]で母として息子を支え、2004年に上梓した『ホット・ターゲット』(原題:"Hot Target" )は息子のために書かれている[1]。2007年、中編"All Through the Night" で得た利益をMassEquality[注 2]に寄付した[6]。
受賞
[編集]アメリカロマンス作家協会が主催するリタ賞を2度受賞している[7][8]。また、『USAトゥデイ』や『ニューヨーク・タイムズ』両紙のベストセラーリストに登場したことで、協会の栄誉名簿に加わえられた[9][10]。1996年、1998年、1999年には、ロマンス専門雑誌"Romantic Times" のレビュアー賞を受賞[11][12][13]し、1997年、2000年、2002年にはロマンス部門でキャリア・アチーブメント賞を受賞した[14][15][16]。
作品リスト
[編集]邦題 | 原題 | シリーズ | 刊行年月 |
刊行年月 |
訳者 | 出版社 | 備考 |
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Future Perfect | 1993年 | 8月||||||
美しき容疑者 | Hero Under Cover | 1994年 | 6月2003年 | 8月泉智子 | ハーレクイン | ||
Embraced By Love | 1995年 | 1月||||||
哀しい嘘 | Not Without Risk | St. Simone Florida 1 | 1995年 | 6月2002年 | 7月安倍杏子 | ハーレクイン | |
とらわれのエンジェル | A Man to Die For | St. Simone Florida 2 | 1995年12月 | 2002年 | 8月安倍杏子 | ハーレクイン | |
闇夜に口づけを | No Ordinary Man | 1996年 | 4月2007年 | 7月黒木恭子 | ハーレクイン | ||
Kiss and Tell | Sunrise Key 1 | 1996年 | 5月|||||
私のプリンス | Prince Joe | 危険を愛する男たち | 11996年 | 6月1998年 | 7月上村悦子 | ハーレクイン | |
あの夏のヒーロー | Forever Blue | 危険を愛する男たち | 21996年10月 | 1998年 | 8月久坂翠 | ハーレクイン | |
The Kissing Game | Sunrise Key 2 | 1996年12月 | |||||
希望は君の瞳の中に | Frisco's Kid | 危険を愛する男たち | 31997年 | 1月1998年 | 9月松村和紀子 | ハーレクイン | |
Otherwise Engaged | Sunrise Key 3 | 1997年 | 2月|||||
この想いはただ苦しくて | Forbidden | Bartlett Brothers 1 | 1997年 | 4月2008年 | 4月上中京 | 武田ランダムハウスジャパン | |
氷のプリンセスに口づけを | Stand-In Groom | 1997年 | 6月2008年12月 | 林啓恵 | 武田ランダムハウスジャパン | ||
シャンパンとまわり道 | Ladies' Man | 1997年 | 8月2007年 | 6月林啓恵 | ランダムハウス講談社 | ||
Give Me Liberty | 1997年 | 9月アン・ブロック名義 | |||||
七年後の恋人 | Time Enough For Love | 1997年11月 | 2008年 | 7月林啓恵 | ランダムハウス講談社 | ||
悲しい罠 | Love With the Proper Stranger | 1998年 | 1月1999年 | 6月葉月悦子 | ハーレクイン | ||
Freedom's Price | Bartlett Brothers 2 | 1998年 | 2月|||||
Body Language | 1998年 | 5月||||||
招かれざる求婚者 | Everyday, Average Jones | 危険を愛する男たち | 41998年 | 8月1999年11月 | 氏家真智子 | ハーレクイン | |
誇り高き微笑 | Harvard's Education | 危険を愛する男たち | 51998年10月 | 1999年12月 | 古沢絵里 | ハーレクイン | |
禁断の口づけ | It Came Upon a Midnight Clear | 危険を愛する男たち | 61998年12月 | 2000年 | 1月氏家真智子 | ハーレクイン | |
夜明けが来るまで見られてる | Heart Throb | 1999年 | 3月2008年 | 3月北沢あかね | ヴィレッジブックス | ||
遠き日の英雄でなく | Admiral's Bride | 危険を愛する男たち | 71999年11月 | 2001年 | 4月長田乃莉子 | ハーレクイン | |
Undercover Princess | 1999年12月 | ||||||
ボディガード | Bodyguard | 1999年12月 | 2009年 | 7月北沢あかね | ヴィレッジブックス | ||
希望への旅人 | Identity: Unknown | 危険を愛する男たち | 82000年 | 1月2001年 | 5月安倍杏子 | ハーレクイン | |
ラッキーをつかまえろ | Get Lucky | 危険を愛する男たち | 92000年 | 3月2001年 | 6月長田乃莉子 | ハーレクイン | |
遠い夏の英雄 | Unsung Hero | Troubleshooters | 12000年 | 6月2003年11月 | 山田久美子 | ヴィレッジブックス | |
沈黙の女を追って | Defiant Hero | Troubleshooters | 22001年 | 3月2004年10月 | 阿尾正子 | ヴィレッジブックス | |
大いなる誘惑 | Taylor's Temptation | 危険を愛する男たち 10 | 2001年 | 7月2002年12月 | 黒木恭子 | ハーレクイン | |
氷の女王の怒り | Over the Edge | Troubleshooters | 32001年 | 9月2005年11月 | 山田久美子 | ヴィレッジブックス | |
緑の迷路の果てに | Out of Control | Troubleshooters | 42002年 | 3月2006年 | 9月阿尾正子 | ヴィレッジブックス | |
知らず知らずのうちに | Into the Night | Troubleshooters | 52002年11月 | 2007年 | 4月山田久美子 | ヴィレッジブックス | |
きみに捧げるラブレター | Letters to Kelly | 2003年 | 4月2004年 | 7月仁嶋いずる | ハーレクイン | ||
アリッサという名の追憶 | Gone Too Far | Troubleshooters | 62003年 | 7月2007年12月 | 阿尾正子 | ヴィレッジブックス | |
パートナーは億万長者 | Scenes of Passion | 2003年 | 7月2004年10月 | 神鳥奈穂子 | ハーレクイン | ||
孤独を抱いて眠れ | Night Watch | 危険を愛する男たち 11 | 2003年 | 9月2004年12月 | 黒木恭子 | ハーレクイン | |
熱い風の廃墟 | Flashpoint | Troubleshooters | 72004年 | 3月2009年 | 2月島村浩子 | ヴィレッジブックス | |
ホット・ターゲット | Hot Target | Troubleshooters | 82004年12月 | 2010年 | 6月島村浩子 | ヴィレッジブックス | |
緑の死線で抱かれて | Breaking Point | Troubleshooters | 92005年 | 7月2012年 | 7月阿尾正子 | ヴィレッジブックス | |
凍てつく夜のささやき | Into the Storm | Troubleshooters 10 | 2006年11月 | 2012年11月 | 島村浩子 | ヴィレッジブックス | |
潮風に殺意が漂う | Force of Nature | Troubleshooters 11 | 2007年 | 8月2014年 | 6月阿尾正子 | ヴィレッジブックス | |
薔薇のウェディング | All Through the Night | Troubleshooters 12 | 2007年10月 | 2015年 | 3月島村浩子 | ヴィレッジブックス | |
Into the Fire | Troubleshooters 13 | 2008年 | 7月|||||
Dark of Night | Troubleshooters 14 | 2009年 | 1月|||||
Hot Pursuit | Troubleshooters 15 | 2009年 | 7月|||||
愛しき者へのレクイエム | Infamous | 2010年 | 7月2011年 | 8月皆川孝子 | ハーレクイン | ||
Breaking the Rules | Troubleshooters 16 | 2011年 | 3月|||||
少女たちは闇に閉ざされ | Born to Darkness | Fighting Destiny 1 | 2012年 | 3月2013年12月 | 田辺千幸 | ヴィレッジブックス | |
Headed for Trouble | Troubleshooters 17 | 2013年 | 4月|||||
Do or Die | Reluctant Heroes 1 | 2014年 | 2月|||||
Night Sky Virtual Signing | Night Sky 1 | 2014年10月 | ヤングアダルト作品 娘メラニーとの共作 |
日本での漫画化
[編集]- きみに捧げるラブレター(2011年、ハーレクイン、全1巻、作画:宮花みん)
- 氷のプリンセスに口づけを(2012年、宙出版、全1巻、作画:尾形琳)
- シャンパンとまわり道(2013年、宙出版、全1巻、作画:秋乃ななみ)
脚注・出典
[編集]- 脚注
- 出典
- ^ a b Claire E. White (2005年). “A Conversation With Suzanne Brockmann”. Writers Write. 2010年1月21日閲覧。
- ^ a b c Terrones Claudia (2001年2月19日). “A Chat with Suzanne Brockmann”. All About Romance. 2010年1月21日閲覧。
- ^ Garner Dwight (2005年1月23日). “TBR: Inside the List”. The New York Times 2010年1月21日閲覧。
- ^ Matthew Breen. “Ready, Aim...”. Out Magazine. 2010年1月21日閲覧。
- ^ Patricia A. Gozemba (2008年2月21日). “Courting equality with romance, thrills, and suspense”. Bay Windows. 2010年1月21日閲覧。
- ^ Laura Kiritsy (2007年11月12日). “Author donates book profits to MassEquality”. EDGE Boston 2010年7月26日閲覧。
- ^ “RITA Awards: Past Winners”. Romance Writers of America (2009年). 2007年9月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年12月26日閲覧。
- ^ Lola Ogunnaike (2003年7月21日). “'Romance Novels,' She Said Adoringly; With Trembling Hand, She Reached Out and Caressed the Autograph”. The New York Times 2009年12月26日閲覧。
- ^ “Authors and Books: RWA Honor Roll”. Romance Writers of America. 2009年12月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年12月26日閲覧。
- ^ “Author Suzanne Brockmann”. Random House. 2009年12月26日閲覧。
- ^ “Romantic Times 1996 Reviewers' Choice Award Winners”. Romantic Times. 2007年8月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年12月26日閲覧。
- ^ “Romantic Times 1998 Reviewers' Choice Award Winners”. Romantic Times. 2007年8月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年12月26日閲覧。
- ^ “Romantic Times 1999 Reviewers' Choice Award Winners”. Romantic Times. 2007年8月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年12月26日閲覧。
- ^ “Romantic Times 1997 Career Achievement Award Winners”. Romantic Times. 2007年8月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年12月26日閲覧。
- ^ “Romantic Times 2000 Career Achievement Award Winners”. Romantic Times. 2007年8月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年12月26日閲覧。
- ^ “Romantic Times 2002 Career Achievement Award Winners”. Romantic Times. 2010年10月30日閲覧。