スーパーウーマン
『スーパーウーマン』(英: Superwoman)は、DCコミックスの出版するアメリカン・コミックスのタイトル、または架空のスーパーヒロイン/スーパーヴィランの名称。ジェリー・シーゲルとジョージ・ラソスによって創造され、1943年の"Action Comics #60"で初登場した。
概要
[編集]最初のスーパーウーマンは1943年に登場した。1964年に善悪が逆転した並行世界「アース3」のスーパーウーマンが登場する。その他には性別が逆転した世界のスーパーマン、ローレル・ケント、クリスティン・ウェルズ、ダナ・ディアーデン、ルーシ―・レインがスーパーウーマンとして登場した。
2016年から2018年にかけてラナ・ラングがスーパーウーマンとなり、『Superwoman』のタイトルで個人誌が刊行された[1]。
スーパーヒロイン
[編集]スーパーウーマン | |
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出版の情報 | |
出版者 | DCコミックス |
初登場 | Action Comics #60 (1943年5月) |
クリエイター | ジェリー・シーゲル ジョージ・ラソス |
作中の情報 | |
本名 | ロイス・レイン ラナ・ラング |
種族 | 地球人 |
所属チーム | スーパーマン・ファミリー |
能力 |
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ロイス・レイン
[編集]1943年にロイス・レインがスーパーマンから輸血されたことで超人的な力を得て活躍する、というロイスが見た夢で初登場した後[2]、1947年に詐欺師に魔法をかけられたと思い込みスーパーウーマンになるが、実際は全てスーパーマンが手助けしていたという形で再登場する[3]。レックス・ルーサーの作った機械の効果を実証しようとした結果、超人的な力を得てスーパーウーマンになったこともあった[4]。2005年のミニシリーズ『All-Star Superman』ではスーパーマンが作った薬品で24時間の間だけ超人的な力を得ている。
1963年の「もし地球が崩壊して、ロイス・レインがロケットに乗せられクリプトン星に飛来したら?」というエピソードでは、クリプトン星でロイス・レインはキャンディー・カーンとして育てられ、超人的な力を身につけて活躍するというものだった[5]。
2016年のDC Rebirthの『Superwoman』ではスーパーマンの放った太陽エネルギーに巻き込まれ、超人的な力に目覚めスーパーウーマンになる。
ラナ・ラング
[編集]2016年のDC Rebirthの『Superwoman』ではラナ・ラングが主人公となっており、ロイス・レインと同様にスーパーマンの放った太陽エネルギーに巻き込まれ超人的な力に目覚め、電磁気を操るスーパーウーマンとなる。
スーパーヴィラン
[編集]スーパーウーマン | |
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出版の情報 | |
出版者 | DCコミックス |
初登場 | Justice League of America #29 (1964年8月) |
クリエイター | ガードナー・フォックス マイク・セコウスキー |
作中の情報 | |
本名 | ダイアナ/ロイス・レイン |
種族 | アマゾン族 |
所属チーム | クライム・シンジケート・オブ・アメリカ |
パートナー | ウルトラマン オウルマン ジョニー・クイック |
能力 |
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スーパーヴィランのスーパーウーマンは善悪が逆転した並行世界「アース-3」のワンダーウーマン、「クライム・シンジケート・オブ・アメリカ」のメンバーとして登場した[6]。
2000年に出版された『JLA:逆転世界』では反物質宇宙の地球に存在するスーパーウーマンが登場した。このスーパーウーマンはアマゾン族として生まれたロイス・レインで、デイリー・プラネット新聞社の編集長に上り詰めている。クライム・シンジケートのメンバーの1人。
スーパーウーマンが使う魔法の投げ縄も捕縛することで真実を告白させ、武器として使うことができるが、有刺鉄線の形状をしている。
性反転
[編集]1980年には登場人物全員が性反転した世界のスーパーウーマンが登場した[7]。クララ・ケントがスーパーウーマンとして活躍し、それ以外ではスーパーガールがスーパーボーイ、バットマンがバットウーマン、ワンダーウーマンがワンダーウォリアー、ブラックキャナリーがブラックコンドルとなっている。
その他の人々も同様でジミー・オルセンがジェニー・オルセン、ペリー・ホワイトがペニー・ホワイトになっていた。
書誌情報
[編集]タイトル | 収録内容 | 刊行日 | ISBN |
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Superwoman Vol.1: Who Killed Superwoman? | Superwoman #1-7 | 2017年5月 | 978-1401267803 |
Superwoman Vol.2: Rediscovery | Superwoman #8-13 | 2017年12月 | 978-1401274733 |
Superwoman Vol.3: The Midnight Hour | Superwoman #13-18 | 2018年5月 | 978-1401278526 |
他のメディア
[編集]ドラマ
[編集]アニメ
[編集]ゲーム
[編集]- レゴ®DCスーパーヴィランズ
- 声 - ジーナ・トーレス
脚注
[編集]- ^ “SUPERWOMAN 2016”. 2018年2月25日閲覧。
- ^ Jerry Siegel (w), George Roussos (p). "Lois Lane -- Superwoman" Action Comics, vol. 1, no. 60 (1943年5月). DC Cmics
- ^ Alvin Schwartz (w), John Sikela (p). "Lois Lane, Superwoman!" Superman, vol. 1, no. 45 (1947年3月). DC Comics
- ^ Al Plastino (p)"Lois Lane, Superwoman!" Action Comics, vol. 1, no. 156 (1951年5月). DC Comics
- ^ Edmond Hamilton (w), Curt Swan (p). "Lois Lane, Superwoman!" Superman, vol. 1, no. 159 (1963年2月). DC Comics
- ^ スコット・ビーティほか 赤塚京子ほか訳 (2011). 『DCキャラクター大事典』. 小学館集英社プロダクション. p. 89. ISBN 978-4796870795
- ^ Martin Pasko (w), Curt Swan (p). "The Turnabout Trap!" Superman, vol. 1, no. 349 (1980年7月). DC Comics