スーパーマリオ 3Dワールド
ジャンル | 3Dアクション |
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対応機種 | Wii U |
開発元 | |
発売元 | 任天堂 |
プロデューサー | 小泉歓晃 |
ディレクター |
|
音楽 | |
シリーズ | スーパーマリオシリーズ |
人数 | 1 - 4人 |
メディア |
Wii U専用光ディスク ダウンロード販売 |
発売日 |
2013年11月21日 2013年11月22日 2013年11月26日 2013年11月29日 2013年11月30日 |
対象年齢 |
CERO:A(全年齢対象) ESRB:E(6歳以上) PEGI:3 |
デバイス |
Wii U GamePad Wiiリモコン(プラス) Wiiリモコン+ヌンチャク Wii U PROコントローラー クラシックコントローラPRO |
売上本数 |
67万本(2014年3月)[1][2] 589万本(2023年3月末[3]) |
その他 | ニンテンドーネットワーク対応 |
『スーパーマリオ 3Dワールド』(スーパーマリオ スリーディーワールド、SUPER MARIO 3D WORLD)は、任天堂がWii U向けに2013年11月21日に発売したアクションゲームである。
2021年2月12日に追加要素を加えた『スーパーマリオ 3Dワールド + フューリーワールド』がNintendo Switch用ソフトとして発売[4]。
概要
[編集]『スーパーマリオ 3Dランド』(以下「前作」)の続編として企画され、前作と同じ制作チームによって開発されたゲームソフトである。「誰でも遊べる3Dマリオのスタンダード」の前作を、大幅にパワーアップさせている[5]。
今作は3Dマリオとしては初めて、最大4人のマルチプレイが可能となっている。プレイヤーキャラクターとしてマリオ、ルイージ、ピーチ、キノピオに加え、隠しキャラクターとしてロゼッタが使用できる。『New スーパーマリオブラザーズ Wii』のように、協力プレイが可能。ネコマリオやほうだいボックスを始めとする新パワーアップや新アイテム、自由に歩き回れるワールドマップ、集めてMiiverseで使うことができる「ハンコ」など、前作に加え様々な新要素が追加されている。
BGMは『スーパーマリオギャラクシー』シリーズ同様に生演奏が使用されている。ただし『ギャラクシー』が宇宙の壮大さを表現するためにオーケストラで演奏されていたのに対して、『3Dワールド』では従来のマリオシリーズのポップなラテン系の世界観を表現するためにビッグバンドにより演奏されている。
また『マリオブラザーズ』をモチーフにした『ルイージブラザーズ』を隠し要素として収録している。
システム
[編集]『スーパーマリオ 3Dランド』の続編として作られたため、基本的に『スーパーマリオ 3Dランド』を踏襲しているが、本作ではマップ上を自由に移動できるようになり、コースの分岐も復活した。前作同様、特定のコースで次のワールドにワープできる隠し土管がある。本作ではステージごとに得点が記録される形式になっており、ポールに一番上にしがみついた場合は1UPとはならず、10000点が入るのみになっている。「グリーンスター」は、前作のスターメダルに相当し、全てのコースにグリーンスターが3枚ずつ配置されている。
ストーリー
[編集]あるお祭りが行われていた夜のこと、マリオ、ルイージ、ピーチ、キノピオの4人がピーチ城の外を散歩していると、道の途中で透明で綺麗な土管を見つける。傾いていたので修理すると、詰まっていたのか突然中から沢山のアイテムのようなものと、緑色のようせい姫が飛び出してきた。
そのようせい姫が言うには、またもやクッパが悪事を働き、他のようせい姫が捕らえられてしまったという。その直後、透明な土管からクッパが飛び出してきて、最後のようせい姫を捕まえて瓶詰めにし、あっという間に再び土管の中へ消えてしまった。さらわれたようせい姫を追ってピーチが真っ先に土管へ入って行き、それを追いかけて残りのマリオ達も次々と土管へ入っていく。その奥に広がっていたのは、新たに冒険することとなる見たことのない世界だった。
キャラクター
[編集]プレイヤーキャラクター
[編集]- マリオ
- 声 - チャールズ・マーティネー
- シリーズの主人公。全ての能力が平均的。
- ルイージ
- 声 - チャールズ・マーティネー
- マリオの双子の弟。ジャンプ力が高い代わりに、あまりブレーキが利かない。
- ピーチ
- 声 - サマンサ・ケリー
- キノコ王国の姫。固有能力として、ジャンプでふわふわと飛ぶことができる。
- キノピオ
- キノコ王国の臣下。足が速い代わりにジャンプの滞空時間が短く、遠くの足場まで届きにくい。
- ロゼッタ
- 声 - ケリー・ケイン
- 隠しキャラクター。固有能力として攻撃に使え、ジャンプの補助にもなる「スピン」を持つ。ただし、パワーアップ中はスピンを使えなくなる。
- キノピオ隊長
- 「キノピオ探検隊」の隊長格。今作では単独で登場し、「キノピオ隊長の冒険」コースにて操作することができる。重いリュックを背負っているため、ダッシュやジャンプが出来ない。
- 他にも一部のステージで登場。助けるとグリーンスターなどをもらえる場所もあり、暫くタッチしていればコインを貰える。
NPC
[編集]- ようせい姫
- 声 - 佐々木日菜子(緑、青、紫、赤)、悠木碧(黄色、オレンジ、水色)
- ようせいの国に住む姫。クッパに瓶詰めにされ、最後に残った緑がマリオたちに助けを求めるも結局捕らえられてしまった。真ん中に金の縁があしらわれたブローチが付いたボレロにスカート状のドレスを着用している。全員で7人おり、それぞれ色や髪型が異なる。赤以外を助けたり、エンディングを迎えてからワールド1にある集合現場へ向かうと、工具を取り出し次のワールドへのとうめい土管やワールドスターへのシャトルを設置してくれる。サウンドトラックのイラストでは持っている楽器が異なっている。ゲーム内において明確な性格は描写されてはいないが、アートワークやハンコ、サウンドトラックのイラストからは下記の通り、それぞれ把握できるようになっている。
- プレッシー
- 特定のコースに登場するオレンジ色の恐竜で、背中に乗ってステージを進むことができる。ヨッシーとドッシーを合わせたような姿をしている。エンディングでは、キノコ王国へ帰るマリオたちを見送りながら手を振っていた。ワールドクラウン-クラウン「ファイナル!チャンピオンシップロード」ではゴール手前でマリオたちを出迎えている。
- Switch版『フューリーワールド』でも登場し、ストーリーにおいて重要な役割を担う。
- ウサギ
- 妖精の国に住む動物。特定のコースに登場する。グリーンスター(一部の個体はアイテムやコイン)を持っており、マリオたちが近づくと逃げるが、捕まえると手に入れることができる。巨大キノコや多量のコインを持つ巨大な個体も登場するが、動作は通常のウサギと変わらない。エンディングでは、キノコ王国へ帰るマリオたちを走りながら見送った。ワールドクラウン-クラウン「ファイナル!チャンピオンシップロード」ではゴール手前でマリオたちを出迎えている。
- Switch版『フューリーワールド』にも登場。
- クッパ
- カメ族の首領で悪の大魔王。今回はようせい姫たちをさらい、手下たちとともにようせいの国を侵略する。彼とのボス戦には必ずグリーンスターを集めないと挑めず、自家用車に乗り込んでマリオたちの行く手を阻み、クッパランドではスーパーベルでネコクッパに変身し、更にダブルチェリーで5体に分身して決戦を挑んでくる。エンディングでは妖精を入れていた瓶に自分が閉じ込められ狭そうにしている。
- Switch版『フューリーワールド』でも登場。巨大化したうえ真っ黒になってしまっている。
- ブンブン
- 『New スーパーマリオブラザーズ U』に引き続き登場で、戦車のボス。エンディングではマリオたちに負けたことを落ち込んでいた。
- Switch版『フューリーワールド』ではネコブンブンが登場。
- プンプン
- 『スーパーマリオ 3Dランド』に引き続き登場で、列車のボス。エンディングでは落ち込んでいるブンブンを励ます描写を見せた。
- Switch版『フューリーワールド』ではネコプンプンが登場。
ルイージブラザーズ
[編集]『ルイージブラザーズ』(英: Luigi Bros.)は、本作に隠し要素として収録されたレトロアクションゲーム。ゲーム内容は『マリオブラザーズ』を基にしているが、プレイヤーキャラクターはマリオ不在で1P側・2P側両方共にルイージであり、1P側はマリオの代わりに、緑の帽子とシャツに青いつなぎという現代風カラーのルイージに差し替わっており、2P側は『マリオブラザーズ』やファイアルイージと同じ白い帽子とシャツに緑のつなぎになっている。
ゲーム中に特定条件を満たすとプレイ可能になるほか、『New スーパールイージ U』(パッケージ版・追加コンテンツ版のどちらでも可)のセーブデータがあれば最初から遊ぶことができる。
スーパーマリオ 3Dワールド + フューリーワールド
[編集]ジャンル | 3Dアクション |
---|---|
対応機種 | Nintendo Switch |
開発元 |
任天堂企画制作本部 1-UPスタジオ |
発売元 | 任天堂 |
販売元 | 任天堂 |
シリーズ | スーパーマリオシリーズ |
人数 |
1 - 4人(3Dワールド) 1 - 2人(フューリーワールド) |
メディア |
Nintendo Switchゲームカード ダウンロード販売 |
発売日 | 2021年2月12日[6][7][8] |
対象年齢 | |
デバイス |
Joy-Con Nintendo Switch Proコントローラー |
売上本数 |
182万本(2024年3月末時点)[注釈 1] 1,347万本(2024年3月末時点)[12] |
その他 |
Nintendo Switch Online対応 amiibo対応 |
『スーパーマリオ 3Dワールド + フューリーワールド』(スーパーマリオ スリーディーワールド プラス フューリーワールド、SUPER MARIO 3D WORLD + FURY WORLD)は、2021年2月12日に発売されたNintendo Switch用ソフト。日本国外でのタイトルは"Super Mario 3D World + Bowser's Fury"(スーパーマリオ スリーディー ワールド プラス バウザーズ フューリー)。
『スーパーマリオ 3Dワールド』に新モード「フューリーワールド」をはじめとする新要素を追加した移植版。
ゲームソフトとは別途販売で、特別仕様の本体「Nintendo Switch マリオレッド×ブルー セット」[13]が同日に発売された。
3Dワールド本編では、オンラインマルチプレイ機能の実装、新コース追加、ゲームバランスなどの修正が加えられておりWii U版より遊びやすくなっている[14][15]。「フューリーワールド」では、3Dワールドとは独立しており初期状態からプレイ可能で、タイトル画面から選択できる。
「フューリーワールド」は「ネコの国」全体で展開される3Dワールドを舞台とした箱庭探索型ゲームで、お馴染みの敵にも「ネコの耳」がついており、ネコクリボー、ネコパックン、ネコノコノコ等がいる。また、Wii U版にはいなかったクッパJr.が登場し、狂暴化し「フューリークッパ」になってしまったクッパを元に戻すため、マリオと協力する[16][17]。
「ルイージブラザーズ」もWii U版同様に条件を満たせばタイトル画面からプレイ可能となっており、本作ではソフト1本で「スーパーマリオ 3Dワールド」「ルイージブラザーズ」「フューリーワールド」の3作が遊べる。
ストーリー(フューリーワールド)
[編集]ある日散歩をしているマリオは謎の汚れを発見。それを追っていくと、「M」の落書きマークからマリオは落書きの中に吸い込まれてしまう。落書きの中で目覚めると、あらゆるものがネコ化した世界と物々しい雰囲気、そして朽ち果てたクッパ飛行船を目撃し、更には巨大な怪物となって暴れるフューリークッパも現れる。
その危機を何とかやり過ごした先で、クッパJr.と遭遇。彼は急に様子がおかしくなった父親のクッパを救うためマリオに協力を求め、マリオもこれを承諾しタッグを結成。いつもは敵であるクッパJr.と共に、異変の原因を突き止めクッパを救う冒険に出る。
3Dワールドとの違い(フューリーワールド)
[編集]- 『スーパーマリオサンシャイン』などと同じように、カメラの制限がなく自由に動かせる。加えて、フィールドマップはマリオシリーズ初の完全オープンワールドとなっている。3Dワールドに登場したストック可能な変身アイテム全6種を、最大各5個ずつ計30個まで保有可能。AIに基づき、クッパJr.が敵を倒す、コインなどを取るといったサポート行動をオートで行う。サポートレベルは3段階で調節可能。フューリーワールドでは、3Dワールドにあった残機のシステムが撤廃されている。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ “2013年度 第74期 (2014年3月期) 決算説明会資料” (PDF). 任天堂 (2014年5月8日). 2023年2月16日閲覧。
- ^ “2014年度 第75期 (2015年3月期)決算参考資料(4/7)”. 任天堂 (2015年5月7日). 2023年2月16日閲覧。
- ^ “株主・投資家向け情報:業績・財務情報 - 主要タイトル販売実績 Wii U専用ソフト”. 任天堂. 2023年2月16日閲覧。
- ^ “新しい要素をプラスしてNintendo Switchに登場。『スーパーマリオ 3Dワールド + フューリーワールド』2021年2月12日発売。”. トピックス. 任天堂 (2020年9月3日). 2023年2月16日閲覧。
- ^ Nintendo Software Lineup | SOFTWARE | スーパーマリオ 3Dワールド[リンク切れ]
- ^ a b “スーパーマリオ 3Dワールド + フューリーワールド|Nintendo Switch|任天堂”. 任天堂. 2021年1月7日閲覧。
- ^ a b “Super Mario™ 3D World + Bowser’s Fury for Nintendo Switch - Nintendo Game Details”. Nintendo of America. 2021年1月7日閲覧。
- ^ a b “Super Mario 3D World + Bowser's Fury|Nintendo Switch|Games|Nintendo”. Nintendo UK. 2021年1月7日閲覧。
- ^ “任天堂株式会社 2021年3月期 決算参考資料” (PDF). 任天堂 (2021年5月6日). 2023年2月16日閲覧。
- ^ “任天堂株式会社 2022年3月期 決算参考資料” (PDF). 任天堂 (2022年5月10日). 2023年2月16日閲覧。
- ^ “任天堂株式会社 2023年3月期 決算説明資料” (PDF). 任天堂 (2023年5月9日). 2023年5月10日閲覧。
- ^ a b “任天堂株式会社 2024年3月期 決算参考資料” (PDF). 任天堂 (2024年5月7日). 2024年5月7日閲覧。
- ^ “Switch新色「マリオレッド×ブルー セット」が2月12日に発売へ。本体カラーを変更した初のセットで,予約受付は1月25日より順次開始”. 4Gamer.net. 2021年1月15日閲覧。
- ^ 石井聡(クラフル) (2020年9月4日). “新要素をプラスしたSwitch「スーパーマリオ 3Dワールド + フューリーワールド」来年2月12日に発売”. GAME Watch. インプレス. 2023年2月16日閲覧。
- ^ “「スーパーマリオ 3Dワールド」”. 任天堂 (2021年1月14日). 2021年1月15日閲覧。
- ^ 石山裕規 (2021年1月14日). “オンラインマルチに対応! 「スーパーマリオ 3Dワールド + フューリーワールド」新要素の詳細を公開”. GAME Watch. インプレス. 2023年2月16日閲覧。
- ^ “「フューリーワールド」”. 任天堂 (2021年1月14日). 2021年1月15日閲覧。