E.D.F.
ジャンル | 横スクロールシューティング |
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対応機種 |
アーケード (AC) 対応機種一覧
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開発元 | ジャレコ |
発売元 | ジャレコ |
プロデューサー | 荒井正広[1] |
音楽 | 多和田吏 |
人数 | 1 - 2人(同時プレイ) |
メディア |
業務用基板 (基板販売のみ[2][注 1]) |
発売日 |
1991年3月[5] 発売日一覧
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対象年齢 |
CERO:A(全年齢対象) ESRB:E(6歳以上) PEGI:7 |
コンテンツアイコン |
Mild Fantasy Violence Violence |
デバイス |
8方向レバー 2ボタン |
CPU | MC68000(@12MHz) |
サウンド |
MC68000(@7MHz) YM2151(@3.5MHz) OKI6295(@4MHz)×2 |
ディスプレイ |
ラスタースキャン 横モニター 256×224ピクセル 60.00Hz パレット1024色 |
『E.D.F.』(イーディーエフ)は、1991年3月にジャレコが発売した業務用ビデオゲーム[5]。謎の組織「アギーマ帝国」から地球を防衛するために戦う横スクロールシューティングゲームである[5]。
タイトルの「E.D.F.」は「EARTH DEFENSE FORCE」(地球防衛軍)の略称である[5]。
1991年にスーパーファミコンへの移植版として『スーパーE.D.F.』が発売された。スーパーファミコン版は2011年にWii用ソフトとしてバーチャルコンソールにて、2015年にWii U用ソフトとしてバーチャルコンソールにて配信されたほか、2019年に配信されたNintendo Switchのオンラインサービスの特典ソフト『スーパーファミコン Nintendo Switch Online』にも収録されている。
アーケード版の移植については、2011年にiOS版が、2020年にNintendo Switch版とPlayStation 4版がアーケードアーカイブスの1作品として発売された。
概要
[編集]自機「XA-1」を操作し[6]、謎の組織「アギーマ帝国[注 2]」による地球壊滅計画を阻止するのを目的とする横スクロールシューティングゲーム[5]。
1レバー+2ボタンで自機「XA-1」を操作。全6ステージ。基本的にはベーシックな横スクロールシューティングで、シューティングゲームとしては珍しく残機の概念が無く、ライフ制を採用している。また、得点を稼ぐ事で経験値が溜まり、それにより自機がレベルアップする。レベルアップすると自機の攻撃が強くなったり、ライフであるシールドが強化されたりする。
ゲーム内容
[編集]武器
[編集]後述するオプションから発射される。使用する武器は、各ステージ開始前の武器選択画面で選択する。なお、自機とオプションが接続されていない状態では、選択した武器に加えて自機本体から低威力の通常弾が発射される。通常のシューティングゲームの様なアイテムは存在せず、経験値獲得によって武器のレベルは最大で5まで上昇する。なお、レベル5到達後にさらに経験値を稼ぐと、シールドが強化されていく。
- バルカン
- 広範囲に弾を発射するバルカン砲。発射速度が速く、一度に多数の敵を攻撃可能。一発あたりの威力は低い。
- レーザー
- 小型の敵を貫通するレーザー兵器。発射速度や威力などは平均以下であり、使用しにくい。
- アトミック
- 前方に弾を発射し、威力の高い大きな爆発と共に小さな弾を消滅させる、一般的なシューティングゲームでのボムに近い武装。
- ホーミング
- 敵を追尾する弾を発射する。連射速度、個々の威力が共に低い。『スーパー』では速度の問題が解消された。
- エクスプロード
- 『スーパー』で追加された武器。敵などに当たると炸裂する弾を発射する。一発一発の威力は低いが、本体と拡散物を同時に命中させると高い威力を持つようになる。
- S・レーザー
- 『スーパー』で追加された武器。敵追尾能力を持ったレーザー兵器。威力も高く、かなり使いやすい武装である。
- フォトン
- 『スーパー』で追加された武器。エネルギーチャージの後、強力なショットを放つ。チャージ中の電撃にも当たり判定が存在する。
- グレネード
- 『スーパー』で追加された武器。爆発する弾を発射する。威力が高いが射程が短い。
オプション
[編集]自機に2機が随伴する補助兵装。各種攻撃はオプションから発射される。自機から分離した状態でも攻撃は行えるが、武器の威力が低下する。また、小型弾なら消すことも可能。オプションには複数のフォーメーションがあり、経験値のレベルが上がるごとに使用可能なフォーメーションが増えていく。フォーメーションはプレイ中に制限無く切り替えられる。
- ユニオン
- 最初から使用可能なフォーメーション。オプションは自機に接続された状態であり、武器の威力が高い状態を維持できる。
- ローリング
- 最初から使用可能なフォーメーション。オプションが自機の周りを周回する。武器の威力は低下するが、通常弾が発射される様になるので、より多くの攻撃を繰り出せる。
- シャドー
- レベル3から使用可能なフォーメーション。オプションがグラディウスシリーズの「オプション」の様に、自機の動きをトレースする。
- ホーミング
- レベル5から使用可能なフォーメーション。オプションが敵機を自動追尾して攻撃する。敵がいない場合は自機の後方で待機している。
その他
[編集]全面クリア後のスタッフロール前に表示されるメッセージで誤字がある。5行目にAZYMA EMPIRE'Sと表記されている。正しくはAGIMA EMPIRE'Sである。
ストーリー
[編集]西暦20**年、世界は国家や人種の壁を越え、地球統合の実現を目前に控えていた。統合条約締結の為、ワシントンD.C.にて最終会合を開いていた各国の首脳陣に対し、「アギーマ帝国」を名乗る謎の組織から、一つの声明文が届けられる。その声明には「24時間後に全世界の原子力発電所に衛星軌道上からビーム攻撃を実行する」という地球壊滅計画が予告されていた。これを受け、会合の目的は条約締結から、アギーマ帝国を迎え撃つための対策本部へと移り変わる。
時を同じくとして、地球統合準備部隊の手によって、統合後の主力戦闘兵器となる特殊機動戦闘機XA-1の開発が完了。オービットブースターを使用する事によって、単独での大気圏離脱をも可能であり、各種武装の他、最新鋭の非接触型攻撃オプションを装備したXA-1の戦闘力に着目した対策本部は、地球防衛軍(EARTH DEFENSE FORCE)としてXA-1の出動を要請した。XA-1の出撃準備が急がれる中、衛星からの攻撃に先立ち、アギーマ帝国の飛行型機動兵器による攻撃が開始される…。
移植版
[編集]No. | タイトル | 発売日 | 対応機種 | 開発元 | 発売元 | メディア | 型式 | 備考 |
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1 | スーパーE.D.F. | 1991年10月25日 1992年1月 1992年 |
スーパーファミコン | ジャレコ | ジャレコ | 8メガビットロムカセット[8] | SHVC-ED SNS-ED-USA SNSP-ED-EUR |
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2 | スーパーE.D.F. | 2010年10月29日 2011年1月11日[9][10][11] 2011年7月14日 |
Wii | ジャレコ | ジャレコ | ダウンロード (バーチャルコンソール) |
- | スーパーファミコン版の移植 |
3 | E.D.F. | INT 2011年1月14日 |
iPhone (iOS) |
DotEmu | DotEmu | ダウンロード | - | |
4 | スーパーE.D.F. | 2015年5月22日 2015年8月26日 |
Wii U | ジャレコ | ハムスター | ダウンロード (バーチャルコンソール) |
- | スーパーファミコン版の移植 |
5 | 16ビットコレクション ジャレコ Vol.1 |
2017年9月30日 |
レトロデュオ (SFC互換機) |
ジャレコ | JNNEX | ロムカセット | - | スーパーファミコン版の移植 |
6 | スーパーファミコン Nintendo Switch Online |
2019年9月6日 2019年9月6日 |
Nintendo Switch | 任天堂 | 任天堂 | ダウンロード | - | スーパーファミコン版の移植 |
7 | E.D.F. | 2020年9月17日[12][13][14] |
PlayStation 4 Nintendo Switch |
ジャレコ | ハムスター | ダウンロード (アーケードアーカイブス) |
- | アーケード版の移植 |
音楽
[編集]このゲームの作曲は多和田吏が担当しており、多和田のジャレコ在籍時代の最後の作品となっている[15]。また、『スーパー〜』のオリジナル曲、及び移植に際してのAC版の曲の編曲は高芝泰彦が担当している。
スタッフ
[編集]- アーケード版
- プロデュース:あらいゆき
- プログラマー:S A S、AZVEAR-S
- メイン・グラフィック:WAN DA YOU、CA-SAI、NEKOMASA
- サブ・グラフィック:CRAYON GEAR、SHIMIZU
- 音楽:多和田吏
- スーパーファミコン版
- ディレクター:あらいゆき、S.Ō.H.
- プログラマー:PAPA.SEKIYA(せきやひとし)、DRAGONS V SHIRATO(しらとまなぶ)、PANIC YUMA♥、OH! HARA(大原健志)
- グラフィック:CATTY.N♥兄、BG.TADAHIKO(渡辺忠彦)
- サウンド:高芝"ZEP"泰彦
- スペシャル・サンクス:KAZAANA(風穴尚紀)、MYAU-KUN、AZVEAR-S with SMDE
評価
[編集]評価 | ||||||||||||||||||
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ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では合計22点(満40点)[18][出典無効]、『ファミリーコンピュータMagazine』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、22.12点(満30点)となっている[8]。この得点はスーパーファミコン全ソフトの中で73位(323本中、1993年時点)となっている[8]。
項目 | キャラクタ | 音楽 | 操作性 | 熱中度 | お買得度 | オリジナリティ | 総合 |
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得点 | 3.62 | 3.93 | 3.77 | 3.76 | 3.45 | 3.60 | 22.12 |
関連作品
[編集]- P-47II FREEDOM STAR - 1990年ごろにジャレコが『P-47』を元に開発していた未発売のメガドライブ用ソフト[20][注 3]。企画は本作と同じ荒井正広で、本作の業務用版と並行して開発された[21]。なお、『P-47 II』の開発チームはその後、本作のSFC移植版である『スーパーE.D.F.』を開発している[21]。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ 馬波レイ (2017年9月11日). “『ゲーム天国 CruisinMix』メイン開発スタッフインタビューをたっぷりとお届け 当時の裏話をとことん訊いてみた!【第二部】”. ファミ通.com. Gzbrain. 2018年11月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年12月9日閲覧。
- ^ a b 「話題のマシン 総目録 (第397号〜第400号)」『ゲームマシン』第402号、アミューズメント通信社、1991年5月1日、24-25面。オリジナルの2020年1月31日時点におけるアーカイブ。2024年12月9日閲覧。
- ^ 「ジャレコ (28th Amusement Machine Show 出展内容50音順)」『ゲームマシン』第390号、アミューズメント通信社、1990年10月15日、12面。オリジナルの2020年1月31日時点におけるアーカイブ。2024年12月9日閲覧。
- ^ 「(株)ジャレコ (第28回アミューズメントマシンショー開幕 各社の出展機種情報)」『アミューズメント産業』1990年10月号、アミューズメント産業出版、1990年9月26日、90頁、doi:10.11501/2874203。
- ^ a b c d e 「ジャレコのTV空中戦「EDF」 特殊装備を選択 「シスコヒート」ポニータイプ、UPL製なども」『ゲームマシン』第399号、アミューズメント通信社、1991年3月15日、21面。オリジナルの2020年1月31日時点におけるアーカイブ。2024年12月9日閲覧。
- ^ シティコネクション(編)「E.D.F.」『ジャレコ・アーカイブズ』、実業之日本社、2016年12月1日、91頁、ISBN 9784408112039。
- ^ 「E・D・F (株)ジャレコ (第28回アミューズメントマシンショー開幕 出展各社の主力商品)」『アミューズメント産業』1990年11月号、アミューズメント産業出版、1990年10月26日、94頁、doi:10.11501/2874204。
- ^ a b c d 「8月情報号特別付録 スーパーファミコンオールカタログ'93」『SUPER FAMICOM Magazine』、徳間書店、1993年8月1日、52頁。
- ^ “『SUPER E.D.F. EARTH DEFENSE FORCE』がバーチャルコンソールで配信――ジャレコのシューティングゲーム” (日本語). ファミ通.com. KADOKAWA (2011年1月11日). 2019年5月15日閲覧。
- ^ “ジャレコのSTG「SUPER E.D.F.」,バーチャルコンソールで本日配信” (日本語). 4Gamer.net. Aetas (2011年1月11日). 2019年5月15日閲覧。
- ^ D (2011年1月11日). “名作横スクロールSTG『SUPER E.D.F. EARTH DEFENSE FORCE』バーチャルコンソールで配信開始”. iNSIDE. イード. 2019年5月15日閲覧。
- ^ “『アケアカ E.D.F.』Switch、PS4向けに9月17日配信決定。特殊戦闘機を操縦し地球壊滅を防ぐシューティングゲーム”. ファミ通.com. KADOKAWA (2020年9月16日). 2020年9月17日閲覧。
- ^ 桜梅桃李 (2020年9月16日). “PS4/Switch用「アーケードアーカイブス E.D.F.」9月17日配信 特殊機動戦闘機を使いこなして、敵の地球壊滅計画を阻止せよ!” (日本語). GAME Watch. インプレス. 2020年9月17日閲覧。
- ^ Gueed (2020年9月16日). “1991年にジャレコがリリースしたSTG「E.D.F.」がPS4とSwitchのアーケードアーカイブスで9月17日に登場”. 4Gamer.net. Aetas. 2020年9月17日閲覧。
- ^ 有田シュン、吉田明広、プログラマーA君、衛藤浩二、多和田吏、森谷忠明「元 ジャレコ開発者シューティング座談会」『シューティングゲームサイド』第8号、マイクロマガジン社、2013年9月27日、46-49頁、ISBN 9784896374391。
- ^ Weiss, Brett Alan. “allgame(((Super Earth Defense Force > Overview)))”. Allgame. 2012年7月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年6月28日閲覧。
- ^ a b c “Earth Defense Force for SNES (1991)” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2017年9月10日閲覧。
- ^ a b “スーパーE.D.F. まとめ [スーパーファミコン”. ファミ通.com. KADOKAWA CORPORATION. 2017年9月10日閲覧。
- ^ “Earth Defense Force for Wii (2010)” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2017年9月10日閲覧。
- ^ a b 簗島 (2024年12月3日). “幻のMD用STGが35年の時を経て復活。MD/MD互換機用ソフト「P-47II MD」,2025年3月13日に発売。予約受付開始”. 4Gamer.net. Aetas, Inc.. 2024年12月9日閲覧。
- ^ a b イケダミノロック、吉川延宏、荒井正広、ちゃんたけ『シティコネクション presents『P-47Ⅱ MD』情報解禁 SP』ゲーセンミカド、シティコネクション、2024年12月1日、該当時間: 10:42-14:18 。2024年12月9日閲覧。