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ズアカアオバト

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ズアカアオバト
ズアカアオバト
亜種チュウダイズアカアオバト
保全状況評価
NEAR THREATENED
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: ハト目 Columbiformes
: ハト科 Columbidae
: アオバト属 Treron
: ズアカアオバト
T. formosae
学名
Treron formosae
Swinhoe, 1863
和名
ズアカアオバト
英名
Whistling Green-pigeon、Red-capped Green Pigeon[1]

ズアカアオバト(頭赤青鳩、学名Treron formosae)は、ハト目ハト科アオバト属に分類される鳥。

形態

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全長35cm。アオバトと似ているが、体はやや大きい[2]。全体的にオリーブ色で、頭頂から背中、尾までが灰緑色、額から喉、胸にかけては暗い黄緑色。風切羽は黒褐色。

台湾以南の亜種[注 1]は頭の上部に赤色の部分がある(これが和名の由来である)。日本には、南西諸島に亜種ズアカアオバト[注 2]とチュウダイズアカアオバトの2亜種が生息するが、ともに頭に赤色部はなく、両者の違いは体の大きさ(亜種ズアカアオバトの方が一回り大きい)ぐらいである[2][5]

分布

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屋久島以南の南西諸島台湾フィリピン北部に分布する。生息地では留鳥である。このうち日本には、屋久島から沖縄本島までに亜種ズアカアオバト、先島諸島宮古列島八重山列島)に亜種チュウダイズアカアオバトが分布する[6]

生態

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平地から山地の常緑広葉樹林に生息するが、人家周辺の庭木にも時々現れる。「ボアーオ ボアーオ」と鳴く。この声が尺八と似ているため[5]シャクハチバトとも呼ばれる。主に樹上で果実種子等を食べるが、地上で採餌することもある。繁殖期には林内の樹上に営巣する。産卵期は5月頃、卵数は2個。

亜種

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  • T.f.permagnus ズアカアオバト[注 2]
  • T.f.medioximus チュウダイズアカアオバト
  • T.f.formosae[注 1]

脚注

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注釈

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  1. ^ a b タイワンズアカアオバトとも呼ばれる[3]
  2. ^ a b リュウキュウズアカアオバトとも呼ばれる[4]

出典

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  1. ^ 沖縄県野鳥研究会編 『改訂 沖縄県の野鳥』、有限会社沖縄出版、1993年、162頁、ISBN 4-900668-32-X
  2. ^ a b 叶内 拓哉他、山渓ハンディ図鑑7、日本の野鳥、山と渓谷社、2001年第二版、p.383、ISBN 978-4635070072
  3. ^ 高木昌興「島間距離から解く南西諸島の鳥類相」『日本鳥学会誌』第58巻第1号、2009年5月20日、1-17頁、ISSN 0913-400X 
  4. ^ “青いフクギにアオバト休息 沖縄・伊是名の集落”. 琉球新報. (2018年5月27日). https://ryukyushimpo.jp/photo/entry-726952.html 
  5. ^ a b 屋久島の動物”. 九州森林管理局屋久島森林生態系保全センター. 2019年5月9日閲覧。
  6. ^ “チュウダイズアカアオバト 石垣島 鳥 紀行 1”. 八重山日報. (2019年4月24日). http://www.yaeyama-nippo.co.jp/archives/6560 

参考文献

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  • 高野伸二編 『山渓カラー名鑑 日本の野鳥』 山と渓谷社、1985年、325頁。

関連項目

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外部リンク

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