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セイヨウイラクサ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
セイヨウイラクサ
セイヨウイラクサ
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 Angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 Eudicots
階級なし : バラ類 Rrosids
階級なし : マメ類 Fabiids
: バラ目 Rosales
: イラクサ科 Urticaceae
: イラクサ属 Urtica
: セイヨウイラクサ U. dioica
学名
Urtica dioica L. (1753)[1]
和名
セイヨウイラクサ(西洋刺草)
英名
Nettle

セイヨウイラクサ(西洋刺草、英名: Nettle、学名: Urtica dioica)とは、イラクサ科イラクサ属多年生植物被子植物である。別名は、ネトルとも呼ばれる。ヨーロッパ原産[2]

学名は、ラテン語で刺すという意味の Urtica と雌雄異株を意味するギリシア語が由来[3]。 6種の亜種が確認されている。日本では、1997年に岡山市で採取された標本をもとに、小畠裕子が和名をつけた帰化植物である[2]中国名は、異株蕁麻[1]

特徴

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多年草で、草丈は30 - 150センチメートル (cm) ほどになる[2]葉身は長さ3 - 12 cmで、葉柄は葉身の半分以下の長さである[2]。葉の両面には、軟毛と刺毛がある[2]

ギ酸ヒスタミンセロトニンアセチルコリンなどの毒がある刺毛があり、人間などが触ると皮膚炎(接触蕁麻疹)を起こす[4]。これらの毒は、熱を加えることで無毒化し、食用や抗炎症作用やリウマチ治療などの薬効があるハーブとして利用される[5]。そのほか、繊維から服や綱が作られ[6]、3日ほど水の中に放置した液体は殺虫剤・殺菌剤として利用された[7][8]

ギャラリー

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食品

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葉や種子にはα-リノレン酸リノール酸が含まれ、葉にはルテインβ-カロテンなどが含まれる[9]。セイヨウイラクサを鶏の飼料とすると黄色を帯びた卵が得られる[10]

出典

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  1. ^ a b 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Urtica dioica L. セイヨウイラクサ(標準)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2024年7月27日閲覧。
  2. ^ a b c d e 清水建美 編 2003, p. 43.
  3. ^ Gledhill, David (2008). "The Names of Plants". Cambridge University Press. ISBN 9780521866453 (hardback), ISBN 9780521685535 (paperback). pp 142, 395
  4. ^ Cummings, Alexander J.; Olsen, Michael (2011-06). “Mechanism of Action of Stinging Nettles” (英語). Wilderness & Environmental Medicine 22 (2): 136–139. doi:10.1016/j.wem.2011.01.001. https://linkinghub.elsevier.com/retrieve/pii/S1080603211000020. 
  5. ^ 道端で見つけた「シソ」 調べてみたら…”. 毎日新聞「医療プレミア」. 2022年12月3日閲覧。
  6. ^ Student shows off nettle knickers” (英語) (2004年7月1日). 2022年12月6日閲覧。
  7. ^ もぐもぐスイス味 番外編 – 2 - モモヨ隊員と春の山菜 「イラクサ」を食べる”. SWI swissinfo.ch. 2022年12月4日閲覧。
  8. ^ 食品安全関係情報詳細”. www.fsc.go.jp. 2022年12月6日閲覧。
  9. ^ Guil-Guerrero, J. L.; Rebolloso-Fuentes, M. M.; Isasa, M. E. Torija (2003-04-01). “Fatty acids and carotenoids from Stinging Nettle (Urtica dioica L.)” (英語). Journal of Food Composition and Analysis 16 (2): 111–119. doi:10.1016/S0889-1575(02)00172-2. ISSN 0889-1575. https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0889157502001722. 
  10. ^ Loetscher, Y.; Kreuzer, M.; Messikommer, R. E. (2013-12-13). “Utility of nettle (Urtica dioica) in layer diets as a natural yellow colorant for egg yolk” (英語). Animal Feed Science and Technology 186 (3): 158–168. doi:10.1016/j.anifeedsci.2013.10.006. ISSN 0377-8401. https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0377840113002769. 

参考文献

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外部リンク

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