セシリア・ラウズ
セシリア・ラウズ | |||||
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第30代大統領経済諮問委員会委員長 | |||||
任期 March 12, 2021 – March 31, 2023 | |||||
大統領 | ジョー・バイデン大統領 | ||||
前任者 | ケビン・ハセット | ||||
プリンストン大学公共政策・国際関係大学院長 | |||||
任期 September 1, 2012 – January 4, 2021 | |||||
前任者 | en:Anne Case (代理) | ||||
後任者 | en:Amaney Jamal | ||||
大統領経済諮問委員会委員 | |||||
任期 March 11, 2009 – February 28, 2011 | |||||
大統領 | バラク・オバマ大統領 | ||||
前任者 | ドナルド・マロン | ||||
後任者 | キャサリン・エイブラハム | ||||
個人情報 | |||||
生誕 | Cecilia Elena Rouse 1963年12月18日(61歳) カリフォルニア州 | ||||
配偶者 | フォード・モリソン | ||||
子供 | 2 | ||||
教育 | ハーバード大学 BA, MA, PhD | ||||
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セシリア・ラウズ (Cecilia Rouse) は、アメリカ合衆国の経済学者。2021年3月から2023年3月までバイデン政権で大統領経済諮問委員会 (CEA) の第30代委員長を務めた。ラウズは、プリンストン大学公共政策・国際関係大学院長を務めた後、2020年11月にバイデン大統領によって経済諮問委員会委員長に指名され、2021年3月2日に上院で95対4の票数で承認[1]、アフリカ系アメリカ人として初めて経済諮問委員会委員長に就任した[2][3]。
経歴
[編集]ラウズはカリフォルニア州生まれで、彼女の父カールA.ラウズは物理の博士号をもつ研究者、母は学校心理学者、二人の兄弟の一人は物理学、もう一人のキャロリン・ラウズもプリンストン大学の人類学者で教授という研究者一家に育つ[4]。ラウズは1986年にハーバード大学で経済学の学士号を取得し、1992年に同大学で経済学の博士号を取得している[5]。
1992年にプリンストン大学に籍を置き、1998年から1999年までクリントン大統領の下でアメリカ合衆国国家経済会議 (NEC) で経済顧問として経済政策の助言と立案にかかわった[6]。
2009年から2011年までオバマ大統領の大統領経済諮問委員会 (CEA) の委員を務めた。
2012年から2021年までプリンストン大学公共政策・国際関係大学院長を務めた[7]。主な研究対象は、所得や資産、ならびに教育面の人種格差の是正の必要性を説く、教育経済学に焦点を当てた労働経済学である。
2020年11月、バイデン大統領はラウズを経済諮問委員会委員長に指名した[8]。経済諮問委員会は委員長と委員2人で構成され、就任にあたっては委員長のみが上院での承認が必要となる。前政権でトランプ大統領は委員長ポストを閣僚級から格下げしていたが[9][2]、バイデン大統領は委員長を閣僚級に戻し、ラウズは2021年1月28日の上院銀行委員会の承認公聴会で、新型コロナウイルス感染拡大による景気後退と向き合い、この困難をより公平な経済を構築する機会とするとして意欲を示した[10]。ラウズの豊富な経験は超党派で支持されており、上院は 2021年3月2日に95-4の投票でラウズを確認した[11][12]。
ラウズは、アフリカ系アメリカ人作家でノーベル文学賞を受賞したトニ・モリソンの息子であるフォード・モリソンと結婚し、2人の娘がいる[13]。
脚注
[編集]- ^ “Senate confirms Cecilia Rouse to be Biden's top economist”. CNN (March 3, 2021). 2 March 2021閲覧。
- ^ a b “米上院、ラウズ氏の大統領経済諮問委員長就任を承認-黒人初”. Bloomberg.com. 2022年5月24日閲覧。
- ^ “多様な顔ぶれで格差是正に挑むバイデン政権 イエレン財務長官ら経済チーム決まる:東京新聞 TOKYO Web”. 東京新聞 TOKYO Web. 2022年5月24日閲覧。
- ^ “Princeton - Weekly Bulletin 02/11/02 - Childhood curiosity sparks academic career for sisters”. pr.princeton.edu. 2022年5月24日閲覧。
- ^ “Cecilia Rouse” (英語). Blavatnik School of Government. December 18, 2020時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年12月2日閲覧。
- ^ “Former Members of the Council” (英語). Presidency of Barack Obama. 2020年12月2日閲覧。
- ^ “Dean Cecilia Rouse to be nominated chair of Council of Economic Advisers by President-Elect Biden” (英語). Princeton University. 2021年2月6日閲覧。
- ^ Thomas, Ken (2020年11月29日). “WSJ News Exclusive | Biden to Name Rouse, Tanden to Economic Team” (英語). Wall Street Journal. ISSN 0099-9660 2020年11月29日閲覧。
- ^ “トランプ政権で軽んじられる経済専門家の声~大統領経済諮問委員会が准閣僚ポストに格下げ”. ニッセイ基礎研究所. 2022年6月10日閲覧。
- ^ “米CEA次期委員長のラウズ氏、公平な経済再構築に意欲 - ロイターニュース - 経済:朝日新聞デジタル”. 朝日新聞デジタル. 2022年5月24日閲覧。
- ^ “米経済諮問委員長にラウズ氏承認、初の黒人起用(写真=ロイター)”. 日本経済新聞 (2021年3月3日). 2022年5月24日閲覧。
- ^ “On the Nomination (Confirmation: Cecilia Elena Rouse, of New Jersey, to be Chairman of the Council of Economic Advisers)”. US Senate. 18 March 2022閲覧。
- ^ “Cecilia Rouse named Wilson School dean” (英語). Princeton Alumni Weekly (2016年1月21日). 2022年5月24日閲覧。