セラミダーゼ
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セラミダーゼ(Ceramidase、EC 3.5.1.23)は、セラミドから脂肪酸を切り出してスフィンゴシン(SPH)を生成する酵素である。スフィンゴシンはスフィンゴシンキナーゼによりリン酸化されてスフィンゴシン-1-リン酸(S1P)になる[1]。
機能
[編集]セラミド、SPH、S1Pは、細胞成長、細胞分化、アポトーシス、細胞接着、細胞移動を仲介する生理活性脂質である。現在、ヒトの7つの別々の遺伝子にコードされている7つのセラミダーゼがクローニングされている[1]。
- 酸性セラミダーゼ(ASAH1) - 細胞の生存
- 中性セラミダーゼ(ASAH2, ASAH2B, ASAH2C) - 炎症性サイトカインからの保護
- 塩基性セラミダーゼ1(ACER1) - SPHとS1Pの生成の制御による細胞分化の仲介
- 塩基性セラミダーゼ2(ACER2) - 細胞成長と生存にとって重要
- 塩基性セラミダーゼ3(ACER3)
臨床上の重要性
[編集]ASAH1の欠損は、ファーバー病と関連がある。
出典
[編集]- ^ a b Mao C, Obeid LM (September 2008). “Ceramidases: regulators of cellular responses mediated by ceramide, sphingosine, and sphingosine-1-phosphate”. Biochim. Biophys. Acta 1781 (9): 424?34. doi:10.1016/j.bbalip.2008.06.002. PMC 2614331. PMID 18619555 .
外部リンク
[編集]- Ceramidase - MeSH・アメリカ国立医学図書館・生命科学用語シソーラス
- EC 3.5.1.23