キャンディ
キャンディ (candy) は砂糖や水飴を主原料とする菓子の総称[1]。西洋風の飴・砂糖菓子の種類。キャンディー、キャンデーとも呼ぶ。
日本では、砂糖や水飴を主原料として、煮詰めた後に冷し固める。副原料としてクリームやバター、チョコレート、香料、増粘剤、酸味料などが用いられるものとされているが、チョコレートやナッツを固めたものなど、各国その地域により千差万別である。
語彙
[編集]語源は、アラビア語の qand(砂糖)からきたという説、ラテン語の can(砂糖)とdi(型に流し入れて固める)からきたという説、インドの古い菓子 kandi(棒の先に砂糖の結晶のついたもの)からきたという説、ラテン語の結晶の意からきたという説など、いくつかの説がある。
candy はどちらかといえばアメリカ英語で、氷砂糖や、スニッカーズのようなチョコレート菓子も含む。たとえば、英語で candy bar とは、スニッカーズのようなスナックバーのことであり、棒状の飴ではない。
イギリスなど北米以外の英語圏では、sweets(不可算名詞) というのが一般的である[2]。ただしイギリス英語での sweets はデザートを含む甘い食品全般という意味を持つ。
種類
[編集]キャンディにはハードキャンディとソフトキャンディがある[1]。煮詰めるときの温度により、高温で加熱して硬く仕上げるものをハードキャンディ、低温で加熱して柔らかく仕上げるものをソフトキャンディーという。
ハードキャンディにはドロップ、タフィ、バタースコッチなどが、ソフトキャンディにはキャラメル、ヌガー、マシュマロなどがある(ただし、貿易統計ではキャラメルはキャンディ類に含めない[1])。
また、ソフトキャンディの変形としてチューイングガムのように噛んで味わうことができるチューイングキャンディと呼ばれるものも存在する。
棒付きのキャンディ
[編集]棒付きのハードキャンディは、日本では「ペロペロキャンディ」と呼ばれ、英語ではロリポップ (lollipop) と呼ばれる。
また棒付きの氷菓子は、日本では「アイスキャンディ」と呼ばれ、英語ではアイスポップという。ブランド名であるポプシクル (popsicle) と呼ばれることもある。
医薬品
[編集]のど飴など、薬効成分を含むものがある。ヴィックスドロップや浅田飴、南天のど飴など。
主なキャンディメーカー
[編集]- アウグスト・シュトルク
- アサヒフードアンドヘルスケア(アサヒ飲料の清涼飲料水をキャンディー化)
- アトリオン製菓(丸紅の子会社)(旧:明治産業(明治の子会社))
- 江崎グリコ
- オークラ製菓
- 春日井製菓
- カバヤ食品
- カンロ
- キャドバリー (Cadbury)
- 佐久間製菓 - 2023年1月20日廃業
- サクマ製菓 - 戦後に後継者争いにより佐久間製菓から分裂
- 三星食品(テイカロ)(キャドバリーが友好的買収)
- 扇雀飴本舗
- 那智黒総本舗(那智黒)
- ネスレ (Nestlé)
- ノーベル製菓
- パイン
- 不二家
- 冨士屋製菓
- PEZ
- マース (Mars)
- ネッコ - バレンタインデーの時期に販売されるスウィートハーツで知られる。
- 明治
- 明治チューインガム(明治の子会社)
- 名糖産業
- UHA味覚糖
- ライオン菓子
- リボン
- ロッテ
- ロッテ製菓
- 評判堂
- 榮太樓總本鋪
- 川口製菓
- 入江製菓
- 飴谷製菓
- ロマンス製菓
- 永田製飴
- 秋山製菓