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ソルゲ-631級エアクッション揚陸艇

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ソルゲ-631級
基本情報
艦種 エアクッション揚陸艇
建造所 韓進重工業[1]
運用者  大韓民国海軍[1]
就役期間 2007年 - 現在[2]
前級 ムレナ-E型(ソルゲ-621級)
次級 最新
要目
満載排水量 155トン[1]
全長 26.8メートル (88 ft)[1]
最大幅 13.4メートル (44 ft)[1]
主機 Vericor Power Systems ETF40Bガスタービンエンジン[3]
出力 4,745hp[3]
速力 40ノット (74 km/h)[1]
搭載能力 戦車1両と兵員24名[1]
乗員 5名
兵装 K6 12.7mm機関銃×2基[1][4]
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ソルゲ-631級エアクッション揚陸艇英語:Solgae-631 class、韓国語:솔개-631급。ソルゲは「トビ」の意)は、大韓民国海軍(以下、韓国海軍)のエアクッション揚陸艇である。LSF-II(Landing Ship Fast-II)とも呼ばれる[2]

概要

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本級は、水陸両用作戦において迅速に装甲戦闘車両や兵員を揚陸させる目的で開発された[5]。エアクッション艇の特性から、装甲戦闘車両や兵員を搭載した状態でも浅瀬や干潟で機動が可能であり、揚陸地点の地形や障害の影響を受けることなく、素早く揚陸艦と揚陸地点の往復が可能だとされている[5]

独島級揚陸艦に搭載されており、1隻の独島級につき2隻の本級が搭載される[5][6]。配備先は独島級と同じ韓国海軍第5戦団で[6]、1・2番艇は1番艦「独島」に搭載されており[7]、3・4番艇は2番艦「馬羅島」に搭載予定である[6]。さらに、輸送能力と運用・保守性を向上させるため、5-8番艇が建造されている[6]

艇の名称である「ソルゲ(トビ)」は、高速揚陸艇には高速で機敏な鳥の名称を付与するという韓国海軍の命名規則に従って命名された[5]

設計は、アメリカLCAC-1級エアクッション揚陸艇をベースにしており[7]、「ほとんど双子」と表現されている[8]。エンジンには、1・2番艇ではアメリカのVericor Power Systems社製ETF40Bガスタービンエンジン(出力4,745hp)を2基搭載した[3]。これはLCAC-1級のSLEP(Service Life Extension Programme)改修型に搭載されているものと同型である[3]。3番艇以降は改良型であり、エンジンが国産のものに換装され、全体の国産化率も約80%に達したほか、1・2番艇の運用ノウハウを踏まえ、搭載量や乗員の操作性が向上したとされている[5][8]

乗員は5名で、自衛用としてK6 12.7mm機関銃2基を装備している[6]。搭載能力については、戦車1両と兵員24名[1]装甲車2両[8]、兵員150名[6]を搭載可能とされている。

その他

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前級としては、2005年から2007年にかけてロシアから輸入したムレナ‐E型(ソルゲ-621級[1]やLSF-I[6]、12061E計画型[9]とも呼ばれる)エアクッション揚陸艇が3隻存在し、こちらは韓国海軍第2艦隊の仁川海域防衛司令部第27戦隊に配備されている[6]

同型艦

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艦番号 起工 進水 納入 現況
1 ソルゲ-631[1] 2007年[2] 現役。独島級1番艦「独島」に搭載[7]
2 ソルゲ-632[1]
3 ソルゲ-633[2] 2019年
6月[2]
2021年
12月14日[4]
2023年
6月1日[2]
独島級2番艦「馬羅島」に搭載予定[6]
4 ソルゲ-635[2]
5 ソルゲ-636[10] 2023年
5月13日[10]
建造中[6]。2025年就役予定[10]
6 ソルゲ-637[10] 建造中[6]。2025年就役予定[10]
7 建造中[6]
8 建造中[6]

出典

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  1. ^ a b c d e f g h i j k l Weyers Flotten Taschenbuch 2008/2010. Mönch Verlagsgesellschaft mbH. (2011-03-01). p. 189. ISBN 3763745181 
  2. ^ a b c d e f g 조재형 (2023年6月1日). “전차·장갑차·무장병력 수송 등 임무…연내 실전배치” (韓国語). AJUNEWS. 2024年11月3日閲覧。
  3. ^ a b c d Vericors’ ETF40B Marine Gas Turbines to Power Korean Navy’s LSF-II Hovercraft” (英語). Vericor Power Systems (2005年5月17日). 2024年11月3日閲覧。
  4. ^ a b 송채린 (2021年12月14日). “고속상륙정 '솔개-633/635' 진수식 거행...국내 최초 개발한 고속상륙정용 발전기 탑재”. spnews.co.kr. 2024年11月3日閲覧。
  5. ^ a b c d e 솔개, 바다를 날아오르다”. Defense Acquisition Program Administration (2023年6月). 2024年4月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年4月24日閲覧。
  6. ^ a b c d e f g h i j k l m Junseong Moon (2023年6月13日). “Two New Landing Ship Fast-II (LSF-II) Delivered to ROK Navy” (英語). navalnews.com. 2024年11月3日閲覧。
  7. ^ a b c 『世界の艦船増刊 第922集 ネーバル・レビュー2020―世界の海軍力総覧―』海人社、2020年3月16日、122頁。 
  8. ^ a b c 고속상륙정 ‘솔개’ 갯벌서도 빠르게 기동… "상륙작전 핵심 전력" [밀리터리 월드]”. fnnews.com (2023年6月12日). 2024年11月3日閲覧。
  9. ^ Murena-E”. Rosoboronexport. 2024年11月5日閲覧。
  10. ^ a b c d e 이청원 (2023年5月17日). “해군, 고속상륙정 5·6호정 '솔개' 진수식…2025년 실전배치”. sisafocus.co.kr. 2024年11月3日閲覧。

関連項目

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