ソンコ・マージュ
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ソンコ・マージュ(Sonko Mayu、1935年〈昭和10年〉2月20日[1] - )は、日本の音楽家、ギタリスト、フォルクローレ奏者。栃木県栃木市出身[2]。本名は荒川 義男(あらかわ よしお)[3]。
来歴
[編集]1966年、スペイン政府奨学生として留学し、アンドレス・セゴビアやホセ・トマスに師事したのち、南米で民俗音楽を研究[3]。1967年、アルゼンチンのフォルクローレ奏者であるアタウアルパ・ユパンキの弟子となり、愛用のギターを贈られ、ソンコ・マージュ(ケチュア語で『心の川』の意)と名づけられる[3]。ギターは1953年製の初代ヌーニェスである[4]。
1974年にLP「復活」を発表した時点では、ユパンキの作品のみをレパートリーとし、その奏法をコピーして活動していた[5]。
1983年、ペルーの首都・リマのライオンズクラブから名誉賞を受ける[6]。1998年、国際芸術文化賞、国際文化栄誉賞を受賞[6]。
ディスコグラフィ
[編集]- LP
- 「ギターの詩情」(ミノルフォン)1972年*廃盤
- 「復活」(エレックレコード)1974年*廃盤
- 「ひとりで旅に出た」(CBSソニー)1976年*廃盤
- 「インディオの道」(ユピテル)1980年*廃盤
- 「漁民堂ライブ」1985年*廃盤
- CD
- 「ライブ イン 洞戸」(フォンテック)1989年
- 「ソンコマージュの世界(ベスト版)」(フォンテック)2001年
- 「大地は待っている」2005年
著書など
[編集]- 対談集『心、風景、そして歌』1974年(アデイン書房)対談:五木寛之、水木しげる、野坂昭如、横尾忠則
- 翻訳『インディオの歌』アタウアルパ・ユパンキ著、1976年(集英社文庫)*絶版
- エッセイ集『ギターは風の歌をつれて』1980年(講談社)*絶版
- 翻訳『風の歌』アタウアルパ・ユパンキ著、1998年(現代ギター社)
- 楽譜「アタウアルパ・ユパンキ愛奏曲集」(現代ギター社)
脚注
[編集]- ^ 『読売年鑑 2016年版』読売新聞東京本社、2016年3月、513頁。ISBN 978-4643160017。
- ^ 「ディスコ・ガイド」『中南米音楽:La musica iberoamericana』第302号、中南米音楽、1979年3月、132頁。
- ^ a b c 「日本 フラメンコ・アーチスト名鑑」『中南米音楽:La musica iberoamericana』第183号、中南米音楽、1969年7月、181, 185–186。
- ^ 『実用ギター百科:クラシック・ポピュラー』水星社、音楽之友社。巻頭。
- ^ 河西わたる「ディスコ・ガイド」『中南米音楽:La musica iberoamericana』第246号、中南米音楽、1974年9月、120頁。
- ^ a b “ソンコマージュ : Sonko Mayu”. GGインターネットショップ. 現代ギター社. 2022年12月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月13日閲覧。