ソーススプーン
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ソーススプーン(英語: French sauce spoon、英語: saucier spoon)は、カトラリーの1種。フィッシュスプーンとも呼ばれる。
平たいスプーンであり、「短いナイフ」[1]ともされる形状をしている。ソースをすくって食べるためのスプーンであり、魚料理、デザートなどで使用される[1]。
左手にフォークを持ち、右手のソーススプーンで料理を切る、ソースを料理にかける、スプーンの上に料理を乗せて食す、ソースをすくって食すといった使い方をする[1][2][3][4]。
パリのレストラン「ラザール」で1950年から使用されるようになった[4]。
ソーススプーンの登場にはヌーベルキュイジーヌによるフランス料理の変遷、とろみの強い濃いソースから濃度が薄いスープのようなソースが主力に変わっていったという変化が影響を与えている[1]。ナイフとフォークを兼ね、魚や肉とソースをいっしょに口を運べるカトラリーとして、それ以前からデザートでは使用されていたソーススプーンが魚料理にも使用されるようになった[1]。片側に小さな凹みがあり、ソースの余計な油分をここから流すのに用いられる[4]。
日本では1970年くらいからフランス料理店で使用されるようになっており、KIHACHIオーナーシェフの熊谷喜八がソーススプーンを日本に初めて紹介したとされる[1]。
出典
[編集]- ^ a b c d e f 渡辺誠「食卓の新しい顔、ソーススプーン」『西洋食作法: 美食家たちのパフォーマンス』主婦の友社、1990年、36頁。ISBN 978-4079359726。
- ^ 西出ひろ子「Q ソース・スプーンの使い方は?」『男の食事完全マナー』河出書房新社、2008年。ISBN 978-4309244334。
- ^ 「4 魚料理(ポワソン)」『大人の常識とマナー』(決定版)学研マーケティング、2010年、74頁。ISBN 978-4054042551。
- ^ a b c “大人検定365 フィッシュスプーンの正しい役割はどちらでしょうか?”. 婦人画報.com (2018年7月4日). 2023年9月10日閲覧。