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タイムCM

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

タイムCMとは、放送におけるコマーシャルメッセージ(CM)の一種で、放送番組中に、番組本編を中断して放送されるものの呼称[1]番組CM(ばんぐみCM)とも[1]。特定の番組枠に広告料を提供したスポンサーのCMを指す[2]

対義になるのがスポットCM

概要

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スポットCMが原則、特定番組のスポンサー枠とは無関係に流される(番組と番組の間など)のに対して、タイムCMは番組枠への広告料提供である性質上、どの番組内で流されるかがあらかじめ決まっている。契約枠は原則、番組枠と一体のものとして扱われる。全体的な傾向として、料金はスポットCMよりも割高である。また、全国ネット番組であるかローカル番組であるかでも料金が変わる[2]

CM1本あたりの秒数はスポットCM同様、日本民間放送連盟(民放連)の放送基準に準じるが、特にテレビ放送の場合、スポットCMが基本15秒単位であるのに対し、30秒単位が基本[3]であり、60秒など、より長時間の基本枠が設定される傾向にある。

タイムCMには以下のメリットがある[3]

  • 契約対象の番組内容から、事前に視聴者層を想定でき、その層を狙っての広告を打つことができる。
  • 場合によっては、番組本編前後に提供スポンサーを紹介するアナウンスまたは表示(提供クレジット枠)があり、企業名・商品名などの露出効果がある。
  • 場合によっては、提供スポンサーとして番組の内容に対して発言権を持つことができる。

提供番組の視聴率が広告効果に必ず直結するわけではない。また、企業がどのような番組にCMを提供しているかは、企業の評判に影響を及ぼす。提供番組が低俗番組の評価を受けた場合、企業イメージの低下につながることが考えうる。

事例

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CM提供スポンサーが1つの番組枠を一社提供と呼ぶ。民間放送初期には一般的な形式だったが、やがて共同提供形式(1本の放送枠内で提供スポンサーが切り替わっていくこと)が一般的となり、一般視聴者にとって企業と特定番組との関係イメージは見出しにくくなった。

2000年代頃から、企業名に代わり、商品名が露出されることが多くなってきている。

編成の都合(内包番組、パーティシペーション等の兼ね合い)などにより、番組本編の開始直前または終了直後にタイムCM枠が設定される場合がある(下記関連項目の方法に準じるが、料金を別に設定しない点が異なる)[4]

関連項目

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タイム枠ともスポット枠とも異なる[1]特別なCM枠の設定方法として、以下のものがある。

脚注

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  1. ^ a b c 井徳正吾、松井陽通『マーケティングコミュニケーション』すばる舎、2013年、107頁
  2. ^ a b c 日テレ広告ガイド テレビ広告のキホン(1)タイムCMとは? 日本テレビ営業局
  3. ^ a b 日テレ広告ガイド テレビ広告のキホン(2)タイムCMのメリット・料金 日本テレビ営業局
  4. ^ 代表的な事例として、『うつみ宮土理のおしゃべりしましょ』(ニッポン放送)のタイムCM(キンケロ・シアター一社提供)は、10時台後半の交通情報と『ラジオリビング』との間のスポットCM枠の最初に放送されている。