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タービュランス (スティーヴ・ハウのアルバム)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『タービュランス』
スティーヴ・ハウスタジオ・アルバム
リリース
録音 1989年
ジャンル プログレッシブ・ロックインストゥルメンタル
時間
レーベル Relativity Records
プロデュース スティーヴ・ハウ
専門評論家によるレビュー
スティーヴ・ハウ アルバム 年表
スティーヴ・ハウ・アルバム
(1979年)
タービュランス
(1991年)
グランド・スキーム・オブ・シングス
(1993年)
テンプレートを表示

タービュランス』(Turbulence)は、イングランドギタリストスティーヴ・ハウ1991年に発表した、ソロ名義では3作目のスタジオ・アルバム

背景

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12年ぶりのソロ・アルバムだが[2]、ハウによれば、本作は1988年頃にはおおむね完成していたという[3]。彼のソロ・アルバムとしては初めて、完全なインストゥルメンタルの作品となったが[3]、収録曲「ラニング・ザ・ヒューマン・レース」は、ボーカルを含む別ヴァージョンがアルバム『Homebrew』(1996年)に収録された[4]。「センシティヴ・カオス」のフレーズは、イエス名義のアルバム『結晶』(1991年)の収録曲「ウェイティッド・フォーエヴァー」に流用されている[注釈 1][1][5]

ビル・ブルーフォードが大部分の曲でドラムを担当したが[4]サクソンのドラマーとして知られるナイジェル・グロックラー[注釈 2]も参加した[6]。なお、本作のクレジットでは彼の姓「Glockler」が「Glockner」と誤記されており[7]、本人は2002年のインタビューで「サクソンのツアーでも、ホテル等で俺の姓のスペルは混乱を招いてきたよ。ドイツ系の姓だから、ドイツやオーストリアでは間違われたことがなかったけどね」と語っている[6]

ジャケットおよびロゴのデザインは、ロジャー・ディーンによる[8]

評価

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デヴィッド・ロス・スミスはオールミュージックにおいて5点満点中4点を付け「全体的には堅実で、お薦めの作品だが、突出して独創的な曲はない」と評している[4]。また、『CDジャーナル』のミニ・レビューでは「前2作よりも統一感のある構成が光る、非フュージョン系インストゥルメンタル曲集」と評されている[2]

収録曲

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全曲ともスティーヴ・ハウ作曲・編曲。

  1. タービュランス - "Turbulence" - 4:59
  2. ヒント・ヒント - "Hint Hint" - 3:28
  3. ラニング・ザ・ヒューマン・レース - "Running the Human Race" - 4:23
  4. ジ・インナー・バトル - "The Inner Battle" - 3:31
  5. ノヴァリス - "Novalis" - 2:26
  6. ファイン・ライン - "Fine Line" - 3:25
  7. センシティヴ・カオス - "Sensitive Chaos" - 4:24
  8. コークスクリュー - "Corkscrew" - 3:58
  9. ホワイル・ロームス・バーニング - "While Rome's Burning" - 4:25
  10. フロム・ア・プレイス・ホエア・タイム・ランズ・スロウ - "From a Place Where Time Runs Slow" - 3:43

参加ミュージシャン

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脚注

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注釈

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  1. ^ 『結晶』は本作に先立って1991年4月に発表された。
  2. ^ ハウが1986年から1987年まで在籍していたGTRにも、解散直前の短期間のみ在籍していた。

出典

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  1. ^ a b Popoff, Martin (2016). Time And a Word: The Yes Story. Soundcheck Books. p. 121. ISBN 9780993212024 
  2. ^ a b スティーヴ・ハウ/タービュランス (廃盤)”. CDJournal. 音楽出版社. 2022年12月4日閲覧。
  3. ^ a b Gottlieb, Glenn (2015年3月28日). “Steve Howe’s Anthology: A Solo Career Retrospective”. stevehowe.com. 2022年12月4日閲覧。
  4. ^ a b c Smith, David Ross. “Steve Howe - Turbulence Album Reviews, Songs & More”. AllMusic. 2022年12月4日閲覧。
  5. ^ Howe (2020), p. 180.
  6. ^ a b Interview with NIGEL GLOCKLER”. DMME.net (2002年1月). 2022年12月4日閲覧。
  7. ^ CD英文ブックレット内クレジット
  8. ^ Roger Dean | Credits | AllMusic

引用文献

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外部リンク

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