ダエーナー
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ダエーナー(Daena)は、ゾロアスター教において意識を擬人化したものと考えられている存在で、美しい処女の姿をしている[1]。
概要
[編集]『アヴェスター』によると、善人は死後、細い肢体の、乳房の出た、美しい15歳の少女の姿をした自分自身のダエーナーと相見える。人が生前に重ねてきた善行によって、その分だけダエーナーは美しくなると説明されている。一方、生前に悪行を働いた魂は、死後に醜い少女と相見える[2]。善人の魂はダエーナーに導かれてチンワト橋を渡り、天に昇る[3]。
出典
[編集]- ^ メアリー・ボイス 著、山本由美子 訳『ゾロアスター教 三五〇〇年の歴史』筑摩書房、1983年、40頁。ISBN 9784480841247。
- ^ 伊藤義教 訳『原典訳 アヴェスター』筑摩書房、2012年、130-138頁。ISBN 9784480094605。
- ^ メアリー・ボイス 著、山本由美子 訳『ゾロアスター教 三五〇〇年の歴史』筑摩書房、1983年、40頁。ISBN 9784480841247。