ダッチ・ベイビー・パンケーキ
ダッチ・ベイビー・パンケーキ | |
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家庭のキッチンで調理された小型のダッチ・ベイビー | |
別名 | ジャーマン・パンケーキ、ビスマルク、ダッチ・パフ |
種類 | プディング |
発祥地 | アメリカ合衆国 |
主な材料 | 食用卵、小麦粉、牛乳、バニラ、シナモン |
ダッチ・ベイビー・パンケーキ(英: Dutch baby pancake)は、通常は朝食に出される甘いポップオーバーである[1]。ジャーマン・パンケーキ[2](German pancake)、ビスマルク(Bismarck)、ダッチ・パフ(Dutch puff)とも呼ばれる。ドイツのプファンクーヘンに由来する。
概要
[編集]ダッチ・ベイビー・パンケーキは食用卵、小麦粉、砂糖、牛乳から作られ、大抵はバニラやシナモンで風味付けされるが、果物や香味料を加えることもある。鋳鉄製または金属製のパンで焼かれ、オーブンから出した直後に外される。一般的に搾りたてのレモン、バター、粉糖、果物のトッピング、シロップと共に供される。基本の生地は卵1個につき小麦粉1/3カップ、牛乳1/3カップである。
雑誌Sunsetによれば[3]、ダッチ・ベイビー・パンケーキは、Victor Mancaが所有するワシントン州シアトルの家族経営のレストランManca's Cafeで1900年代の前半に導入された[4]。これらのパンケーキはドイツのパンケーキ料理に由来するものの、「ダッチ・ベイビー」という名称はVictor Mancaの娘の一人によって命名されたと言われている。1942年、Manca's Cafeはダッチ・ベイビーの商標を取得したが、カフェは1950年代に閉店した[要出典]。
「ダッチ」(Dutch)というあだ名はペンシルベニア・ダッチとして知られるドイツ系アメリカ人移民の集団を指し、「ダッチ」はドイツの自称である「deutsch」の転訛である[5]。
ダッチ・ベイビーは朝食に特化した一部のダイナーやチェーンの名物である。こういった店にはオレゴン州発のオリジナルパンケーキハウスやニューイングランド発のBickford'sがある。どちらの店もプレーンのダッチ・ベイビーとリンゴのスライスを含むベイビーアップルと呼ばれる似たパンケーキを両方作っている。これらはしばしばデザートとして食される。
David Eyre's pancakeはダッチ・ベイビー・パンケーキの一種であり、アメリカの作家、編集者David W. Eyre(1912-2008)に因んで名前が付けられている。
脚注
[編集]- ^ Emma Christensen, TheKitchn.com. “Dutch baby, the love child of the breakfast table”. Chicago Tribune 2016年10月12日閲覧。
- ^ Hirtzler, Victor (1919). The Hotel St. Francis Cook Book. p. 381 2014年1月29日閲覧。
- ^ "Dutch baby pancakes," Sunset (magazine), February 1960.
- ^ Mark (2008年1月27日). “History of Manca's Cafe”. manca's cafe. 2016年10月12日閲覧。
- ^ Albala, Ken (2013). Pancake: A Global History. Reaktion Books. p. 10. ISBN 9781780232379
関連項目
[編集]- エイブルスキーバー…たこ焼き器のようなスキレットで焼くデンマークのパンケーキ。
- ポッフェルチェ…エイブルスキーバーに似たオランダの菓子。
- トード・イン・ザ・ホール…ヨークシャー・プディングにソーセージを入れた料理。
- カイザーシュマーレン…ドイツのパンケーキ風デザート。
- ポップオーバー