コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

ダニエル・ファルケ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ダニエル・ファルケ
リーズ・ユナイテッド監督時代(2023年)
名前
ラテン文字 Daniel Farke
基本情報
国籍 ドイツの旗 ドイツ
生年月日 (1976-10-30) 1976年10月30日(48歳)
出身地 シュタインハウズンドイツ語版
身長 182 cm
選手情報
ポジション FW
クラブ1
クラブ 出場 (得点)
1994-1997 ドイツの旗 パーダーボルン・ノイハウス 19 (10)
2001-2003 ドイツの旗 リップシュタットドイツ語版 39 (28)
2003-2005 ドイツの旗 ヴィルヘルムスハーフェン
2005 ドイツの旗 ボナー 10 (10)
2006 ドイツの旗 リップシュタット 12 (11)
2006-2007 ドイツの旗 メッペン 23 (9)
2007-2008 ドイツの旗 リップシュタット 6 (8)
監督歴
2009-2015 ドイツの旗 リップシュタット
2015-2017 ドイツの旗 ボルシア・ドルトムント II
2017-2021 イングランドの旗 ノリッジ・シティ
2022 ロシアの旗 クラスノダール
2022-2023 ドイツの旗 ボルシアMG
2023- イングランドの旗 リーズ・ユナイテッド
1. 国内リーグ戦に限る。2023年4月18日現在。
■テンプレート■ノート ■解説■サッカー選手pj

ダニエル・ファルケ(Daniel Farke, 1976年10月30日 - )は、ドイツの元サッカー選手、サッカー指導者。現役時代のポジションはフォワード

選手としてのキャリアの大部分をドイツのリップシュタットドイツ語版で過ごし、指導者として最初に携わったクラブもリップシュタットであった。2023年7月よりリーズ・ユナイテッドの監督を務める。

経歴

[編集]

選手

[編集]

地元のクラブであるSVシュタインハウズンでキャリアをスタートさせ[1]、選手生活の大半を3度在籍したリップシュタットで過ごした[2]。キャリアを通じて、ドイツ国内の下部リーグでプレイした[3]

ファルケは自身について「得点の取り方を知っていたが、おそらく西ヨーロッパ全体で最も足の遅いストライカー」であったと語っている[4]

指導者

[編集]

初期

[編集]

選手として長く所属したリップシュタットで指導者の道を歩み始めた。6シーズン指揮を執り、クラブを6部から4部へと引き上げ、ファルケが率いたこの期間はリップシュタットにとって最も成功した時代と考えられている[5]。6シーズン率いた後に退任し、1年ほど休暇を取る予定であったが、ボルシア・ドルトムントのリザーヴチームの指揮を執るオファーがあり、これを受諾した。2シーズン監督を務めたが、ドルトムントと新たな契約の合意には至らなかった[3]

ノリッジ・シティ

[編集]

2017年5月25日、2年契約でイングランドEFLチャンピオンシップノリッジ・シティの監督に就任[6]。ノリッジ・シティでの初采配となったアウェイのフラム戦はネルソン・オリヴェイラのゴールで引き分けに持ち込み[7]、ホームのキャロウ・ロードでの初戦となったEFLカップスウィンドン・タウン戦は3-2で勝利した[8]。15勝15分け16敗、リーグ14位でチャンピオンシップでの最初のシーズンを終えた[9][10]

チャンピオンシップ優勝パレードでのファルケ(2019年)

翌シーズン、ノリッジ・シティはチャンピオンシップで優勝し、プレミアリーグへ昇格。このシーズン、11月度の月間最優秀監督に選出され[11]、2019年3月には3年の契約延長に合意し、2022年6月まで指揮を執ることとなった[12]。リーグ第45節の勝利で昇格を確定させ[13]、最終戦の勝利でリーグ優勝を確定させた[14]

2020年7月12日、ノリッジ・シティはウェストハム・ユナイテッドに0-4で敗れ、1シーズンのみでチャンピオンシップへの降格が決まった[15]。しかし翌シーズン、クラブ記録となる勝ち点97でチャンピオンシップを制し、再びプレミアリーグへと返り咲いた[16]。ファルケはチャンピオンシップのシーズン最優秀監督に選出された[17]。2021年7月21日、クラブと新たに4年契約を交わした[18]

2021年9月、ノリッジ・シティは(2019-20シーズンからの通算で)プレミアリーグ15連敗を喫し、同リーグの最長連敗記録を更新した(さらに16連敗まで伸ばした)[19]。11月6日、アウェイのブレントフォード戦に2-1でシーズン初勝利を挙げた試合後に解任された[20][21]

クラノスダール

[編集]

2022年1月13日、ロシアクラスノダールは2年半の契約でファルケが監督に就任したことを発表した[22]。しかしロシアによるウクライナ侵略の影響を受け、3月2日、双方の合意に基づき契約を解消し、他のコーチングスタッフとともにクラブを去ることとなった[23]。冬の中断期間、およびクラスノダール国際空港が軍事利用されたことにより、就任中に試合は行われなかった[24][25]

ボルシア・メンヒェングラートバッハ

[編集]

2022年6月4日、ドイツに戻り、3年契約でボルシア・メンヒェングラートバッハの監督に就任した[25][26]。初陣はDFBポカール1回戦、アマチュアクラブを相手に9-1で勝利[27]。6日後には、ブンデスリーガのシーズン開幕戦で1899ホッフェンハイムに3-1で勝利した[28]

リーグ戦を10位で終え、クラブが目標としていたヨーロッパの国際大会への出場権を得られなかったことから、2023年6月2日、1シーズン限りでの退任となった[29]

リーズ・ユナイテッド

[編集]

2023年7月4日、再びイングランドに渡り、プレミアリーグからチャンピオンシップに降格したリーズ・ユナイテッドの監督に4年契約で就任[30]

監督成績

[編集]
2024年6月15日現在
チーム 就任 退任 記録
勝率
ドイツの旗 ボルシア・ドルトムント II 2015年11月3日 2017年5月25日 56 29 21 6 051.79
イングランドの旗 ノリッジ・シティ 2017年5月25日 2021年11月6日 208 87 49 72 041.83
ロシアの旗 クラスノダール 2022年1月13日 2022年3月2日 0 0 0 0 !
ドイツの旗 ボルシアMG 2022年6月4日 2023年6月2日 36 12 10 14 033.33
イングランドの旗 リーズ・ユナイテッド 2023年7月4日 55 31 12 12 056.36
合計 355 159 92 104 044.79

タイトル

[編集]

クラブ

[編集]
SVリップシュタット08
ノリッジ・シティFC

個人

[編集]
  • EFLチャンピオンシップ 月間最優秀監督(2018年11月)[11]
  • EFLチャンピオンシップ シーズン最優秀監督(2020-21)[17]
  • LMA チャンピオンシップ年間最優秀監督(2021)[31]

脚注

[編集]
  1. ^ Hartwig Sellmann (2015年11月3日). "Daniel Farke hat sich beim SV Lippstadt ein Denkmal gesetzt". Westfalenpost (ドイツ語). 2019年5月28日閲覧
  2. ^ "Daniel Farke - Borussia Mönchengladbach". FuPa (ドイツ語). 2019年12月25日閲覧
  3. ^ a b Tom Bristow (2017年5月23日). "Daniel Farke: The lowdown on Norwich City's manager target". Eastern Daily Press (英語). 2017年5月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年5月28日閲覧
  4. ^ Why does Norwich's manager dislike horses? | Tubes Meets Daniel Farke. Soccer AM (YouTube) (英語). 2019年9月14日. 2019年12月7日閲覧
  5. ^ a b c Cory Varney (2018年11月12日). "The man that never wanted to be a coach: The story behind Daniel Farke" (英語). 2018年11月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年1月29日閲覧[信頼性要検証]
  6. ^ "Norwich City appoint Daniel Farke as Head Coach". ノリッジ・シティFC (英語). 2017年5月25日. 2017年5月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年5月28日閲覧
  7. ^ "Fulham 1–1 Norwich City". BBCスポーツ (英語). 2017年8月5日. 2019年5月28日閲覧
  8. ^ "Norwich City vs Swindon Town on 08 Aug 17". ノリッジ・シティFC (英語). 2017年8月8日. 2018年7月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年8月9日閲覧
  9. ^ Paul MacInnes (2018年10月30日). "Norwich showing signs of promise as Daniel Farke's methods hit home". ガーディアン (英語). 2019年5月28日閲覧
  10. ^ Jim White (2019年2月1日). "Norwich have turned into contenders on a shoestring with German coach Daniel Farke overseeing the revolution". デイリー・テレグラフ (英語). 2019年5月28日閲覧
  11. ^ a b "Daniel Farke wins Sky Bet Championship Manager of the Month award". ノリッジ・シティFC (英語). 2018年12月7日. 2021年8月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年5月28日閲覧
  12. ^ "Daniel Farke signs new contract at Norwich City". ノリッジ・シティFC (英語). 2019年3月13日. 2019年5月28日閲覧
  13. ^ James Law (2019年4月27日). "Norwich City 2–1 Blackburn Rovers". BBCスポーツ (英語). 2019年5月28日閲覧
  14. ^ a b "Aston Villa 1–2 Norwich City". BBCスポーツ (英語). 2019年5月5日. 2019年5月28日閲覧
  15. ^ Chris Darwen (2020年7月13日). "REVIEW Premier League review: Long live Jose Mourinho, Chelsea blunted by Blades and do Liverpool care about 100 points?". Talksport (英語). 2020年7月14日閲覧
  16. ^ a b "Norwich City 4–1 Reading". BBCスポーツ (英語). 2021年5月1日. 2021年5月1日閲覧
  17. ^ a b "2021 EFL Awards winners announced". イングリッシュ・フットボールリーグ (英語). 2021年4月29日. 2021年8月26日閲覧
  18. ^ "Daniel Farke pens contract extension". ノリッジ・シティFC (英語). 2021年7月21日閲覧
  19. ^ James Kilpatrick (2021年9月18日). "Norwich 1-3 Watford: Ismaila Sarr scores twice for Hornets to keep Canaries winless". Sky Sports (英語). 2021年9月19日閲覧
  20. ^ "Club statement: Daniel Farke". ノリッジ・シティFC (英語). 2021年11月6日. 2021年11月6日閲覧
  21. ^ "Daniel Farke sacked by Norwich City despite first league win of season". BBCスポーツ (英語). 2021年11月6日. 2021年11月6日閲覧
  22. ^ "Daniel Farke Has Become the Krasnodar Head Coach". FCクラスノダール (英語). 2022年1月13日. 2022年1月13日閲覧
  23. ^ "FC Krasnodar and Daniel Farke Have Terminated Contract by Mutual Consent". FCクラスノダール (英語). 2022年3月2日. 2022年3月2日閲覧
  24. ^ "Daniel Farke: Former Norwich City boss leaves Russian club Krasnodar". BBCスポーツ (英語). 2022年3月2日. 2022年3月2日閲覧
  25. ^ a b "ボルシアMG、新指揮官にダニエル・ファルケ氏を招へい!". 超ワールドサッカー!. 2022年6月5日. 2023年4月18日閲覧
  26. ^ "Daniel Farke neuer Cheftrainer bei Borussia Mönchengladbach". ボルシア・メンヒェングラートバッハ (ドイツ語). 2022年6月4日. 2022年6月4日閲覧
  27. ^ "Farkes Sonderlob für Thuram - und für Huber". kicker (ドイツ語). 2022年8月1日. 2022年10月23日閲覧
  28. ^ "Marcus Thuram and Ramy Bensebaini on target as Borussia Mönchengladbach beat 10-man Hoffenheim". ブンデスリーガ (英語). 2022年10月7日. 2022年10月23日閲覧
  29. ^ "板倉滉所属のボルシアMG、ファルケ監督が1年で退任決定…欧州大会出場逃す". SOCCERKING. 2023年6月3日. 2023年6月25日閲覧
  30. ^ "降格リーズ、元ノリッジ&ボルシアMG指揮官のファルケを招へい". 超ワールドサッカー!. 2023年7月5日. 2023年7月23日閲覧
  31. ^ "League Managers Association - Pep Guardiola wins Sir Alex Ferguson Trophy for LMA Manager of the Year". League Managers Association (英語). 2021年5月24日. 2021年10月26日閲覧

外部リンク

[編集]