ダニー・ハサウェイ (アルバム)
『ダニー・ハサウェイ』 | ||||
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ダニー・ハサウェイ の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 |
ニューヨーク アトランティック・レコーディング・スタジオ アディショナル・レコーディング:フロリダ州マイアミ クライテリア・スタジオ イリノイ州シカゴ ユニヴァーサル・スタジオ(#8) | |||
ジャンル | R&B、ソウル | |||
時間 | ||||
レーベル | アトコ・レコード | |||
プロデュース |
ジェリー・ウェクスラー&アリフ・マーディン(#8を除く) ダニー・ハサウェイ(#8) | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
チャート最高順位 | ||||
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ダニー・ハサウェイ アルバム 年表 | ||||
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『ダニー・ハサウェイ』(Donny Hathaway)は、アメリカ合衆国のR&B歌手ダニー・ハサウェイが1971年に発表した2作目のスタジオ・アルバム。
背景
[編集]収録曲の大部分はカヴァー曲である。本作で唯一のオリジナル曲「テイク・ア・ラヴ・ソング」はイリノイ州シカゴのユニヴァーサル・スタジオで録音され、この曲のみハサウェイがセルフ・プロデュースした[3]。
1993年の再発CDには、ボーナス・トラックが2曲追加された[1]。「ディス・クリスマス」は1970年発表のシングル曲(Atco 45-6799)で、「ビー・ゼア」は同作のB面曲としてリリースされた曲である[4]。なお、「ディス・クリスマス」は1972年のクリスマス・シーズンにヒットしており、12月23日付の『ビルボード』のクリスマス・シングル・チャートで11位となっている[5]。
反響・評価
[編集]アメリカの総合アルバム・チャートBillboard 200では89位を記録[2]。また、『ビルボード』のR&Bアルバム・チャートでは6位、ジャズ・アルバム・チャートでは13位に達した[2]。1972年には、「ギヴィング・アップ」がB面にジョン・レノンのカヴァー「ジェラス・ガイ」を収録してシングル・カットされ[6]、Billboard Hot 100で81位、『ビルボード』のR&Bシングル・チャートで21位を記録している[2]。
ジョン・ブッシュはオールミュージックにおいて5点満点中3点を付け「『新しきソウルの光と道』が教会でクワイヤを指揮しているような作品だったのに対し、『ダニー・ハサウェイ』は、奉仕が終わった後の聖域で、男が独りで嘆いているように聴こえる」と評している[7]。
収録曲
[編集]- ギヴィング・アップ "Giving Up" (Clyde Wilson, Herbert Ross) – 6:24
- ア・ソング・フォー・ユー "A Song for You" (Leon Russell) – 5:28
- リトル・ガール "Little Girl" (Billy Preston) – 4:47
- 兄弟の誓い "He Ain't Heavy, He's My Brother" (Bob Russell, Bobby Scott) – 5:55
- マグニフィセント・サンクチュアリー・バンド "Magnificent Sanctuary Band" (Dorsey Burnette) – 4:24
- シー・イズ・マイ・レディ "She Is My Lady" (George S. Clinton) – 5:33
- アイ・ビリーヴ・イン・ミュージック "I Believe in Music" (Mac Davis) – 3:38
- テイク・ア・ラヴ・ソング "Take a Love Song" (D. Hathaway, Nadine McKinnor) – 4:53
- サインはピース "Put Your Hand in the Hand" (Gene MacLellan) – 3:49
CDボーナス・トラック
[編集]- ビー・ゼア "Be There" (Charles Ostiguy, D. Hathaway) – 3:05
- ディス・クリスマス "This Christmas" (Donny Pitts, N. McKinnor) – 3:49
参加ミュージシャン
[編集]- ダニー・ハサウェイ - ボーカル、キーボード、アレンジ
- コーネル・デュプリー - ギター
- チャック・レイニー - ベース
- アル・ジャクソン・ジュニア - ドラムス
- キング・カーティス - テナー・サックス・ソロ(on #1)
- ジョー・ニューマン - トランペット・ソロ(on #6)
- シシー・ヒューストン - バックグラウンド・ボーカル
- マーナ・スミス - バックグラウンド・ボーカル
- シルヴィア・シェムウェル - バックグラウンド・ボーカル
- ジュディ・クレイ - バックグラウンド・ボーカル
- ディアドラ・タック - バックグラウンド・ボーカル
- サミー・ターナー - バックグラウンド・ボーカル
- J・R・ベイリー - バックグラウンド・ボーカル
- ロナルド・ブライト - バックグラウンド・ボーカル
- マーナ・サマーズ - バックグラウンド・ボーカル
- The Interdenominational Singers - バックグラウンド・ボーカル
- アリフ・マーディン - ストリングス、ホーン&コーラス・アレンジ(on #2, #5, #6, #7, #9)
下記のミュージシャンは「テイク・ア・ラヴ・ソング」のみ参加[3]。
- フィル・アップチャーチ - エレクトリックベース
- スティーヴ・ノヴォセル - ベース
- モリス・ジェニングス - ドラムス
- I・ストーン - バックグラウンド・ボーカル
- S・ホワイト - バックグラウンド・ボーカル
- L・タインズ - バックグラウンド・ボーカル
脚注
[編集]- ^ a b Donny Hathaway - Donny Hathaway (CD, Album) at Discogs
- ^ a b c d Donny Hathaway - Awards | AllMusic
- ^ a b オリジナルLP裏ジャケット記載のクレジットに準拠
- ^ Donny Hathaway - This Christmas / Be There (Vinyl) at Discogs
- ^ “Best Bets for Christmas”. Billboard (Nielsen Business Media) 84 (52): 4. (1972-12-23). ISSN 0006-2510. - Google Books参照
- ^ Donny Hathaway - Giving Up / Jealous Guy (Vinyl) at Discogs
- ^ Donny Hathaway - Donny Hathaway | AllMusic - Review by John Bush