ダニー・フィリップ
| ダニー・フィリップ Danny Philip | |
|---|---|
 ダニー・フィリップ（2011年9月） | |
| 生年月日 | 1953年8月5日（71歳） |
| 出生地 |
.svg){kind=small} イギリス領ソロモン諸島、ロクル |
| 所属政党 | 改革民主党 （2000年から） |
| 配偶者 | マーガレット・フィリップ |
| 在任期間 | 2010年8月25日 - 2011年11月16日 |
| 元首 | エリザベス2世 |
ダニー・フィリップ（英語: Danny Philip、1953年8月5日 - ）は、ソロモン諸島の政治家、外交官。2010年から2011年まで、同国の首相を務めた[1]。
既婚で、マーガレット夫人との間に三男がいる[1]。
経歴
[編集]西部州レンドバ島の町、ロクルの出身[2]。母は急性灰白髄炎のため、生後2日でこの世を去った[2]。1973年にベイカマ高等学校卒、1977年にフィジーのフルトン大学卒、1980年にニュージーランドのヴィクトリア大学ウェリントンに留学[1]。英語教師、言語学者になった[2]。
1984年から2001年まで、通算4期にわたり国会議員を務めた[3]。選挙区は当初ヴォナ・ヴォナ＝レンドヴァ＝テテパレ選挙区だったが、1994年にサウス・ニュー・ジョージア＝レンドヴァ・テテパレ選挙区に改称された[3]。1985年から1988年にかけ、文部相、商業・第一産業相を歴任[1]。1989年に副首相兼内務相に就任[1]。1992年12月に太平洋国会議員連合（APPU）主催の文化学者会議に出席するため日本を訪問、1995年にも高級実務者の招聘により訪日している[1]。1995年から1996年、2000年7月から2001年6月にかけ外務相、1997年から改革民主党を結成する2000年まで人民保守党の党首を務めた。しかし、2001年と2006年の総選挙で続けて落選。その間、憲法改正委員会の委員などを務めた[1]。
2010年の総選挙後、8月24日に首相に就任[4]。首相選挙ではスティーヴ・アバナ民主党党首と対決したが、フィリップ26票、アバナ23票でわずか3票差で上回った[4]。選挙後の勝利宣言では「まずやるべきは新しい政府を形作ることだ」と述べ[4]、憲法改正に熱心に取り組む構えを見せた。憲法改正はフィリップ率いる改革民主党の選挙公約の柱であった[5]。副首相にはマナセー・マエランガが就いた[6]。
同年10月12日には夫妻で台湾を訪れ、総統府で馬英九総統と会見。両国のパートナーシップをアピールした[7]。
5人の閣僚と7人の平議員が野党側に寝返り、内閣不信任決議案の可決が確実視された2011年11月10日、フィリップは自らの辞任を発表した。その後、11月16日に同じ「改革と発展のための国民連合」所属のゴードン・ダルシー・リロが新首相に選出されたことで、正式に首相職を辞した。平議員として政界には留まった[8]。
脚注
[編集]- ^ a b c d e f g 外務省: ダニー・フィリップ ソロモン諸島首相略歴
- ^ a b c Habru, Priestley (2010年8月26日). “New PM dedicates win to late mum”. Island Sun 2010年8月29日閲覧。
- ^ a b “Steve Abana or Danny Philip for PM”. Solomon Times. (2010年8月23日) 2010年8月24日閲覧。
- ^ a b c “Danny Philip is Prime Minister”. Solomon Times. (2010年8月25日) 2010年8月24日閲覧。
- ^ "Party vows to reform constitution", Island Sun, July 12, 2010
- ^ "PM Philip name ministers" Archived 2010年8月29日, at the Wayback Machine., Island Sun, August 27, 2010
- ^ 馬英九総統がソロモン諸島のフィリップ首相ら一行と会見 - プレースリリース - 台北駐大阪経済文化弁事処
- ^ Osifelo, Eddie (2011年11月24日). “Former PM now a backbencher”. Solomon Times. オリジナルの2012年4月10日時点におけるアーカイブ。 2011年12月4日閲覧。