ダミアーノ・ダヴィド
Damiano David | |
---|---|
2018年撮影 | |
基本情報 | |
生誕 | 1999年1月8日(25歳) |
出身地 | イタリアローマ |
ジャンル |
オルタナティブ・ロック ラップ・ロック グラム・ロック |
活動期間 | 2016年~現在 |
レーベル | ソニー・ミュージック |
ダミアーノ・デイビッド (Damiano David、1999年1月8日[1] - ) は、ロックバンド『マネスキン(Måneskin)』のリードボーカリストとして知られるイタリアのミュージシャン。同バンドはサンレモ音楽祭2021、ユーロビジョンソングコンテスト2021にて優勝した。
来歴
[編集]イタリアのローマにて、客室乗務員の両親のもとに生まれる[2]。仕事柄ゆえ彼とその兄弟ヤコポは幼少より世界中を旅する生活をしており、様々な文化に触れて育ってきた[3]。17歳になる頃にはポイントガードとしてバスケットボールの才能を見せ、地元のクラブチーム『ユーロバスケット・ローマ』にて活躍した。彼はその頃の思い出を、人生における重要な成功体験であると語っている[4][5][6]。
ダヴィドが歌を始めたのはわずか6歳の頃である[7]。のちにマネスキンのメンバーとなるヴィクトリア・デ・アンジェリス、トーマス・ラジと出会ったエウジェーニオ・モンターレ州立高等学校では、就学するも卒業はせず、両親の支援のもと音楽業に専念した[8]。地元のバンドにボーカリストとして紹介された際、当初は彼のボーカルスタイルが「ポップすぎる」ことを理由に断られたものの、最終的にはその熱意ゆえにバンドに迎えられることとなる[9]。まもなくダヴィドは自身のスタイル、特にステージにおける自らのキャラクターを、自由に自己表現できるやり方に変えていった[3][10][11]。
2016年にマネスキンを結成。初期はストリートミュージシャンとしてローマ市街で演奏を行っていたが、イタリアのタレントショーX Factor第11シーズン目のステージ2をクリアしたことで一躍知名度を上げる。2018年にソニー・ミュージックよりデビューアルバム 『Il ballo della vita』を発売し、2018年から2019年にかけてツアーを行った。2021年にはセカンドアルバムとなる『Teatro d'ira: Vol. I』がリリースされた[3][9][12]。
ユーロビジョン・ソング・コンテスト2021での優勝後、ダヴィドには同コンテストファイナルでの薬物使用疑惑が持ち上がったが、すぐに虚偽と判明している[13][14][15]。ダヴィドに薬物乱用歴はなく、バンドメンバーらとともに結成当初より薬物反対を唱えてきた[16][17]。Vogue Italiaのインタビューでは「僕たちは、アルコールと薬物に溺れるステレオタイプなロックスター像に嵌まるつもりはない」と答えている。創作性は「健康的かつ熟練した、明朗な」精神により生まれるものであるとダヴィドは信じており、27クラブを例に挙げながら「何かに依存し、自らを縛ること」によって自己表現を試みるのは矛盾していると発言している[3]。
ダヴィドは2021年の公開映画『クルエラ』にて主人公のクルエラの片腕ジェフリーのイタリア語版吹き替えを務め、作中挿入歌であるザ・ストゥージズの『I Wanna Be Your Dog』をカバーした[18]。
プライベート
[編集]- 地元ローマのサッカークラブ、ASローマのファンであり、スタジアムの観客席で観戦する姿を何度も目撃されている[19]。
- 2024年2月5日、『ディセンダント』シリーズなどで有名なアメリカ合衆国の女優、ダヴ・キャメロンと交際してることを公表[20]。クライグ・デイヴィスのグラミー賞授賞式のプレパーティに揃って出席した。
脚注
[編集]- ^ Lupini, Anna (7 January 2021). “Damiano, 22 anni da rockstar per il cantante dei Maneskin” (イタリア語). La Repubblica 2 June 2021閲覧. "...è nato a Roma l'8 gennaio del 1999"
- ^ “La foto vintage dei genitori di Damiano dei Maneskin svela a chi assomiglia di più (e perché è così bello) [Vintage photo of parents of Damiano from Maneskin reveals who he looks most like (and why he's so handsome)]” (Italian). Elle Italia (Milan: Hearst Magazine Italia). (18 June 2021)
- ^ a b c d Caprotti, Elisabetta (24 May 2021). “Damiano David: "La droga è una grandissima zozzeria"”. Vogue Italia. 27 May 2021閲覧。
- ^ Antonio Lepone (2 June 2021). “Il Basket Prima Dei Maneskin” (イタリア語). Il Messaggero. 2 June 2021閲覧。
- ^ “Damiano dei Maneskin, passato da play nell'Eurobasket e presente da grande tifoso della Roma” (イタリア語). Il Corriere della Sera (7 March 2021). 2 June 2021閲覧。
- ^ Maria Elena Barnabi (22 February 2019). “Damiano dei Måneskin: "Sesso, droga? Preferiamo la disciplina"” (イタリア語). Cosmopolitan. 2 June 2021閲覧。
- ^ “Eurovision 2021, vincono i Maneskin: il rock d'Italia conquista l'arena di Rotterdam | VIDEO” (イタリア語). Le Iene. 2021年6月3日閲覧。
- ^ Sonia Montrella (24 November 2017). “Tutto quello che c'è da sapere sui Maneskin” (イタリア語). Agenzia Giornalistica Italia. 16 June 2021閲覧。
- ^ a b Laffranchi, Andrea (24 May 2021). “Damiano dei Maneskin, la sua storia: dalla strada all'Eurovision, "Con le monetine raccolte il primo singolo"” (イタリア語). Corriere della Sera 26 May 2021閲覧。
- ^ Mario Manca (15 December 2017). “X Factor 11, Maneskin: "Siamo rock, ma con un'anima da secchioni"” (イタリア語). Vanity Fair. 2 June 2021閲覧。
- ^ Caprotti, Elisabetta (24 May 2021). “Damiano David: "La droga è una grandissima zozzeria"”. Vogue Italia. 27 May 2021閲覧。
- ^ Mastrantonio, Luca (11 February 2021). “Måneskin, trionfo a Eurovision: "La rabbia dei ventenni è di nuovo forza creativa"” (イタリア語). Corriere della Sera. 2 June 2021閲覧。
- ^ “Damiano David: Eurovision winner cleared of drug use by broadcaster”. BBC (25 May 2021). 26 May 2021閲覧。
- ^ Campbell, Lucy (24 May 2021). “Eurovision: Måneskin lead singer cleared of taking drugs at final”. The Guardian 26 May 2021閲覧。
- ^ Nick Vivarelli (25 May 2021). “Eurovision Winners Måneskin Talk 'Offensive' Drug Accusations, and Bringing Italian Rock to the World”. Variety. 26 May 2021閲覧。
- ^ Mastrantonio, Luca (29 March 2018). “Perché i Måneskin fanno ballare anche le mamme delle fan” (イタリア語). Corriere della Sera 16 June 2021閲覧。
- ^ “Maneskin, ritorno a casa dopo il trionfo tra gioia e polemiche sull'uso di droga” (イタリア語). La Repubblica. (24 May 2021) 16 June 2021閲覧。
- ^ “Maneskin doppiatori per Crudelia: "Siamo come Lei"” (イタリア語). Sky TG24 (25 May 2021). 16 June 2021閲覧。
- ^ https://football-italia.net/maneskin-singer-damiano-takes-time-out-to-cheer-on-roma/
- ^ “マネスキンのダミアーノ・ダヴィドとダヴ・キャメロンが交際を認める グラミー賞プレパーティーでキスを披露”. ELLE (2024年2月4日). 2024年8月18日閲覧。