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ダレン・オデイ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ダレン・オデイ
Darren O'Day
アトランタ・ブレーブスでの現役時代
(2022年5月4日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 フロリダ州デュバル郡ジャクソンビル
生年月日 (1982-10-22) 1982年10月22日(42歳)
身長
体重
6' 4" =約193 cm
220 lb =約99.8 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2006年 アマチュアFA
初出場 2008年3月31日
最終出場 2022年7月11日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

ダレン・クリストファー・オデイDarren Christopher O'Day, 1982年10月22日 - )は、アメリカ合衆国フロリダ州デュバル郡ジャクソンビル出身の元プロ野球選手投手)。右投右打。

祖父はオダチョウスキーという姓のポーランド人で、オデイはそれに由来する[1]

経歴

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プロ入り前

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高校時代は無名の存在で、フロリダ大学にも奨学金無しで入学した。2年時にサイドスローに転向してから成績が向上し、2005年にはカレッジ・ワールドシリーズに出場。その傍らで獣医学を専攻し、メディカル・スクールへの進学も考えていた。MCATの点数は合格ラインを上回っていたが、最終的には野球でプロを目指す道を選んだ[2]

プロ入りとエンゼルス時代

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2006年5月29日にドラフト外でロサンゼルス・エンゼルス・オブ・アナハイムと契約してプロ入り。この年は傘下のパイオニアリーグのルーキー級オレム・オウルズ英語版とA級シーダーラピッズ・カーネルズでプレー。A級シーダーラピッズでは17試合に登板して3勝1敗、防御率2.70、14奪三振を記録した。

2007年はA+級ランチョクカモンガ・クエークスとAA級アーカンソー・トラベラーズでプレー。AA級アーカンソーでは29試合に登板して3勝4敗、防御率3.99、22奪三振を記録した。

2008年3月29日にエンゼルスとメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りすると[3]、31日のミネソタ・ツインズ戦でメジャーデビュー。1点ビハインドの8回裏から登板し、1回を2安打無失点に抑えた[4]。16試合に登板したが、5月13日にAAA級ソルトレイク・ビーズへ降格した[5]。6月9日にクリス・ブーチェック故障者リスト入りしたため、メジャーへ昇格[6]。11試合に登板したが、8月4日に再びAAA級ソルトレイクへ降格した[7]。登録枠が拡大された9月2日に再昇格[8]。この年は30試合に登板して0勝1敗、防御率4.57、29奪三振を記録した。オフの10月21日に40人枠を外れ、マイナー契約でAAA級ソルトレイクへ降格した[9]

メッツ時代

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2008年12月に行われたルール・ファイブ・ドラフトニューヨーク・メッツから指名され、移籍した[10]

2009年3月1日にメッツと1年契約に合意し、開幕ロースター入りした。開幕後は4試合に登板し、防御率0.00だったが、4月18日にDFAとなった[11]。ルール・ファイブ・ドラフトの規約でエンゼルスが獲得の権利を握ったが、エンゼルスは獲得せずにウェイバー公示した。

レンジャーズ時代

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テキサス・レンジャーズでの現役時代
(2009年4月27日)

2009年4月22日にウェイバー公示を経てテキサス・レンジャーズへ移籍した[12]。移籍後はC.J.ウィルソンに次いでチーム2位の64試合に登板し、防御率1.94、WHIP0.95という好成績を残した。20ホールドはチームトップだった[13]

2010年3月4日にレンジャーズと1年契約に合意[14]。この年は72試合(アメリカンリーグ7位タイ)に登板し、レンジャーズの中継ぎ陣の柱として大車輪の活躍を見せ、球団初のリーグ優勝に貢献した。しかし、サンフランシスコ・ジャイアンツとのワールドシリーズでは不振に陥り、登板した4試合のうち3試合で失点してしまった(シリーズの防御率は13.50)[15]

2011年1月23日に年俸調停を回避し、125万1000ドルの1年契約に合意[16]。当初は移籍したフランク・フランシスコに代わるセットアッパーを任されたが、4月26日のトロント・ブルージェイズ戦で臀部を痛め、その手術により前半戦の大半を棒に振ってしまった[17]、8月には右肩の炎症で故障者リストに入った[18]。9月には復帰したが、プレーオフのロースターからは漏れた[19]

オリオールズ時代

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ボルチモア・オリオールズでの現役時代
(2018年6月16日)

2011年11月2日にウェイバー公示を経てボルチモア・オリオールズに移籍した[20]

2012年1月17日にオリオールズと1年契約に合意[21]。この年は69試合に登板して7勝1敗、防御率2.28、69奪三振を記録した。

2013年2月18日にオリオールズと総額580万ドルの2年契約(2015年・425万ドルの球団側選択オプション付き)に合意[22][23]。この年は68試合に登板して5勝3敗2セーブ、防御率2.18、59奪三振を記録した。

2014年は、更なる飛躍を遂げるシーズンとなった。68試合に投げて5年ぶりとなる防御率1.00台で、自己ベストとなる1.70を記録。WHIPも2年ぶりに1.00未満に抑え、オリオールズのリリーフ陣を牽引した。この活躍が認められ、翌年の契約の球団オプションが行使された。

2015年、3年連続で68試合に登板。防御率1.52は前年の数値を更に下回る自己ベストの数値であり、また、奪三振率では初めて10.00を超えた。初めてオールスターに選出されたが、登板機会は無かった。オフの11月2日にFAとなった[24]が、12月14日にオリオールズと4年3100万ドルで再契約を結んだ[25]

2016年は出番が激減し、それまで4年連続で継続していた68試合以上の登板試合が途切れて34試合に留まった。3勝1敗3セーブ、防御率3.77という成績に留まったが、奪三振率は2年連続で11.0以上をマークした。

2017年は登板機会を取り戻し、64試合に登板。2勝3敗2セーブ、防御率3.43と一定の復活を見せた。

ブレーブス時代

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2018年7月31日にエバン・フィリップスブレット・カンバーランド英語版ブルース・ジマーマンジーン・カルロス・エンカーナシオン及びインターナショナル・ボーナス・プール(海外選手契約金枠)250万ドルとのトレードで、ケビン・ゴーズマンと共にアトランタ・ブレーブスへ移籍した[26]

2019年オフの10月31日にFAとなったが、11月8日に1年225万ドルで再契約した[27]

2020年オフの10月28日にFAとなった[28]

ヤンキース時代

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ニューヨーク・ヤンキースでの現役時代
(2021年2月19日)

2021年2月10日にニューヨーク・ヤンキースと1年175万ドル(2022年のオプション付き)で契約を結んだ[29]。シーズンでは開幕をMLBで迎えたが、5月1日に回旋筋腱板の張りで故障者リスト入りした[30]のが響き、12試合の登板にとどまった。オフの11月4日にFAとなった[31]

ブレーブス復帰

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2021年11月29日に古巣のブレーブスとマイナー契約を結んだ[32]

2022年4月3日にメジャー契約を結んで開幕ロースター入りすることが発表された[33]。オフの11月6日にFAとなった[34]

2023年1月30日に現役引退を発表した[35]

詳細情報

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年度別投手成績

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W
H
I
P
2008 LAA 30 0 0 0 0 0 1 0 1 .000 194 43.1 49 2 14 6 4 29 1 0 24 22 4.57 1.45
2009 NYM 4 0 0 0 0 0 0 0 0 --- 17 3.0 5 0 1 0 1 2 0 0 2 0 0.00 2.00
TEX 64 0 0 0 0 2 1 2 20 .667 216 55.2 36 3 17 1 4 54 1 0 12 12 1.94 0.95
'09計 68 0 0 0 0 2 1 2 20 .667 233 58.2 41 3 18 1 5 56 1 0 14 12 1.84 1.01
2010 72 0 0 0 0 6 2 0 21 .750 240 62.0 43 5 12 2 5 45 0 0 15 14 2.03 0.89
2011 16 0 0 0 0 0 1 0 3 .000 74 16.2 17 7 5 0 2 18 0 0 10 10 5.40 1.32
2012 BAL 69 0 0 0 0 7 1 0 15 .875 263 67.0 49 6 14 2 3 69 0 0 17 17 2.28 0.94
2013 68 0 0 0 0 5 3 2 20 .625 247 62.0 47 7 15 1 5 59 1 0 16 15 2.18 1.00
2014 68 0 0 0 0 5 2 4 25 .714 271 68.2 42 6 19 4 8 73 0 0 14 13 1.70 0.89
2015 68 0 0 0 0 6 2 6 18 .750 257 65.1 47 5 14 1 5 82 0 0 13 11 1.52 0.93
2016 34 0 0 0 0 3 1 3 10 .750 131 31.0 25 6 13 2 1 38 0 0 13 13 3.77 1.23
2017 64 0 0 0 0 2 3 2 17 .400 240 60.1 41 8 24 2 3 76 0 1 24 23 3.43 1.08
2018 20 0 0 0 0 0 2 2 4 .000 83 20.0 18 3 4 1 3 27 0 1 9 8 3.60 1.10
2019 ATL 8 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 21 5.1 3 0 1 0 1 6 0 0 1 1 1.69 0.75
2020 19 0 0 0 0 4 0 0 2 1.000 67 16.1 8 1 5 0 3 22 0 0 3 2 1.10 0.80
2021 NYY 12 0 0 0 0 0 0 0 4 46 10.2 9 2 4 0 1 11 0 1 4 4 3.38 1.22
2022 ATL 28 0 0 0 0 2 2 0 5 .500 94 21.2 19 3 10 2 1 26 0 0 12 10 4.15 1.34
MLB:15年 644 0 0 0 0 42 21 21 165 .667 2461 609.0 458 64 172 24 50 637 3 3 189 175 2.59 1.03

年度別守備成績

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投手(P)












2008 LAA 30 3 9 1 1 .923
2009 NYM 4 0 0 0 0 ----
TEX 64 1 6 0 0 1.000
'09計 68 1 6 0 0 1.000
2010 72 4 5 1 0 .900
2011 16 2 2 1 0 .800
2012 BAL 69 3 6 0 0 1.000
2013 68 4 3 1 2 .875
2014 68 4 11 1 0 .938
2015 68 2 4 0 1 1.000
2016 34 1 1 0 0 1.000
2017 64 3 10 1 0 .929
2018 20 0 4 0 0 1.000
2019 ATL 8 0 0 0 0 ----
2020 19 1 2 1 0 .750
2021 NYY 12 0 1 0 0 1.000
2022 ATL 28 1 2 0 1 1.000
MLB 644 29 66 7 5 .931

記録

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背番号

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  • 53(2008年)
  • 36(2009年 - 同年途中)
  • 56(2009年途中 - 2022年)

脚注

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  1. ^ Orioles Players Weekend nicknames explained MLB.com (英語) (2017年8月24日) 2017年9月4日閲覧
  2. ^ T.R. Sullivan (2010年3月25日). “Reliever O'Day a true renaissance man” (英語). MLB.com. 2015年12月15日閲覧。
  3. ^ "Angels announce 2008 Opening Day roster". MLB.com (Press release). 30 March 2008. 2015年12月15日閲覧
  4. ^ Scores for Mar 31, 2008”. ESPN (2008年3月31日). 2015年12月15日閲覧。
  5. ^ Lyle Spencer (2008年5月13日). “Halos' Izturis activated from 15-day DL”. MLB.com. 2015年12月15日閲覧。
  6. ^ Mike Scarr (2008年6月9日). “O'Day recalled from Triple-A Salt Lake”. MLB.com. 2015年12月15日閲覧。
  7. ^ Rhett Bollinger (2008年8月4日). “Izturis will avoid disabled list”. MLB.com. 2015年12月15日閲覧。
  8. ^ Rhett Bollinger (2008年9月2日). “Familiar faces join Angels in September”. MLB.com. 2015年12月15日閲覧。
  9. ^ Lyle Spencer (2008年10月21日). “Angels replace O'Day on 40-man roster”. MLB.com. 2015年12月15日閲覧。
  10. ^ Anthony DiComo (2008年12月11日). “Mets add depth to 'pen in Rule 5 Draft”. MLB.com. 2015年12月15日閲覧。
  11. ^ Lyle Spencer (2009年4月19日). “Halos may choose to bring back O'Day”. MLB.com. 2015年12月15日閲覧。
  12. ^ "Rangers place RHP Kris Benson on 15-day disabled list; Acquire RHP Darren O'Day on waiver claim from New York Mets". MLB.com (Press release). 22 April 2009. 2015年12月15日閲覧
  13. ^ Texas Rangers 2009 Pitching Statistics” (英語). ESPN. 2015年12月15日閲覧。
  14. ^ "Rangers sign 14 players to 2010 contracts; All players under contract". MLB.com (Press release). 4 March 2010. 2015年12月15日閲覧
  15. ^ Darren O'Day Game By Game Stats and Performance” (英語). ESPN. 2015年12月15日閲覧。
  16. ^ Baily Stephens (2011年1月23日). “Signing O'Day, Rangers avoid arbitration” (英語). MLB.com. 2015年12月15日閲覧。
  17. ^ Richard Durrett (2011年4月27日). “Darren O'Day (hip) to undergo surgery” (英語). ESPN. 2015年12月15日閲覧。
  18. ^ T.R. Sullivan (2011年9月9日). “Cruz, running without problem, nears return” (英語). MLB.com. 2015年12月15日閲覧。
  19. ^ T.R. Sullivan (2011年10月8日). “Texas adds Tateyama, not O'Day, to ALCS 'pen” (英語). MLB.com. 2015年12月15日閲覧。
  20. ^ "Orioles Claim RHP Darren O'Day On Waivers". MLB.com (Press release). 2 November 2011. 2015年12月15日閲覧
  21. ^ "Orioles agree to terms with LHP Dana Eveland and RHPs Jim Johnson and Darren O'Day". MLB.com (Press release). 17 January 2012. 2015年12月15日閲覧
  22. ^ "Orioles Agree to Terms with RHP Darren O'Day on Two-Year Contract with Club Option for 2015". MLB.com (Press release). 18 February 2012. 2015年12月15日閲覧
  23. ^ Justin Hunter (2012年2月9日). “Orioles, Darren O'Day agree to two-year deal”. MLB Daily Dish. 2015年12月15日閲覧。
  24. ^ Transactions | orioles.com” (英語). MLB.com (2015年11月2日). 2015年11月3日閲覧。
  25. ^ Dan Connolly (2015年12月14日). “Orioles make Darren O'Day deal official; Navarro designated” (英語). The Baltimore Sun. 2015年12月15日閲覧。
  26. ^ Mark Bowman (2018年7月31日). “Gausman, O'Day acquired from Orioles” (英語). MLB.com. 2018年8月6日閲覧。
  27. ^ Mark Bowman (2019年11月8日). “Braves re-sign righty O'Day to one-year deal” (英語). MLB.com. 2019年11月9日閲覧。
  28. ^ Manny Randhawa and Paul Casella (2020年11月11日). “2020-21 free agents, position by position” (英語). MLB.com. 2020年11月17日閲覧。
  29. ^ Bryan Hoch (2021年2月11日). “Yanks finalize deal with sidearmer O'Day” (英語). MLB.com. 2021年2月13日閲覧。
  30. ^ Bryan Hoch (May 2, 2021). “Yanks place O'Day (right rotator) on IL” (英語). MLB.com. May 3, 2021閲覧。
  31. ^ MLB公式プロフィール参照。2021年12月25日閲覧。
  32. ^ Steve Adams and Tim Dierkes (2021年11月29日). “Braves, Darren O’Day Agree To Minor League Deal” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年12月25日閲覧。
  33. ^ Mark Bowman (2022年4月3日). “Champs' roster looks set, with some surprises” (英語). MLB.com. 2022年4月30日閲覧。
  34. ^ 131 Players Become XX(B) Free Agents” (英語). MLB Players.com (November 6, 2022). November 14, 2022閲覧。
  35. ^ Brian Murphy (2023年1月31日). “Submariner O'Day retires after 15 seasons”. MLB.com. 2023年2月5日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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