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ダースレイダー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ダースレイダー
劇場版 センキョナンデス』の舞台挨拶(2023年3月19日、名古屋シネマテーク)。左はプチ鹿島
基本情報
出生名 和田礼
別名 FUNK入道
RAYMOND GREEN
Rei Wordup
生誕 (1977-04-11) 1977年4月11日(47歳)
出身地 フランスの旗 フランス
学歴 東京大学文学部中退
ジャンル ヒップホップ
職業 MC
活動期間 1998年 -
レーベル Da.Me.Records
9SARI GROUP/BLACK SWAN
HOTGATE
事務所 吉田正樹事務所
共同作業者 DJオショウ餓鬼レンジャー
DJ KOPERO
漢 a.k.a. GAMI
THE BASSONS
公式サイト ダースレイダー Official Blog「一瞬一秒をFUNKしろ!ROCKしろ!爆破しろ!」
DARTHREIDER
YouTube
チャンネル
活動期間 2011年 -
ジャンル 音楽
登録者数 3.33万人
総再生回数 1,375万回
チャンネル登録者数・総再生回数は
2024年7月19日時点。
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ダースレイダー(DARTHREIDER)(本名:和田 礼〔わだ れい〕、1977年4月11日 - )は、日本のヒップホップミュージシャントラックメーカー

来歴

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フランスパリ生まれ[1]。4歳までをパリ、6〜10歳はロンドンで過ごす[1][2]。父は朝日新聞ヨーロッパ総局長や論説副主幹を歴任した和田俊。祖父は映画プロデューサーの大塚和[3]

小4の夏休みに帰国し明星学園小学校へ転入[2]武蔵中学校・高等学校を卒業後[4]駿台予備校お茶の水校での浪人を経て、東京大学文科II類に進学。同科類の学生の多くは経済学部へ進学するが、数学が得意ではなかったため3年次の進学振り分けでは文学部東洋史学科を選択した。しかし、所属した桜井由躬雄のゼミで求められたオランダ語文献の読解に挫折し大学を中退する[5][1]

1998年に「MICADELIC」のメンバーとして活動を始め、P-VINECUTTING EDGEビクターに作品を残す。東大在学中の23歳でアルバムデビュー[6]2004年にレーベルDa.Me.Recordsを立ち上げ[1]KEN THE 390COMA-CHITARO SOUL環ROYなどを輩出。高速回転頭脳とHIPHOPをはじめとする音楽愛に溢れたスタイルでのMCにも定評あり、「DMC」や「B BOY PARK」、3on3から民放の『流派-R』(テレビ東京)・SPACESHOWER TVNHK・『BAZOOKA!!!』「高校生RAP選手権」(BSスカパー!)など様々なメディアに出演。

2010年6月、クラブでのMCの直前に脳梗塞で倒れ1ヶ月の入院を余儀なくされる。入院中の検査で糖尿病に罹患していることも発覚。合併症により左眼を失明するも、のちに現場復帰[1]。以後、その左眼につけた眼帯[注釈 1]がトレードマークとなっている。2014年4月末より、MC漢率いる鎖グループ傘下のレーベルBLACK SWANの代表兼所属MCに就任。

2015年6月頃よりギターレスファンクバンド、「THE BASSONS」の活動を開始[8]2017年7月、鎖グループを退社。同年9月『NEWS RAP JAPAN』(AbemaTV)にて共演していたプチ鹿島の勧めによりオフィス北野に入社。この頃から、東京都立大学(当時は首都大学東京)にて、社会学者宮台真司のゼミに顔を出し始める。2018年4月末をもってオフィス北野を退社。7月20日から吉田正樹事務所の所属となった[9]

2020年4月より、宮台真司と共に定期的に「100分de宮台」という動画配信などをしている。

2023年2月18日、プチ鹿島とともに監督・主演したドキュメンタリー映画『劇場版 センキョナンデス』が公開される[10]。映画は「ヒルカラナンデス」のスピンオフ企画の際に撮影された2021年の衆院選香川1区、2022年の参院選大阪府選挙区京都府選挙区の映像素材を中心に構成されており、公開2か月弱で観客動員1万人を記録した[11]

同年6月24日、『劇場版 センキョナンデス』の初配信記念イベントが渋谷のLOFT9で開催。プチ鹿島、大島新、前田亜紀、三輪記子らとともに出演し[12]、選挙ロードムービーの第二弾『シン・ちむどんどん』を同年8月11日に那覇市桜坂劇場で緊急公開すると発表した[13]

ディスコグラフィー

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ソロアルバム

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以上、全てDa.Me.Records

EP

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シングル

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  • SUPER DEAD (feat. pancho)(2023年10月1日)復刻シングル
  • 空想科学 (feat. Rino Latina II & 茂千代)(2024年1月6日)

コンピレーション・企画盤

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DARTHREIDER & DJ OSHOW

RAYMOND GREEN

DMR

Da.Me.Records allstars

  • DEADLY METAL ROLLERCOASTER

CROWN28(DARTHREIDER & MC JOE)

  • CROWN28

W和田POSSE

  • W和田POSSE

参加作品

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※ダメレコ・オールスターズ作品除く。

  • 三善/善三「三善的大魔境」(2000年12月20日
    • 14. 嘘八百(フィーチャリング・MICADELIC,SKIPP,PAULEY,KIM-MARKIT,MINE神-HOLD,GIN RHYME DA VIBRATER,ARK,DOBINSKI)
  • オムニバス「FUNKY!FUNKY FIESTA」(2004年7月7日
    • 13. DROP THE BOMB
  • LL COOL J太郎「プッチRADIO」(2003年4月25日
    • 1. すべてまぼろし feat.ダースレイダー
    • 4. RADIO feat.シーモネーター&ダースレイダー
    • 5. I NEED LOVE feat.シーモネーター&ダースレイダー
  • 随喜と真田2.0「FESTA E MERDA DI TORO」(2007年9月22日
    • 6. ☆T.O.B.E.R.A☆ feat.ダースレイダー from D.M.R, YOSHI from 餓鬼レンジャー,ULTRA NANIWATIC MC'S
    • 12. WALK THIS WAY 58
  • SKE48未来とは?」(2014年3月19日
    • DVD 4.「特典映像III Team KII 「フリースタイルRAPバトル with ダースレイダー」〜KIIメンバーが初ラップに挑戦〜」
  • 伊集院幸希「月曜日と金曜日~Sugar Hi Junnie~」(2014年4月23日
    • 5. ハートエイクのブルース feat. DARTHREIDER

その他の楽曲

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著作

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出演

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映画

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ウェブ番組

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ライブストリーミング・Podcast

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  • DOMMUNE RADIOPEDIA(2021年7月8日 - DOMMUNE) - 「オルタナティブカルチャー・ラボラトリー」と題して、宮台真司とともに周縁文化や社会現象を語る。DOMMUNEのスタジオで公開配信を行い、アーカイブはAmazon Musicポッドキャストから配信される[注釈 2][21]

脚注

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注釈

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  1. ^ 自身が立ち上げた眼帯ブランド「OGK」のもの[7][6]
  2. ^ ダースレイダーと宮台のDOMMUNE出演は、2020年10月に映画『ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ』の特集も配信された。出演はダースレイダー、宮台真司、CAPTAIN VINYL(NORI+MURO[20]

出典

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  1. ^ a b c d e ライブに自信ある若手に告ぐ!! - ダースレイダー Official Blog「一瞬一秒をFUNKしろ!ROCKしろ!爆破しろ!」(2011年6月27日)
  2. ^ a b 東大中退ラッパーが、恩師「ガッパ」から学んだこと:朝日新聞デジタル”. 朝日新聞デジタル. 2021年3月18日閲覧。
  3. ^ 時事問題斬る異色ラッパー・ダースレイダーさん 1/18高知で初ライブ”. 高知新聞. 2021年3月18日閲覧。
  4. ^ TOKI閉店。江古田に15年ぶり。GIVVNのGABAGE CAN! (2013年5月15日)
  5. ^ http://www.todaishimbun.org/hiphop20170207/
  6. ^ a b 「東大中退」「余命5年」42歳ラッパーの壮絶人生 | OCEANS”. 東洋経済オンライン (2019年7月25日). 2021年3月18日閲覧。
  7. ^ ABOUT | ogktokyo powered by BASE”. ABOUT | ogktokyo powered by BASE. 2021年3月18日閲覧。
  8. ^ The Bassons ダブダブ! - ダースレイダー Official Blog「一瞬一秒をFUNKしろ!ROCKしろ!爆破しろ!」(2015年6月30日)
  9. ^ “オフィス北野退社ダースレイダーが吉田正樹事務所に”. 日刊スポーツ. (2018年7月20日). https://www.nikkansports.com/entertainment/news/201807200001044.html 2018年11月11日閲覧。 
  10. ^ 朝山実 (2023年2月15日). “芸人とラッパーが「選挙」で見た"政治家の裏の顔" 「劇場版センキョナンデス」が映す政治の世界”. 東洋経済オンライン. 2023年3月21日閲覧。
  11. ^ 観客動員1万人突破!プチ鹿島、ダースレイダーが監督・主演の映画「劇場版センキョナンデス」が好調の理由”. スポーツ報知 (2023年4月12日). 2023年7月5日閲覧。
  12. ^ 劇場版センキョナンデス 初配信記念イベント”. LOFT PROJECT. 2023年7月5日閲覧。
  13. ^ 『劇場版 センキョナンデス』待望の映画第2弾! 監督・出演:ダースレイダー×プチ鹿島の『シン・ちむどんどん』、8月に緊急公開決定!”. Rooftop (2023年6月24日). 2023年7月5日閲覧。
  14. ^ ダースレイダー(監修) (2010.12). ディスク・コレクションヒップホップ. シンコーミュージック・エンタテイメント. ISBN 9784401634811. OCLC 743358516. https://www.worldcat.org/oclc/743358516 
  15. ^ DABO,RYUZO,DARTHREIDER,KEN THE 390,DJ HAZIME,DJ NOBU a.k.a. bombrush(共著) (2012.5.1). blast -ジャパニーズHIP HOPディスク・ガイド-. シンコーミュージック・エンタテイメント. ISBN 9784401636747. OCLC 792798167. https://www.worldcat.org/oclc/792798167 
  16. ^ ダースレイダー(監修) (2016.11.18). ディスク・コレクションヒップホップ 2001-2010. シンコーミュージック・エンタテイメント. ISBN 9784401643745. OCLC 967151833. https://www.worldcat.org/oclc/967151833 
  17. ^ DARTHREIDER (2017.6.22). MCバトル史から読み解く 日本語ラップ入門. KADOKAWA. ISBN 9784046019073. OCLC 1002832834. https://www.worldcat.org/oclc/1002832834 
  18. ^ ダースレイダー (2019/4/24). ダースレイダー自伝 NO拘束. Tōkyō: ライスプレス. ISBN 9784909792044. OCLC 1099436674. https://www.worldcat.org/oclc/1099436674 
  19. ^ アベマ大縁日〜人気番組勢ぞろい!神宮花火大会生中継で豪華プレゼント大放出SP〜 | 無料のインターネットテレビはAbemaTV(アベマTV)”. AbemaTV. 2018年8月11日閲覧。
  20. ^ “『ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ』公開記念番組”. DOMMUNE. (2020年10月8日). https://www.dommune.com/streamings/2020/100801/ 2021年6月1日閲覧。 
  21. ^ “■AMAZON EXCLUSIVE「DOMMUNE RADIOPEDIA」【大百科2】 「鬼滅の刃」と「進撃の巨人」そして「ベルセルク」”. DOMMUNE. (2021年7月8日). https://www.dommune.com/streamings/2021/070801/ 2021年7月9日閲覧。 

関連項目

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外部リンク

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