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チアクロプリド

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
チアクロプリド
識別情報
CAS登録番号 111988-49-9 ×
PubChem 115224
ChemSpider 103099 チェック
UNII DSV3A944A4 チェック
DrugBank DB08620
KEGG C18512 チェック
ChEBI
ChEMBL CHEMBL451432 チェック
特性
化学式 C10H9ClN4S
モル質量 252.72 g mol−1
外観 白色の結晶性粉末[1]
密度 1.46 g·cm−3 at 20 °C
融点

136 °C, 409 K, 277 °F

への溶解度 185 mg/L at 20°C[2]
危険性
半数致死量 LD50 444mg/kg(ラット、経口)[1]
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

チアクロプリド: Thiacloprid)は、ネオニコチノイド系(クロロニコチニル系)殺虫剤の一種である。

効果

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日本バイエルアグロケア(現 バイエルクロップサイエンス)により開発され、「バリアード」「エコファイター」などの商品名の製剤が販売されている[3]

国際基準ではコムギキュウリ仁果類、核果類、畜産物等に対して使用される。日本ではイネに対するイネミズゾウムシ等、キュウリ・モモに対するアブラムシ類等、リンゴに対するカメムシ類等を適用作物として農薬登録されている。作用機序については、ニコチン作動性アセチルコリン受容体に結合し、神経の異常興奮を起こすことで殺虫作用を示すものと考えられている[4]

FAO/WHO合同残留農薬専門家会議(JMPR)では、一日許容摂取量を0.01mg/kg(体重/日)と定めている[4]

脚注

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  1. ^ a b 製品詳細情報 チアクロプリド標準物質”. 富士フイルム和光純薬. 2018年7月28日閲覧。
  2. ^ Thiacloprid”. Bayer CropScience Crop Compendium. Bayer CropScience. 30 November 2011閲覧。
  3. ^ ネオニコチノイド系農薬に関する一般情報” (PDF). 日本生活協同組合連合会. 2018年7月28日閲覧。
  4. ^ a b 第356回食品安全委員会(添付ファイル 資料2-2)”. 食品安全委員会 (2010年11月18日). 2018年7月28日閲覧。