チアクロプリド
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チアクロプリド | |
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{(2Z)-3-[(6-Chloropyridin-3-yl)methyl]-1,3-thiazolidin-2-ylidene}cyanamide | |
別称 [3-[(6-Chloro-3-pyridinyl)methyl]-2-thiazolidinylidene]cyanamide | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 111988-49-9 |
PubChem | 115224 |
ChemSpider | 103099 |
UNII | DSV3A944A4 |
DrugBank | DB08620 |
KEGG | C18512 |
ChEBI | |
ChEMBL | CHEMBL451432 |
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特性 | |
化学式 | C10H9ClN4S |
モル質量 | 252.72 g mol−1 |
外観 | 白色の結晶性粉末[1] |
密度 | 1.46 g·cm−3 at 20 °C |
融点 |
136 °C, 409 K, 277 °F |
水への溶解度 | 185 mg/L at 20°C[2] |
危険性 | |
半数致死量 LD50 | 444mg/kg(ラット、経口)[1] |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
チアクロプリド(英: Thiacloprid)は、ネオニコチノイド系(クロロニコチニル系)殺虫剤の一種である。
効果
[編集]日本バイエルアグロケア(現 バイエルクロップサイエンス)により開発され、「バリアード」「エコファイター」などの商品名の製剤が販売されている[3]。
国際基準ではコムギ、キュウリ、仁果類、核果類、畜産物等に対して使用される。日本ではイネに対するイネミズゾウムシ等、キュウリ・モモに対するアブラムシ類等、リンゴに対するカメムシ類等を適用作物として農薬登録されている。作用機序については、ニコチン作動性アセチルコリン受容体に結合し、神経の異常興奮を起こすことで殺虫作用を示すものと考えられている[4]。
FAO/WHO合同残留農薬専門家会議(JMPR)では、一日許容摂取量を0.01mg/kg(体重/日)と定めている[4]。
脚注
[編集]- ^ a b “製品詳細情報 チアクロプリド標準物質”. 富士フイルム和光純薬. 2018年7月28日閲覧。
- ^ “Thiacloprid”. Bayer CropScience Crop Compendium. Bayer CropScience. 30 November 2011閲覧。
- ^ “ネオニコチノイド系農薬に関する一般情報” (PDF). 日本生活協同組合連合会. 2018年7月28日閲覧。
- ^ a b “第356回食品安全委員会(添付ファイル 資料2-2)”. 食品安全委員会 (2010年11月18日). 2018年7月28日閲覧。