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チアゴ・サントス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
チアゴ・サントス
本名 チアゴ・サントス・デ・リマ
(Thiago Santos de Lima)[1]
生年月日 (1984-01-07) 1984年1月7日(40歳)[2]
出身地 ブラジルの旗 ブラジル
リオデジャネイロ州リオデジャネイロ[2]
通称 マヘタ
(Marreta)
居住 ブラジルの旗 ブラジル
リオデジャネイロ州リオデジャネイロ
国籍 ブラジルの旗 ブラジル
身長 188 cm (6 ft 2 in)
体重 93 kg (205 lb)
階級 ウェルター級
ミドル級
ライトヘビー級
リーチ 193 cm (76 in)
拠点 ブラジルの旗 ブラジル
リオデジャネイロ州リオデジャネイロ
チーム アメリカン・トップチーム
タタ・ファイトチーム
ランク カポエイラ (緑帯)
ムエタイ (黒帯)
ブラジリアン柔術 (黒帯)
現役期間 2010年 -
総合格闘技記録
試合数35
勝利22
ノックアウト15
タップアウト1
判定6
敗戦12
ノックアウト4
タップアウト3
判定5
無効試合1
その他
総合格闘技記録 - SHERDOG
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チアゴ・サントスThiago Santos1984年1月7日 - )は、ブラジル男性総合格闘家リオデジャネイロ州リオデジャネイロ出身。タタ・ファイトチーム/アメリカン・トップチーム所属。

来歴

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リオデジャネイロの貧困街で生まれ、幼少期は胃に悪性の嚢胞ができ、切除されるまで闘病を強いられた。その後、リオデジャネイロで大規模な洪水が発生したことによって、サントス一家は家を失い、一時期ホームレスとして生活していた。最終的に、リオデジャネイロの貧困街で治安の悪い街シダーデ・デ・デウスの近隣に移住した。

カポエイラを8年間学び、他にもムエタイブラジリアン柔術を習得し、2010年にプロ総合格闘技デビュー[2]

TUF

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2013年3月、リアリティ番組The Ultimate Fighter」のBrazil 2に参加。ファブリシオ・ヴェウドゥム率いるチーム・ヴェウドゥムに所属。ウェルター級トーナメント1回戦でペドロ・イリエと対戦し、3-0の判定勝ち。2回戦でレオナルド・サントスと対戦し、0-3の判定負けを喫した。

UFC

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2013年8月3日、クリント・ヘスターの代役でUFC初参戦となったUFC 163セザール・フェレイラと対戦し、ギロチンチョークで一本負け。UFC初戦は黒星デビューとなった。

2014年3月23日、UFC Fight Night: Shogun vs. Henderson 2でホニー・マルケスと対戦し、左ミドルキックでダウンを奪い、パウンドで開始53秒のTKO勝ち。UFC初勝利となった。

2015年6月27日、UFC Fight Night: Machida vs. Romeroでスティーブ・ボッセと対戦し、試合開始29秒に左ハイキックでKO勝ち。パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞した。

2016年7月9日、UFC 200でミドル級ランキング8位のゲガール・ムサシと対戦し、右フックからのパウンドで1RTKO負けを喫した。

2017年2月19日、UFC Fight Night: Lewis vs. Browneでジャック・マーシュマンと対戦し、右スピニングヒールキックでダウンを奪い、パウンドで2RTKO勝ち。パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞した。

2017年10月28日、UFC Fight Night: Brunson vs. Machidaジャック・ハーマンソンと対戦し、1R終盤にパンチ連打でダウンを奪い、パウンドでTKO勝ち。

2018年2月3日、UFC Fight Night: Machida vs. Andersアンソニー・スミスと対戦。序盤から一進一退の攻防を繰り広げ、2Rに左ミドルキックを効かせ、パウンドでTKO勝ち。ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した。

2018年4月21日、UFC Fight Night: Barboza vs. Leeでミドル級ランキング8位のデヴィッド・ブランチと対戦し、右フックでダウンを奪われ追撃のパウンドで1RKO負け。

2018年9月22日、ライトヘビー級転向初戦となったUFC Fight Night: Santos vs. Andersエリク・アンダースと対戦。サントスの攻撃によるダメージで、3R終了時にアンダースが立ち上がれなかったため、レフェリーストップによるTKO勝ち。ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した。

2018年12月8日、UFC 231でライトヘビー級ランキング7位のジミ・マヌワと対戦。激しい打撃戦となり、左フックで2RKO勝ち。パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞した。

2019年2月24日、UFC Fight Night: Błachowicz vs. Santosでライトヘビー級ランキング4位のヤン・ブラホヴィッチと対戦し、前進したブラホヴィッチにカウンターの左フックでダウンを奪い、パウンドで3RTKO勝ち。パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞し、ライトヘビー級転向後3連勝となった。

2019年7月6日、UFC 239のUFC世界ライトヘビー級タイトルマッチで王者ジョン・ジョーンズに挑戦。パンチを何度もヒットさせ、カーフキックでぐらつかせるなど健闘するものの、1-2の5R判定負け。王座獲得に失敗したが、ジョーンズに初のスプリット判定を与えた。サントスは試合で左膝の前十字靱帯、内側側副靱帯、後十字靱帯、半月板を断裂、右膝の靭帯も部分断裂して手術を受けた[3]

2020年11月7日、約1年4カ月ぶりの復帰戦となったUFC Fight Night: Santos vs. Teixeiraでライトヘビー級ランキング3位のグローバー・テイシェイラと対戦。1Rに左右フックでぐらつかせ、3Rには左フックでダウンを奪うものの、グラウンドで圧倒され最後はリアネイキドチョークで3R一本負け。

2021年3月6日、UFC 259でライトヘビー級ランキング4位のアレクサンダル・ラキッチと対戦し、0-3の判定負け。3連敗となった。

2021年10月2日、UFC Fight Night: Santos vs. Walkerでライトヘビー級ランキング10位のジョニー・ウォーカーと対戦し、3-0の5R判定勝ち。

2022年3月12日、UFC Fight Night: Santos vs. Ankalaevでバンタム級ランキング6位のマゴメド・アンカラエフと対戦し、0-3の5R判定負け。

2022年8月6日、UFC on ESPN: Santos vs. Hillでライトヘビー級ランキング10位のジャマール・ヒルと対戦し、グラウンドの肘打ち連打で4RTKO負け。ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した[4]

PFL

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2022年9月8日、UFCを離脱しPFLと契約した[5]

2023年4月1日、PFL初参戦となったPFL 1でロブ・ウィルキンソンと対戦し、判定負け。しかし後日、ウィルキンソンの体内から禁止薬物の陽性反応が出たため、裁定がノーコンテストに変更された。

2024年2月24日、PFL vs. Bellator: Champsでヨエル・ロメロと対戦し、0-3の判定負け。

人物・エピソード

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  • ポルトガル語大型ハンマーを意味する「マヘタ」(Marreta)の異名を持ち、胸部から腹部にかけて大型ハンマーのタトゥーを入れている[6]
  • 貧しい家庭から来る子供たちのために、無料の総合格闘技トレーニングを提供する非営利組織を運営している[7]
  • 以前交際していたガールフレンドとの間に一人息子がいる。また、現在は同じく総合格闘家のヤナ・クニツカヤと結婚しており、2022年4月25日にはクニツカヤとの間に娘が誕生した[8][9]
  • ブラジル軍のパラシュート部隊に在籍していた[2]

戦績

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総合格闘技 戦績
35 試合 (T)KO 一本 判定 その他 引き分け 無効試合
22 15 1 6 0 0 1
12 4 3 4 0
勝敗 対戦相手 試合結果 大会名 開催年月日
× ヨエル・ロメロ 5分3R終了 判定0-3 PFL vs. Bellator: Champs 2024年2月24日
ロブ・ウィルキンソン ノーコンテスト(ウィルキンソンの薬物検査失格) PFL 1 2023年4月1日
× ジャマール・ヒル 4R 2:31 TKO(グラウンドの肘打ち連打) UFC on ESPN 40: Santos vs. Hill 2022年8月6日
× マゴメド・アンカラエフ 5分5R終了 判定0-3 UFC Fight Night: Santos vs. Ankalaev 2022年3月12日
ジョニー・ウォーカー 5分5R終了 判定3-0 UFC Fight Night: Santos vs. Walker 2021年10月2日
× アレクサンダル・ラキッチ 5分3R終了 判定0-3 UFC 259: Błachowicz vs. Adesanya 2021年3月6日
× グローバー・テイシェイラ 3R 1:49 リアネイキドチョーク UFC on ESPN 17: Santos vs. Teixeira 2020年11月7日
× ジョン・ジョーンズ 5分5R終了 判定1-2 UFC 239: Jones vs. Santos
【UFC世界ライトヘビー級タイトルマッチ】
2019年7月6日
ヤン・ブラホヴィッチ 3R 0:39 TKO (左フック→パウンド) UFC Fight Night: Błachowicz vs. Santos 2019年2月24日
ジミ・マヌワ 2R 0:41 KO(左フック) UFC 231: Holloway vs. Ortega 2018年12月8日
エリク・アンダース 3R 5:00 TKO(レフェリーストップ) UFC Fight Night: Santos vs. Anders 2018年9月22日
ケビン・ホランド 5分3R終了 判定3-0 UFC 227: Dillashaw vs. Garbrandt 2 2018年8月4日
× デヴィッド・ブランチ 1R 2:30 KO(右フック→パウンド) UFC Fight Night: Barboza vs. Lee 2018年4月21日
アンソニー・スミス 2R 1:03 TKO(左ミドルキック→パウンド) UFC Fight Night: Machida vs. Anders 2018年2月3日
ジャック・ハーマンソン 1R 4:59 TKO(パウンド) UFC Fight Night: Brunson vs. Machida 2017年10月28日
ジェラルド・マーシャート 2R 2:04 TKO(パウンド) UFC 213: Romero vs. Whittaker 2017年7月8日
ジャック・マーシュマン 2R 2:21 TKO(右ホイールキック→パウンド) UFC Fight Night: Lewis vs. Browne 2017年2月19日
× エリック・スパイスリー 1R 2:58 リアネイキドチョーク UFC Fight Night: Cyborg vs. Lansberg 2016年9月24日
× ゲガール・ムサシ 1R 4:32 TKO(右フック→パウンド) UFC 200: Tate vs. Nunes 2016年7月9日
ネイサン・マーコート 1R 3:39 KO(左フック) UFC 198: Werdum vs. Miocic 2016年5月14日
イライアス・テオドロウ 5分3R終了 判定3-0 UFC Fight Night: Namajunas vs. VanZant 2015年12月10日
スティーブ・ボッセ 1R 0:29 KO(左ハイキック) UFC Fight Night: Machida vs. Romero 2015年6月27日
アンディ・エンズ 1R 1:56 TKO(パウンド) UFC 183: Silva vs. Diaz 2015年1月31日
× ユライア・ホール 5分3R終了 判定0-3 UFC 175: Weidman vs. Machida 2014年7月5日
ホニー・マルケス 1R 0:53 TKO(左ミドルキック→パウンド) UFC Fight Night: Shogun vs. Henderson 2 2014年3月23日
× セザール・フェレイラ 1R 0:47 ギロチンチョーク UFC 163: Aldo vs. Korean Zombie 2013年8月3日
デニス・フィゲイラ 1R TKO(打撃) Watch Out Combat Show 20 2012年7月27日
× ビセンテ・ルケ 1R TKO(パンチ連打) Spartan MMA 2012 2012年4月28日
ジュニオール・ヴィダウ 1R TKO(パンチ連打) Watch Out Combat Show 18 2012年3月3日
エネアス・ソウザ 3R 2:50 リアネイキドチョーク Watch Out Combat Show 17 2011年12月27日
マルコス・ヴィッジアーニ 5分3R終了 判定3-0 Spartan MMA 2011 2011年11月26日
ハファエウ・ブラガ 1R TKO(パンチ連打) Explosion Fight 2011年8月13日
マウリシオ・シュエケ 5分3R終了 判定3-0 Watch Out Combat Show 14 2011年7月23日
ガブリエル・バレイロ 2R 1:53 TKO(パンチ連打) Senna Fight 2011年4月16日
ギリェルメ・ベネジト 5分3R終了 判定3-0 Watch Out Combat Show 10 2010年12月10日

表彰

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  • UFC パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト(4回)
  • UFC ファイト・オブ・ザ・ナイト(3回)

脚注

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関連項目

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外部リンク

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