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チェスター・アンド・レスター

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『チェスター・アンド・レスター』
チェット・アトキンス&レス・ポールスタジオ・アルバム
リリース
録音 テネシー州ナッシュビル RCA's Nashville Sound Studios[1]
ジャンル カントリー・ミュージックインストゥルメンタル
時間
レーベル RCAレコード
プロデュース チェット・アトキンス
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 172位(アメリカ[2]
  • チェット・アトキンス&レス・ポール アルバム 年表
    チェスター・アンド・レスター
    (1976年)
    ギター・モンスター
    (1978年)
    チェット・アトキンス 年表
    Chet Atkins Goes to the Movies
    (1975年)
    チェスター・アンド・レスター
    (1976年)
    The Best of Chet Atkins & Friends
    (1976年)
    テンプレートを表示

    チェスター・アンド・レスター[注釈 1]』(Chester & Lester)は、アメリカ合衆国ギタリストチェット・アトキンスレス・ポールが連名で1976年に発表したスタジオ・アルバム

    背景

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    アトキンスはレス・ポールから多大な影響を受けており、兄のジム・アトキンス(ポールと共に活動していたこともあるカントリー・ミュージシャン)からポールの奏法を教わっただけでなく、ジムを介してポールの使っていたギブソン製のギターを譲り受けたこともある[3]。ポールはオーバー・ダビングを多用することで知られていたが、本作では「キャラヴァン」と「恋人よ我に帰れ」の2曲でオーバー・ダビングを行うにとどまった[3][4]

    なお、アトキンスとポールのコンビは、1978年にも本作に続くコラボレーション・アルバム『ギター・モンスター』を発表している[5]

    反響・評価

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    アメリカの総合アルバム・チャートBillboard 200では、合計5週チャート・インし、1976年6月12日付のチャートで最高172位を記録した[2]。また、『ビルボード』のカントリー・アルバム・チャートでは11位に達した[6]

    第19回グラミー賞英語版では、最優秀カントリー・インストゥルメンタル・パフォーマンス賞を受賞した[7]。リチャード・S・ギネルはオールミュージックにおいて5点満点中4点を付け「バックアップ・バンドのサウンドはナッシュビル・カントリー風だが、ポールのレパートリーを中心とした選曲は、ジャズやポップスのスタンダード・ナンバーである。両名ともジャズの自然発生的な雰囲気に則って、即興演奏、対決、対話を繰り広げている」と評している[4]

    リイシュー

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    2007年のアメリカ盤再発CD (82876 76379 2)には、未発表音源4曲がボーナス・トラックとして追加された[8]。また、2008年に発売された日本盤CD (BVCM-35541)は、アルバム『ギター・モンスター』との2 in 1となっている[9]

    収録曲

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    1. 久し振りだね "It's Been a Long Time" (Sammy Cahn, Jule Styne) – 3:33
    2. メドレー: ムーングロウ〜ピクニック "Medley: Moonglow/Picnic (theme from Picnic)" (Will Hudson, Irving Mills, Eddie DeLange / George Duning) – 4:44
    3. キャラヴァン "Caravan" (Duke Ellington, I. Mills, Juan Tizol) – 3:22
    4. イット・ハッド・トゥ・ビー・ユー "It Had to Be You" (Isham Jones, Gus Kahn) – 3:34
    5. アウト・オブ・ノーホエア "Out of Nowhere" (Johnny Green, Edward Heyman) – 3:14
    6. アヴァロン "Avalon" (Buddy DeSylva, Al Jolson, Vincent Rose) – 6:32
    7. ブルースの誕生 "Birth of the Blues" (Lew Brown, Buddy G. DeSylva, Ray Henderson) – 3:06
    8. サムデイ・スウィートハート "Someday Sweetheart" (John Spikes, Reb Spikes) – 3:21
    9. ディード・アイ・ドゥ "'Deed I Do" (Walter Hirsch, Fred Rose) – 2:31
    10. 恋人よ我に帰れ "Lover Come Back to Me" (Oscar Hammerstein, Sigmund Romberg) – 2:41

    2007年再発CDボーナス・トラック

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    1. "The World Is Waiting for the Sunrise" (Ernest Seitz, Eugene Lockhart)
    2. "You Brought a New Kind of Love to Me" (Irving Kahal, Pierre Norman, Sammy Fain)
    3. "Caravan (Alternate Version)" (D. Ellington, I. Mills, J. Tizol)
    4. "Medley: Moonglow/Picnic (theme from Picnic) (Rehearsal Version)" (W. Hudson, I. Mills, E. DeLange / G. Duning) – 4:44

    参加ミュージシャン

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    脚注

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    注釈

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    1. ^ 2008年再発CD (BVCM-35541)の帯に準拠。日本初回盤LP (RVP-6054)および1995年再発CD (BVCP-7394)の邦題は『チェット・アトキンス&レス・ポール』だった。

    出典

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    1. ^ CD英文ブックレット内クレジット
    2. ^ a b Chet Atkins Chart History - Billboard 200”. Billboard. 2022年9月11日閲覧。
    3. ^ a b オリジナルLP英文ライナーノーツ(ナット・ヘントフ
    4. ^ a b Ginell, Richard S. “Chet Atkins, Les Paul - Chester & Lester Album Reviews, Songs & More”. AllMusic. 2022年9月11日閲覧。
    5. ^ Ginell, Richard S. “Chet Atkins, Les Paul - Guitar Monsters Album Reviews, Songs & More”. AllMusic. 2022年9月11日閲覧。
    6. ^ Chester & Lester - Chet Atkins, Les Paul - Awards”. AllMusic. 2014年5月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月11日閲覧。
    7. ^ Chet Atkins - Artist”. GRAMMY.com. Recording Academy. 2022年9月11日閲覧。
    8. ^ Chet Atkins & Les Paul - Chester & Lester (2007, CD) - Discogs
    9. ^ チェット・アトキンス&レス・ポール/チェスター・アンド・レスター&ギター・モンスター”. CDJournal. 音楽出版社. 2022年9月11日閲覧。

    外部リンク

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