チェレンク
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オスマン帝国のチェレンク | |
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ネルソン提督のチェレンクの複製 | |
オスマン帝国皇帝による賞 | |
国 | オスマン帝国 |
種別 | 装飾品 |
受章資格 | 文民と軍民 |
受章条件 | 国に傑出した功績を残した者 |
状態 | 長い事贈られたことが無い。 |
歴史・統計 | |
創設 | 1798年 |
序列 | |
上位 | en:Order of Osmanieh |
下位 | en:Gallipoli Star |
チェレンク (英語:chelengk オスマン語: چـلنك、çelenk)[1]は、オスマン帝国の武勲章である。
トルコの武勲章
[編集]もとは、「ターバンに飾る勇敢さを示す羽根飾り」[2]であったが、18世紀の終わりにオスマン帝国によって制度化され、1820年代に勲章として扱われるようになった[3]。蕾と葉を持つ花と上部に光線を示すような飾りを付けた形状で作られた。
現在のトルコ語では、チェレンクはリースのような花の輪を指す。
非トルコ人への授与
[編集]- ネルソンへの授与
- 1798年のナイルの海戦の戦勝に対し、特別に作られたチェレンクが皇帝セリム3世によってイギリス海軍のホレーショ・ネルソンに授与された。これは外国人に贈られた初の物である[3]。通常は7本の光線が13本となっている。ナイルの海戦で打ち取った戦列艦13隻にあやかったもので、全体として6歳の子供の手のサイズで、光線や花などはダイヤモンドで装飾されている[4]。
- 1929年に、イギリス国民の支持を受けてイギリス海軍史を研究するen:Society for Nautical Researchが購入したが[5]、1951年に国立海洋博物館から盗難されて戻ってきていない[6]。
- フョードル・ウシャコフへの授与
1799年、セリム3世によってロシア海軍の提督フョードル・ウシャコフへ、フランス革命戦争でフランスからケルキラ島を奪取した功績をたたえ贈られた。
関連項目
[編集]- エグレット - 軍人などが制帽などに付ける羽根飾り
出典
[編集]- ^ “Osmanlica Lûgât” [Ottoman Glossary] (Turkish). 2014年9月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。11 November 2012閲覧。
- ^ Abel Pavet de Courteille, Mahdī Khān Astarābādī and Muḥammed Khuweyyi (1870). Dictionnaire Turk-Oriental. Paris: Imprimerie impériale . "Plume d'oiseau qu'on attache sur le bonnet en signe de vaillance"
- ^ a b “Ottoman Orders and Decorations as Forms of Honor”. Ottoman Bank Archives and Research Centre. 2012年5月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年2月15日閲覧。
- ^ James Stanier Clarke, Stephen Jones, John Jones, ed (1799). The Naval chronicle, Volume 1. J. Gold. p. 340
- ^ “The Chelengk of Nelson – Proposed Purchase for the Nation”. The Times (London): p. 10 (with photograph). (8 November 1929)
- ^ “The Chelengk”. The Art Fund. 11 November 2012閲覧。