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チヤンピオンスター

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
チヤンピオンスター
欧字表記 Champion Star[1]
品種 サラブレッド[1]
性別 [1]
毛色 栗毛[1]
生誕 1984年6月27日[1]
抹消日 1991年10月23日[2]
スイフトスワロー[1]
スイフトロード[1]
母の父 ロードリージ[1]
生国 日本の旗 日本北海道浦河町[1]
生産者 山春牧場[1]
馬主 坪野谷純子[1]
調教師 秋谷元次(大井
→飯野貞次(大井)
[1]
競走成績
生涯成績 24戦11勝[1]
獲得賞金 2億2280万0000円[1]
勝ち鞍 帝王賞(1988、1991年)
報知オールスターカップ(1991年)
東京記念(1990年)
大井記念(1988年)
金盃(1988年)
黒潮盃(1987年)
[1]
テンプレートを表示

チヤンピオンスター(Champion Star)[1]は、日本競走馬種牡馬。主な勝ち鞍に1988年1991年帝王賞、1991年の報知オールスターカップ1990年東京記念など。

戦績

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  • 特記事項なき場合、本節の出典はJBISサーチ[3]

1986年12月9日大井競馬場での3歳新馬戦でデビューして1着。続く一般戦と葉牡丹特別を勝って3連勝とし、水仙特別3着を挟んで出走の黒潮盃優勝後には、1987年南関東でのクラシック戦線の筆頭格と見なされるようになった[4]。しかし、第一冠の羽田盃は出走せず、東京ダービーでは4着、東京王冠賞イナリワンの2着とクラシックは無冠に終わり、暮れの東京大賞典テツノカチドキの4着に終わった[4]

1988年に入り、初戦のB級戦ウインターカップを皮切りに、金盃帝王賞大井記念と4連勝。7月の報知オールスターカップでハナ差の2着となったあと、9月には新潟競馬場でのオールカマーに出走も15着と振るわなかった[5]。オールカマー後に屈腱炎を患うが、戦列を離れるのは11月2日の東京記念で7着に終わってからのことであった[5]。長期休養の間に、飯野貞次厩舎に移る[5]

長期休養から戻り、1990年9月5日のかちどき賞で戦列に復帰し7着[6]。続くグランドチャンピオン20007着を挟んで出走の東京記念で、2年5か月ぶりの重賞制覇を果たした[6]。東京大賞典は鞍ズレのアクシデントがあり11頭立ての11着に終わったが[6]、年改まって1991年は金盃2着を経て出走の4月の帝王賞でナリタハヤブサマックスフリートなど中央競馬や他地区からの参戦馬と戦い、最後はジョージモナークらを破って二度目の帝王賞制覇を成し遂げた[7]。報知オールスターカップも勝って9月のオールカマーに駒を進めたが、レース中に屈腱炎が再発して12着に終わり、これが現役最後のレースとなった[8]

競走成績

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以下の内容は、JBISサーチ[3]、netkeiba.com[9]に基づく。

年月日 競馬場 競走名 距離(馬場) 頭数 枠番 馬番 オッズ(人気) 着順 タイム
(上り3F/4F
着差 騎手 斤量
[kg]
勝ち馬/(2着馬)
1986.12.09 大井 サラ系3歳新馬 ダ1000m(良) 9 7 7 00.0(2人) 01着 01:02.9 (00.0) -1.1 西川栄二 53 (カナヤキング)
1987.01.02 大井 サラ系4歳 ダ1400m(良) 8 6 6 00.0(1人) 01着 01:30.4 (00.0) -0.3 西川栄二 54 (ミスターシコウ)
0000.01.20 大井 葉牡丹特別 ダ1600m(良) 12 7 10 00.0(2人) 01着 01:44.8 (00.0) -0.6 西川栄二 54 (ストロングサン)
0000.02.13 大井 水仙特別 ダ1600m(良) 9 7 7 00.0(1人) 03着 01:45.9 (00.0) -0.5 西川栄二 55 ジヨージレツクス
0000.04.19 大井 黒潮盃 ダ1800m(良) 10 2 2 00.0(1人) 01着 01:58.3 (00.0) -0.2 早田秀治 56 (アラナスモンタ)
0000.06.03 大井 東京ダービー ダ2400m(良) 13 3 3 00.0(3人) 04着 02:39.0 (00.0) -1.0 早田秀治 57 ジヨージレツクス
0000.07.26 大井 サマーC B1 ダ1700m(稍) 10 3 3 00.0(2人) 07着 01:49.2 (00.0) -1.0 早田秀治 52 ハローチヤンプ
0000.11.11 大井 東京王冠賞 ダ2600m(良) 10 8 9 00.0(6人) 02着 02:52.9 (00.0) -0.2 早田秀治 57 イナリワン
0000.12.23 大井 東京大賞典 ダ3000m(良) 9 2 2 00.0(4人) 04着 03:16.7 (00.0) -0.9 高橋三郎 54 テツノカチドキ
1988.02.04 大井 ウインターC B1 ダ1800m(良) 8 2 2 00.0(1人) 01着 01:55.2 (00.0) -0.4 高橋三郎 56.5 (スーパーミスト)
0000.03.03 大井 金盃 ダ2000m(重) 11 3 3 00.0(1人) 01着 02:05.8 (00.0) -0.8 高橋三郎 51 (シナノジヨージ)
0000.04.13 大井 帝王賞 ダ2000m(重) 14 3 4 00.0(3人) 01着 02:07.0 (00.0) -0.2 桑島孝春 56 (シナノジヨージ)
0000.06.21 大井 大井記念 ダ2500m(良) 10 2 2 00.0(1人) 01着 02:42.8 (00.0) -0.3 桑島孝春 57 (スーパーミスト)
0000.07.27 川崎 報知オールスターC ダ1600m(重) 11 3 3 00.0(1人) 02着 01:41.5 (00.0) -0.0 桑島孝春 57 リユウコウキング
0000.09.18 新潟 オールカマー GIII 芝2200m(良) 15 6 11 06.9(4人) 15着 02:14.6 (51.1) -2.3 桑島孝春 57 スズパレード
0000.11.02 大井 東京記念 ダ2400m(良) 10 1 1 00.0(1人) 07着 02:36.9 (00.0) -1.0 高橋三郎 57.5 ダツシユホウシヨウ
1990.09.05 大井 かちどき賞 ダ1800m(良) 10 3 3 00.0(6人) 04着 01:56.5 (00.0) -0.8 高橋三郎 55 テツノヒリユウ
0000.10.24 大井 グランドチャンピオン2000 ダ2000m(良) 11 3 3 00.0(2人) 07着 02:10.5 (00.0) -2.4 高橋三郎 56 ダイコウガルダン
0000.11.20 大井 東京記念 ダ2400m(良) 11 4 4 00.0(1人) 01着 02:34.3 (00.0) -0.4 高橋三郎 55 (スピリツトエビス)
0000.12.13 大井 東京大賞典 ダ2800m(良) 11 4 4 00.0(3人) 11着 03:08.7 (00.0) -6.5 高橋三郎 55 ダイコウガルダン
1991.02.26 大井 金盃 ダ2000m(良) 16 2 4 00.0(2人) 02着 02:06.7 (00.0) -0.1 高橋三郎 57.5 シローランド
0000.04.03 大井 帝王賞 ダ2000m(良) 13 3 3 00.0(3人) 01着 02:05.2 (00.0) -0.2 桑島孝春 55 ジヨージモナーク
0000.07.10 川崎 報知オールスターC ダ1600m(良) 5 1 1 00.0(2人) 01着 01:41.0 (00.0) -0.1 高橋三郎 57 (インターアニマート)
0000.09.15 中山 オールカマー GIII 芝2200m(稍) 14 7 11 27.7(9人) 12着 02:16.1 (39.1) -3.7 高橋三郎 56 ジョージモナーク

引退後

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引退後は八木牧場種馬センターで種牡馬入りし、当時で1株300万円、50株計1億5000万円という規模の種牡馬シンジケートが組まれた[8]。しかし、試験種付け時の検査では異常がなかったものの、シーズン後に不受胎が続き、調査したところ精虫に異常が見つかり、活力と奇形率が半数前後という結果で事実上生殖能力がないとの診断が下り、種牡馬生活を終えることとなった[8]用途変更後は栃木県内で余生を過ごし、風邪で死亡したとされる[10]が、死亡時期や詳細な動向は不明である。

同じ馬主が所有していた繁殖牝馬チヤンピオンハートただ1頭だけが受胎しており、生まれてきた仔馬は牝馬で「アレチャンピオン」と名付けられ競走馬、繁殖牝馬となった[8][11]。アレチャンピオンはチャンピオンレディ、チャンピオンダリア、ラブマックスと牝馬を3頭出産したもののいずれも繁殖生活には上がらず、血脈は途絶えた[12][13][14]

血統表

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チヤンピオンスター血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 ノーザンダンサー系
[§ 2]

*スイフトスワロー
Swift Swallow
1977 鹿毛
父の父
Northern Dancer
1961 鹿毛
Nearctic Nearco
Lady Angela
Natalma Native Dancer
Almahmoud
父の母
Homeward Bound
1961 栗毛
Alycidon Donatello
Aurora
Sabie River Signal Light
Amorcille

スイフトロード
1977 鹿毛
*ロードリージ
Lord Liege
1969 鹿毛
Sir Gaylord Turn-to
Somethingroyal
Attica Mr.Trouble
Athenia
母の母
ヒデユキ
1967 鹿毛
Zeus Boy Palestine
Bonnet o'Blue
*ニーナスレーゼント *Nimbus
Legende Doree
母系(F-No.) ニーナズレーゼンド(GB)系(FN:2-i) [§ 3]
5代内の近親交配 Nearco 4 × 5 =9.38%、Mahmoud 5 × 5 = 6.25%、Hyperion 5 × 5 = 6.25%、Pharos 5 × 5 = 6.25% [§ 4]
出典
  1. ^ [15]
  2. ^ [16]
  3. ^ [15]
  4. ^ [15][16]


脚注

[編集]
  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p チヤンピオンスター”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年5月28日閲覧。
  2. ^ チヤンピオンスター 出走履歴”. 地方競馬全国協会. 2020年5月28日閲覧。
  3. ^ a b チヤンピオンスター 競走成績”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年5月28日閲覧。
  4. ^ a b 副田拓人「走り続けた理由:チャンピオンスター 金盃勝利編」”. TCKコラム. 特別区競馬組合. 2020年5月28日閲覧。
  5. ^ a b c 副田拓人「走り続けた理由:チャンピオンスター 人馬一体の再起編」”. TCKコラム. 特別区競馬組合. 2020年5月28日閲覧。
  6. ^ a b c 副田拓人「走り続けた理由:チャンピオンスター 天国と地獄編」”. TCKコラム. 特別区競馬組合. 2020年5月28日閲覧。
  7. ^ 副田拓人「走り続けた理由:チャンピオンスター 7歳2度の帝王賞制覇編」”. TCKコラム. 特別区競馬組合. 2020年5月28日閲覧。
  8. ^ a b c d 副田拓人「走り続けた理由:チャンピオンスター 命を追い求めた馬生編」”. TCKコラム. 特別区競馬組合. 2020年5月28日閲覧。
  9. ^ チヤンピオンスターの競走成績”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2020年5月28日閲覧。
  10. ^ 奇跡の帝王 チャンピオンスター ~帝王賞~”. 特別区競馬組合. 2020年6月24日閲覧。
  11. ^ アレチャンピオン”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年5月28日閲覧。
  12. ^ チャンピオンレディ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年5月28日閲覧。
  13. ^ チャンピオンダリア”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年5月28日閲覧。
  14. ^ ラブマックス”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年5月28日閲覧。
  15. ^ a b c チヤンピオンスター 血統情報:5代血統表”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年5月28日閲覧。
  16. ^ a b チヤンピオンスターの5代血統表”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2020年5月28日閲覧。

外部リンク

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