コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

チョウカイフスマ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
チョウカイフスマ
山形県鳥海山 2012年7月
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
亜綱 : ナデシコ亜綱 Caryophyllidae
: ナデシコ目 Caryophyllales
: ナデシコ科 Caryophyllaceae
: ノミノツヅリ属 Arenaria
: メアカンフスマ A. merckioides
変種 : チョウカイフスマ var. chokaiensis
学名
Arenaria merckioides Maxim. var. chokaiensis (Yatabe) Okuyama
和名
チョウカイフスマ(鳥海衾)

チョウカイフスマ(鳥海衾、学名:Arenaria merckioides var. chokaiensis )はナデシコ科ノミノツヅリ属多年草メアカンフスマを基本種とする変種。高山植物

特徴

[編集]

小型の多年草。基本種のメアカンフスマより全体が大型。は株状になり、全体に短毛がある。はやや厚めで、数対が無柄で対生し、葉身は倒卵状楕円形、長さ15-25mm、幅5-10mmになる。

花期は7-8月。は直径15mmほどで茎先や上部の葉腋に1個つく。は離生し萼片は5個、裂片は長さ6-7mmあり、裂片の先端はあまりとがらない。花弁は5個で白色、縁は全縁。雄蕊は10個で基部は黄色い腺体に囲まれる。雌蕊は3個。果実蒴果で先端が6裂する。

分布と生育環境

[編集]

本州の東北地方の鳥海山に特産し、高山帯の砂礫地、岩礫地、岩の割れ目などに生育する。

山形県を代表する花のひとつで、山形県内の学校の「校章」に多く採用されている。古くは旧制山形高等学校の校章になっていた。

なお、月山に生育するものは鳥海山から移植されたものである。

保全状況評価

[編集]

絶滅危惧II類 (VU)環境省レッドリスト

2007年8月レッドリスト

ギャラリー

[編集]

参考文献

[編集]
  • 佐竹義輔・大井次三郎・北村四郎他編『日本の野生植物 草本Ⅱ 離弁花類』、1982年、平凡社
  • 豊国秀夫編『山溪カラー名鑑 日本の高山植物』、1988年、山と溪谷社
  • 清水建美、木原浩『高山に咲く花 山溪ハンディ図鑑8』、2002年、山と溪谷社
  • 土門尚三『山形県北庄内の植物誌』1999年 自費出版
  • 斎藤正弘『鳥海花図鑑』、2010年、無明舎出版