チラナン・ピットプリーチャー
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チラナン・ピットプリーチャー จิระนันท์ พิตรปรีชา | |
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誕生 |
1955年2月25日 タイ トラン県ムアントラン郡 |
職業 | 詩人 |
国籍 | タイ |
代表作 | 『失われた葉』『塵芥』 |
主な受賞歴 | 東南アジア文学賞(1989),タイ国言語・図書協会賞(1981) |
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チラナン・ピットプリーチャー(จิระนันท์ พิตรปรีชา, 1955年2月25日 - )はタイの詩人。トラン県出身。
略歴
[編集]チラナンは、1955年2月25日トラン県ムアントラン郡で生まれる。チュラーロンコーン大学予科校(トリアムウドムスクサー校)を経て、チュラーロンコーン大学理学部薬学部に入学。1972年、在学中にミス・チュラーに選出。さらに民主化を求め学生運動に参加。1973年クーデター後に、武装闘争を決意し、山岳地域に逃亡。タイ共産党と合流する。その中で夫セークサン・プラスートと出会い、二子を出産。1980年10月に政府の呼びかけに応じ、ウッタラディット県で投降。その後、アメリカ合衆国コーネル大学で政治学学士号、歴史学修士号を取得。在学中の1989年、『失われた葉』で東南アジア文学賞を受賞。
チラナン・セークサン夫妻の半生はタイ映画『ムーンハンター』 (2001年)(原題:14 ตุลา สงครามประชาชน 「10月14日市民戦争」)のモデルとなった。
作品
[編集]著作
[編集]- 『第4世界』(1973)
- 『民衆の叫び声』(1974)
- 『黄色い部屋とその女』 (1983)
詩集
[編集]- 『塵芥』― タイ国言語・図書協会賞 1981年受賞作
- 『失われた葉』(ใบไม้ที่หายไป)―東南アジア文学賞 1989年受賞作
邦訳
[編集]- 岩城雄次郎編訳 「チラナン・ピットプリーチャー」『タイ現代詩選‐アジアの現代文芸[タイ]⑧』財団法人大同生命国際文化基金 1994年 p.99-114。以下収録5篇。
- 『花は咲く』1973年(チュラーロンコーン大学機関誌『芽生え』に収録)
- 『花の誇り』1973年
- 『戦士の休息』
- 『輸送の旅』1980年
- 『一粒の小石』1981年(吉岡訳『塵芥』と同じ原文)
- 吉岡みね子編訳・タイ国言語・図書協会編『ナーンラム―タイ作家・詩人選集―アジアの現代文芸[タイ]⑥』財団法人大同生命国際文化基金 1990年 p.336-338。以下収録一篇。
- 『塵芥』1981年(岩城訳『一粒の小石』と同じ原文)
- 四方田犬彦・櫻田智恵訳『消えてしまった葉』(港の人 2018年)