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ツノナガヌマエビ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ツノナガヌマエビ
分類
: 動物界 Animalia
: 節足動物門 Arthropoda
亜門 : 甲殻亜門 Crustacea
: 軟甲綱(エビ綱) Malacostraca
: 十脚目(エビ目) Decapoda
亜目 : 抱卵亜目(エビ亜目) Pleocyemata
下目 : コエビ下目 Caridea
: ヌマエビ科 Atyidae
亜科 : ヒメヌマエビ亜科 Atyinae
: ヒメヌマエビ属 Caridina
: ツノナガヌマエビ C.grandirostris
学名
Caridina grandirostris
(Stimpson, 1860)
和名
ツノナガヌマエビ

ツノナガヌマエビC.grandirostris)はヌマエビ科に分類される淡水性のエビの一種。

分布

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千葉県薩摩半島種子島屋久島沖縄島渡嘉敷島石垣島西表島に分布する[1]。現在のところ、日本国外からの記録はない[2]

形態

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頭胸甲長7 mm[1]体長35 mm程度[2][1]。額長の長さは触角鱗をはるかに超え、先端は上方へ湾曲する[2][1]。これが和名の由来。その上縁には14 - 22本の歯があり、そのうち1 - 3本の歯が頭胸甲上にある。さらに先端付近に1 - 2本の歯がある。下縁には8 - 21本の歯がある[2]触角上棘はあるが、前側角に棘はない[1]。第1胸脚腕節はハサミより短く[1][2]、その長さは前縁幅の2.4 - 2.5倍で[2]、前縁は少しくぼむ[1][2]。第2胸脚腕節の長さは、ハサミより長く、腕節は長節より長い[1]。また、他のヒメヌマエビ属同様、第3胸脚指節には5 - 7本の棘がある[2]。第6腹節腹側肛門の前方に小棘がある[1]。雄の第1腹肢内肢の先端近くに長く伸びた内肢突起がある。体色は半透明で、腹節背面に白色、赤色の横帯や正中線上に白い縦帯がある個体がいる[1][2]

生態

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河川の下流から中流に生息する[1][2]。抱卵期は4 - 11月で、直径0.41 - 0.44 mmの卵を、500 - 3000個産む。両側回遊型[1]。小卵多産型[2]

脚注

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出典

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  1. ^ a b c d e f g h i j k l 豊田幸詞、関慎太郎 『ネイチャーウオッチングガイドブック 日本の淡水性エビ・カニ 日本産淡水性・汽水性甲殻類102種』 誠文堂新光社、2014年、30頁 ISBN 978-4-416-71350-1
  2. ^ a b c d e f g h i j k 豊田幸詞 『日本産 淡水性・汽水性 エビ・カニ図鑑』 緑書房、2019年、57頁 ISBN 978-4-895-31391-9