ティズザロウ
ティズザロウ | ||||||||||||||||||
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欧字表記 | Tiz the Law[1] | |||||||||||||||||
品種 | サラブレッド[1] | |||||||||||||||||
性別 | 牡[1] | |||||||||||||||||
毛色 | 鹿毛[1] | |||||||||||||||||
生誕 | 2017年3月19日(7歳)[1] | |||||||||||||||||
父 | Constitution[1] | |||||||||||||||||
母 | Tizfiz[1] | |||||||||||||||||
母の父 | Tiznow[1] | |||||||||||||||||
生国 | アメリカ合衆国(ニューヨーク州)[1] | |||||||||||||||||
生産者 | Twin Creeks Farm[1] | |||||||||||||||||
馬主 | Sackatoga Stable[1] | |||||||||||||||||
調教師 | Barclay Tagg( アメリカ合衆国)[1] | |||||||||||||||||
競走成績 | ||||||||||||||||||
生涯成績 | 9戦6勝[1] | |||||||||||||||||
獲得賞金 | 2,068,943ドル[1] | |||||||||||||||||
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ティズザロウ或いはティズザロー(Tiz the Law)は、アメリカ合衆国生産、調教の競走馬。主な勝ち鞍は2019年のシャンペンステークス、2020年のフロリダダービー、ベルモントステークス、トラヴァーズステークス。
戦績
[編集]- 特記事項なき場合、本節の出典はEQIBASE[1]
2歳(2019年)
[編集]8月8日サラトガ競馬場の未勝利戦でデビューし初勝利を収めると、続く10月5日のシャンペンステークスでは最後の直線で逃げ粘るグリーンライトゴーを捉えると後続馬を引き離して圧勝、G1初制覇を飾る[2]。11月30日のケンタッキージョッキークラブステークスは内に閉じ込められ直線半ばでようやく抜け出すもシルバープロスペクターとの叩き合いになり、最後はフィニックザフィアースにかわされて3着と初黒星を喫した[3]。
3歳(2020年)
[編集]2月1日のホーリーブルステークスでは道中3・4番手で追走すると3コーナーで一気に先頭に躍り出ると最後は後続馬に3馬身差つけ始動戦を勝利する[4]。3月28日のフロリダダービーでは3番手追走から3コーナー過ぎで仕掛けると最後は伏兵シヴァリーに4馬身1/4差つけ圧勝する[5]。この年は新型コロナウイルス感染拡大の影響によりケンタッキーダービー・プリークネスステークスが延期。通常三冠の最後となるベルモントステークスがクラシック三冠の最初となり、かつ距離もダート9ハロンに変更された。好スタートから3番手で追走すると直線で鮮やかに抜け出し、ドクターポストに3馬身3/4差をつけ快勝した。ニューヨーク州産馬としては1882年のベルモントステークスを制したフォレスター以来138年ぶり史上4頭目のベルモントステークス勝ち馬となった[6]。6月25日に、引退後はアッシュフォードスタッドで繋養されることが明かされた[7]。
続いて出走したトラヴァーズステークスは2着馬カラカロに5馬身半差をつける圧勝[8]を見せ、ケンタッキーダービーでも17番枠と外枠に入ったにもかかわらず圧倒的1番人気に支持される[9]。しかし、逃げたハスケル招待ステークスの勝ち馬オーセンティックを捉えられず2着に敗れ、クラシック2冠は果たせなかった[10]。その後、11月7日のブリーダーズカップ・クラシックに出走したがオーセンティックの6着に終わった。
2021年からアッシュフォードスタッドで種牡馬入りすることが発表された。種付料は初年度4万ドル[11]。同年のシーズンオフからはシャトル種牡馬としてチリで供用されることになった[12]。
競走成績
[編集]以下の内容は、EQIBASE[1]の情報および記載法に基づく。
出走日 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 距離(馬場) | 頭数 | 枠番 (PP) |
馬番 (Pgm) |
着順 | 騎手 | 斤量(lb./kg換算) | タイム | 着差 | 勝ち馬/(2着)馬 |
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2019. | 8. 8サラトガ | メイドン競走 | ダ6.5f(Fs) | 8 | 3 | 3 | 1着 | J. アルバラード | 119/54 | 1:18.02 | 4馬身1/4 | (Dream Bigger) | |
10. 5 | ベルモントパーク | シャンペンS | G1 | ダ8f(Fs) | 6 | 6 | 7 | 1着 | M. フランコ | 122/55.5 | 1:35.41 | 4馬身 | (Green Light Go) |
11.30 | チャーチルダウンズ | ケンタッキージョッキークラブS | G2 | ダ8.5f(Sl) | 8 | 3 | 3 | 3着 | M. フランコ | 122/55.5 | (3/4馬身) | Silver Prospector | |
2020. | 2. 1ガルフストリームパーク | ホーリーブルS | G3 | ダ6f(Fs) | 7 | 3 | 3 | 1着 | M. フランコ | 124/56 | 1:42.04 | 3馬身 | (Ete Indien) |
3.28 | ガルフストリームパーク | フロリダダービー | G1 | ダ9f(Fs) | 9 | 4 | 7 | 1着 | M. フランコ | 122/55.5 | 1:50.00 | 4馬身1/4 | (Shivaree) |
6.20 | ベルモントパーク | ベルモントS | G1 | ダ8f(Fs) | 10 | 8 | 8 | 1着 | M. フランコ | 126/57 | 1:46.53 | 3馬身3/4 | (Dr Post) |
8. 8 | サラトガ | トラヴァーズS | G1 | ダ10f(Fs) | 7 | 5 | 6 | 1着 | M. フランコ | 126/57 | 2:00.95 | 5馬身1/2 | (Caracaro) |
9. 5 | チャーチルダウンズ | ケンタッキーダービー | G1 | ダ10f(Fs) | 15 | 14 | 17 | 2着 | M. フランコ | 126/57 | (1馬身1/4) | Authentic | |
11. 7 | キーンランド | BCクラシック | G1 | ダ10f(Fs) | 10 | 2 | 2 | 6着 | M. フランコ | 122/55.5 | (5馬身1/2) | Authentic |
- 馬場状態:Fs=Fast, Sl=Sloppy
血統表
[編集]半姉にステークス勝ちがあるオーストラック。母は芝のG2勝ちがあるティズフィズで、母の全兄にG3勝ちのフリーカポコリがいる。遡ると高祖母のイーヴィルエレンから2歳にして全米年度代表馬になったフェイヴァリットトリックが出ている。
ティズザロウの血統 | (血統表の出典)[§ 1] | |||
父系 | シアトルスルー系 |
[§ 2] | ||
父 Constitution 2011 鹿毛 |
父の父 Tapit 2001 芦毛 |
Pulpit | A.P. Indy | |
Preach | ||||
Tap Your Heels | Unbridled | |||
Ruby Slippers | ||||
父の母 Baffled 2005 黒鹿毛 |
Distorted Humor | Forty Niner | ||
Danzigs Beauty | ||||
Surf Club | Ocean Crest | |||
Horns Gray | ||||
母 Tizfiz 2004 鹿毛 |
Tiznow 1997 鹿毛 |
Cees Tizzy | Relaunch | |
Tizly | ||||
Cee's Song | Seattle Song | |||
Lonely Dancer | ||||
母の母 Gin Running 1997 鹿毛 |
Go for Gin | Cormorant | ||
Never Knock | ||||
Crafty And Evil | Crafty Prospector | |||
Evil Elaine | ||||
母系(F-No.) | (FN:9-c) | [§ 3] | ||
5代内の近親交配 | Seattle Slew 5 × 5 = 6.25%、Mr. Prospector 5 × 5 × 5 = 9.38%、Moon Glitter・Relaunch 5 × 4 = 9.38% | [§ 4] | ||
出典 |
脚注
[編集]- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p “Tiz the Law (NY)”. EQUIBASE Horse Profile. Equibase Company LLC.. 2020年6月24日閲覧。
- ^ “米2歳G1シャンペンS、ティズザローが圧勝”. JRA-VAN (2019年10月6日). 2020年6月22日閲覧。
- ^ “米2歳G2ケンタッキージョッキークラブS、シルバープロスペクターが叩き合いを制す”. JRA-VAN (2019年12月1日). 2020年6月22日閲覧。
- ^ “ティズザローが実力発揮、米G3ホーリーブルスSでクラシックへアピール”. JRA-VAN (2020年2月3日). 2020年6月22日閲覧。
- ^ “ティズザロー、米クラシックの要衝G1フロリダダービーを完勝”. JRA-VAN (2020年3月28日). 2020年6月22日閲覧。
- ^ “ティズザローが米G1ベルモントSを完勝、NY産馬として138年ぶりの凱歌”. JRA-VAN (2020年6月21日). 2020年6月22日閲覧。
- ^ “Tiz the Law to Stand at Ashford Stud Upon Retirement”. BloodHorse.com. Blood-Horse LLC. (2020年6月25日). 2020年6月26日閲覧。
- ^ 【米・トラヴァーズS】ティズザローが“真夏のダービー”圧勝!これでG1・3連勝/海外競馬レース結果 netkeiba.com、2020年8月9日、2020年9月14日閲覧
- ^ 米GIケンタッキーダービー、ティズザローが断然人気 サンケイスポーツ、2020年9月5日、2020年9月14日閲覧
- ^ 【米・ケンタッキーダービー】オーセンティックV!ベルモントS覇者ティズザローは2着 スポーツニッポン、2020年9月7日、2020年9月14日閲覧
- ^ “Tiz the Law Retired to Ashford Stud”. www.bloodhorse.com. 2020年12月30日閲覧。
- ^ “新種牡馬ティズザロー、シャトル種牡馬としてチリへ”. JRA-VAN (2021年5月8日). 2021年5月8日閲覧。
- ^ a b c “Tiz the Lawの5代血統表”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2020年6月26日閲覧。
- ^ “Tizfiz(USA) 血統情報:5代血統表”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年6月26日閲覧。
外部リンク
[編集]- 競走馬成績と情報 netkeiba、JBISサーチ、Racing Post
- 公式HP https://www.tizthelaw.com/