ティラーノ駅
ティラーノ | |
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駅舎(2005年撮影) | |
Tirano | |
◄カンポコローニョ駅 | |
所在地 |
Piazzale Stazione , Tirano , Sondrio , Lombardia , Italy |
所属事業者 | レーティッシュ鉄道(RhB) |
所属路線 | ■ベルニナ線 |
キロ程 | 60.7 km(サンモリッツ駅[1]起点) |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 1面2線 |
開業年月日 | 1908年7月1日 |
ティラーノ駅(ティラーノえき)は、イタリア・ロンバルディア州の鉄道駅である。レーティッシュ鉄道・ベルニナ線および RFI・ティラーノ=レッコ線の終着駅。
敷地と駅舎は完全に分かれており、駅前広場を共有している。路線バス乗り場はイタリア鉄道線の南側にあり、同線駅舎の横に連絡地下道入り口が設けられている。
レーティッシュ鉄道ベルニナ線
[編集]概要
[編集]スイスとの国境を越えイタリアに乗り入れるベルニナ線の終着駅。レーティッシュ鉄道で唯一、スイス連邦外にある。
2線の頭端式ホームを備え、他に留置線と貨物列車の荷役所を併設している。ベルニナ線が狭軌(メーターゲージ)であるのに対しイタリア鉄道線が標準軌のため、現在両線の間に渡り線は存在しない。
2008年にスイスがシェンゲン協定に批准し、入国審査が不要になるまでは当駅にて出入国審査が行われていた。
旧線
[編集]当駅付近において開業当初の経路は現在と異なっており、具体的には、聖母教会以南も駅前通り(州道38号)との併用軌道を経由していた。現在の専用線を経由するようになったのは1938年以降[2]。
歴史
[編集]1908年7月1日にベルニナ鉄道 ティラーノ - ポスキアーヴォ 間の区間開業と同時に営業開始した。1927年、現駅舎が供用開始した[2]。ベルニナ鉄道が1943年1月1日にレーティッシュ鉄道に吸収併合されたことに伴い、レーティッシュ鉄道ベルニナ線の駅となった。
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レーティッシュ鉄道路線図
右下に当駅がある -
ホーム西側より駅舎方向
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聖母教会以北に残る併用軌道
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駅舎完成前の空撮写真
(1925年)[注釈 1]
イタリア鉄道ティラーノ=レッコ線
[編集]ティラーノ | |
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駅舎と地下道入り口(2014年撮影) | |
Tirano | |
所在地 | |
所属事業者 | イタリア鉄道(FS) |
所属路線 | ■ティラーノ=レッコ線 |
キロ程 | 26 km(ソンドリオ駅起点) |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面3線 |
開業年月日 | 1902年6月29日 |
備考 |
トレノルド(旅客列車運行) メルシタリア(貨物列車運行) RFI (駅管理業務) |
概要
[編集]イタリア鉄道(FS)より運営管理を委託されている RFI の駅。
ただしティラーノ=レッコ線の列車運行業務はトレニタリアと北ミラノ鉄道(FNM)の合弁会社であるトレノルドが旅客列車を、FSの子会社メルシタリアが貨物列車を、それぞれ担当する。
駅舎併設の単式ホームと1面2線の島式ホームあわせて2面3線。 構内には貨物列車の荷役場が併設されているが、ベルニナ線側とは隣接せず積み替えは考慮されない。他に、鉄道趣味団体が管理している保存車両車庫がある。
歴史
[編集]アルタ・ヴァルテリーナ鉄道(FAV)の終着駅として1902年に開業した[2]。1970年にイタリア国鉄に編入。
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両駅舎の位置関係を示す
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北側からの俯瞰
出典
[編集]注釈
[編集]- ^ 当時は旧線を経由している。現在の荷役場として使用されている線路は当時の本線と異なることも確認できる。
脚注
[編集]- ^ Eisenbahnatlas Schweiz. Cologne: Schweers + Wall. (2012). p. 51. ISBN 978-3-89494-130-7
- ^ a b c “Candidature UNESCO World Heritage - Rhaetian Railway in the Albula/Bernina Cultural Landscape”. Rhaetian Railway. p. 85. 28 September 2020閲覧。